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はらぺこおねこ。

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Scene.02 こんな話

29 広瀬と宇野のお仕事05

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―― 1時間後

「広瀬さん。
 そろそろ疲れたんだけど……?」

宇野は、そう言ってため息をついた。

「これで、何人目?」

「120は、倒してますね」

「流石にこの館に120人は、多すぎでしょう」

「エアーズゾーン?」

広瀬の質問に、六花が軽い口調で言った。

「エアーズゾーンと言うのは、空間魔法の一種で、空間を広げる事が出来る時空魔法なの」
「へぇ~~
 Youは、魔法に詳しいんだねぇ~~」

「私も一応、国家魔道師資格を持ってますからね。
 と言うか、編集者になるには、国家魔道師資格か国家騎士資格のどちらかが必須なんですよ」

「編集者になるのも大変なんだね……」

広瀬は、そう言ってため息をついた。

「作家さんって変わりモノが多いんですよねぇ~~
 辺境の地に1人で行かなければ、いけない事もあります。
 盗賊や山賊に海賊にモンスター。
 それらに勝てる位の力が無いと命に関わりますので……」

「へぇ~~」

宇野が、そう言って男を斬る。

「それは、そうともう人が出なくなったね……」

「次の部屋に移りましょう」

広瀬は、そう言うと部屋の扉に手をやった。

「開けたらドカンとかないよね?」

「……宇野さん。
 そう言う事は、開ける前に言ってくれるかな?」

広瀬が、そう言うと宇野は、苦笑いを浮かべた。

「何もないね……」

扉の向こうには、誰も居なかった。

「でも、歌声は聞こえる……
 この声は、間違いない!
 和哉の声よ!」

宇野は、そう言うと歌声が聞こえる扉を開けた。

「和哉ーーーーー!!」

扉の向こうでは、和哉がソロで歌っていた。

「貴方達は、誰?
 ここには、誰も入れないはず……」

美しい顔をした女性が綺麗な声で広瀬達を見つめた。

「Youが、メデゥサ?」

「だとしたら、どうなのかしら?」

「貴方を捕まえに来ました」

六花は、その言葉と同時にボールペンを投げた。
しかし、メドゥサは、そのペンを叩き落とした。

「手がひりひりする。
 このペン、普通のペンではないですわね」

メデゥサは、余裕の笑みを浮かべて笑った。

「あら、そんなに珍しい?」

六花が、そう言うとメドゥサは微笑む。

「武器に魔力を込めているのかしら?」

「ご名答」

「じゃ、こんなのはどうかしら?」

六花は、そう言うと懐から原稿用紙を取り出した。
そして、その原稿用紙に魔力を込めると六花は、メデゥサに向かって放った。

「フレアアロー!」

和哉が、指先から炎の矢が飛び出し、その原稿用紙を燃やした。
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