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おねぇさんと美少年
誕生日と美少年
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一緒に庭で洗濯物を干しながら、今日は天気もいいし、風もあるからお昼には乾くねーなんて話してたら、突然リーシュが「あ、おねぇさん! おめでとう! 今日は誕生日だね」って叫んだ。びっくりした。
何せ言われるまで自分の誕生日なんか、すっかり忘れていたから。
私がここに来たのが確か7月3日なので、なるほど今日、8月3日は誕生日だわ。
「え? 私の誕生日、リーシュに話したっけ?」
ひょいっとシーツの端を持って彼に渡し、左右に広がり二人でバサバサ皺を伸ばす。
息の合った動きで、手際よく洗濯紐にシーツをひっかけ、もくもくと木の洗濯挟みで端を止めながら話を続ける。
「えっと、最初の自己紹介で言ってたよ。実は僕も同じ日が誕生日なんだ」
そうだっけ? うーん。よく覚えてないけど言われてみたら、そうだったのかも。それにしても……。
「ええー! すっごい偶然。じゃあ今夜はケーキ作って一緒にお祝いしよう! 何か欲しいものある? って言っても私があげれるものなんて限られてるんだけど」
今度はタオルをせっせと干していると、リーシュが洗濯籠の奥に突っ込んだ、私のおパンツを手に取った。
慌てておパンツを奪い取り、シャツの間に隠すようにして干した。
ふー。さすがにおパンツを美少年に干してもらうのは恥ずかしい。
彼は、ぼーっと自分の手を見ながら、ぽそっと呟いた。
「欲しいもの……くれるの?」
「私にあげれるものならね」
私の言葉に、頬を桃色に染めてもじもじする美少年。
え、おパンツが欲しいとか言われたらどうしよう。
なんて考えてたら……。
「僕は、おねぇさんが好きだ。だから結婚して僕の子供をおねぇさんに産んで欲しい」
その100倍は凄い事を言われた。
ふさっと手に持ったブラジャーが地面に落ちる。
……いやいやいやいや、まてまてまてまて。
「なっ! 何を突然」
リーシュは開き直ったのか、頬を桃色に染めながらも真剣な瞳で私を見つめた。
って言うか、いつの間にこんな急接近! 近い、距離が近いよ!
「おねぇさんは僕が嫌い?」
「そんな訳ない! 大好き!」
くああ、そんな目で見つめないで。うるうるしないで。何この可愛い子。そんな顔されたら……うっかり頷いちゃうでしょっ!
「じゃあ、僕の子供を孕んでくれる?」
うるうる上目使いと小首傾げコンボで「孕んで」おねだり!
もう、いいんじゃない? こんなに可愛い顔でお願いされてるのよ?
いやいや、だめよ私。誘惑に負けては駄目。しかし……。
「なんとエロい誘惑……いや、おちつけ。これは犯罪……」
錯乱して思わず口に出してた呟きに、彼がまた逆側に小首を傾げる。
首を据わらせろ!
いや、そうじゃなく……落ち着くのよ。ここは大人の最終奥義で犯罪行為は回避するの。
何度か深呼吸して、ようやく脳に酸素が回った私は、とりあえず逃げた。
「リーシュが大きくなったら、ね?」
秘儀、大きくなったら。
「……大きく?」
彼は悲しげな表情をして俯いた。私も心が痛いの。でも、だめ犯罪。
「それまでリーシュの気持ちが変わらなければ」
ね? っとおねぇさんぶった言い方で、優しく彼の頭をナデナデしてあげる。
そして、彼が拾ってくれた私のブラジャーを、ささっと奪ってパンツの隣に干した。いつ拾われたのか、まったく気付かなかった……。
何せ言われるまで自分の誕生日なんか、すっかり忘れていたから。
私がここに来たのが確か7月3日なので、なるほど今日、8月3日は誕生日だわ。
「え? 私の誕生日、リーシュに話したっけ?」
ひょいっとシーツの端を持って彼に渡し、左右に広がり二人でバサバサ皺を伸ばす。
息の合った動きで、手際よく洗濯紐にシーツをひっかけ、もくもくと木の洗濯挟みで端を止めながら話を続ける。
「えっと、最初の自己紹介で言ってたよ。実は僕も同じ日が誕生日なんだ」
そうだっけ? うーん。よく覚えてないけど言われてみたら、そうだったのかも。それにしても……。
「ええー! すっごい偶然。じゃあ今夜はケーキ作って一緒にお祝いしよう! 何か欲しいものある? って言っても私があげれるものなんて限られてるんだけど」
今度はタオルをせっせと干していると、リーシュが洗濯籠の奥に突っ込んだ、私のおパンツを手に取った。
慌てておパンツを奪い取り、シャツの間に隠すようにして干した。
ふー。さすがにおパンツを美少年に干してもらうのは恥ずかしい。
彼は、ぼーっと自分の手を見ながら、ぽそっと呟いた。
「欲しいもの……くれるの?」
「私にあげれるものならね」
私の言葉に、頬を桃色に染めてもじもじする美少年。
え、おパンツが欲しいとか言われたらどうしよう。
なんて考えてたら……。
「僕は、おねぇさんが好きだ。だから結婚して僕の子供をおねぇさんに産んで欲しい」
その100倍は凄い事を言われた。
ふさっと手に持ったブラジャーが地面に落ちる。
……いやいやいやいや、まてまてまてまて。
「なっ! 何を突然」
リーシュは開き直ったのか、頬を桃色に染めながらも真剣な瞳で私を見つめた。
って言うか、いつの間にこんな急接近! 近い、距離が近いよ!
「おねぇさんは僕が嫌い?」
「そんな訳ない! 大好き!」
くああ、そんな目で見つめないで。うるうるしないで。何この可愛い子。そんな顔されたら……うっかり頷いちゃうでしょっ!
「じゃあ、僕の子供を孕んでくれる?」
うるうる上目使いと小首傾げコンボで「孕んで」おねだり!
もう、いいんじゃない? こんなに可愛い顔でお願いされてるのよ?
いやいや、だめよ私。誘惑に負けては駄目。しかし……。
「なんとエロい誘惑……いや、おちつけ。これは犯罪……」
錯乱して思わず口に出してた呟きに、彼がまた逆側に小首を傾げる。
首を据わらせろ!
いや、そうじゃなく……落ち着くのよ。ここは大人の最終奥義で犯罪行為は回避するの。
何度か深呼吸して、ようやく脳に酸素が回った私は、とりあえず逃げた。
「リーシュが大きくなったら、ね?」
秘儀、大きくなったら。
「……大きく?」
彼は悲しげな表情をして俯いた。私も心が痛いの。でも、だめ犯罪。
「それまでリーシュの気持ちが変わらなければ」
ね? っとおねぇさんぶった言い方で、優しく彼の頭をナデナデしてあげる。
そして、彼が拾ってくれた私のブラジャーを、ささっと奪ってパンツの隣に干した。いつ拾われたのか、まったく気付かなかった……。
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