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Scene09 カウントダウン
128 頭の中で笑っているディアブロ一匹倒せない
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その時ピノが、そっと月六の体に手を触れる。
「痛いの痛いの飛んでけー」
ピノがそう言うと月六の体の傷が消えていく。
「どこに飛ばしたの?」
状況についていけない壱がピノに聞く。
「内緒」
ピノが笑う。
「さて、どうしたものか」
モトフミが現れる。
「モトフミ!」
玲奈がモトフミを睨む。
「怖いな」
そこに感情はない。
壱は思ったモトフミに感情はない。
「お前に愛を!」
先手必勝だと思った。
ゼロイチの力を使い愛を与え。
愛があれば罪悪感を感じる。
罪悪感があれば罪を償うと思った。
「愛か……」
モトフミは寂しそうな表情を浮かべた。
「我には愛はあるぞ」
「じゃ、それを10にそれを100に!」
壱はバインバインの力を使った。
「愛は数値では測れぬものだ」
真・モトフミが言う。
「主が護るのはなんだ?」
「本物か」
モトフミが言う。
「本物とはなんなんだろうな」
真・モトフミが寂しそうに言う。
「我は時期に滅びる。
この世が滅びれば我が息子の神が救われる」
「やはり……そういうことか」
モトフミの言葉に真・モトフミが頷く。
「神は、主の子供だが我の子でもある」
「我が息子への愛ゆえに世界を消す気だったのか?」
「そういうことだ」
モトフミの体に傷が現れる。
「予定とはうまく回らないものだな」
モトフミが小さく笑う。
「まって痛いのピノが飛ばす!」
ピノがそう言うとモトフミがそれを止める。
「これも宿命なのだ。
所詮、我も手の上のコマだったようだ」
「そう言えばフィサフィーさんは?」
「どこにいるんだろうな。
我には神を護るだけで精一杯だった」
モトフミはそう言って目の前に赤ん坊と園児くらいの女の子を召喚した。
園児の子が赤ん坊を抱きしめている。
「お嬢ちゃん名前は?」
真・モトフミが尋ねる。
「天照」
女の子がそう答える。
「……そうか」
真・モトフミが天照の頭を撫でる。
モトフミが小さく笑いこういった。
「では、頼んだぞ。
まだ愛を知らぬモノたちよ」
誰かが笑う。
小さく笑う。
笑っているのは誰だろう?
誰も気づいていない。
それはディアブロ。
誰の心にもいる悪魔だ。
「全てなる愚かなるものに祝福を――」
紫がそっと現れる。
「貴方は優しかった」
マスティマも現れ涙を流した。
「痛いの痛いの飛んでけー」
ピノがそう言うと月六の体の傷が消えていく。
「どこに飛ばしたの?」
状況についていけない壱がピノに聞く。
「内緒」
ピノが笑う。
「さて、どうしたものか」
モトフミが現れる。
「モトフミ!」
玲奈がモトフミを睨む。
「怖いな」
そこに感情はない。
壱は思ったモトフミに感情はない。
「お前に愛を!」
先手必勝だと思った。
ゼロイチの力を使い愛を与え。
愛があれば罪悪感を感じる。
罪悪感があれば罪を償うと思った。
「愛か……」
モトフミは寂しそうな表情を浮かべた。
「我には愛はあるぞ」
「じゃ、それを10にそれを100に!」
壱はバインバインの力を使った。
「愛は数値では測れぬものだ」
真・モトフミが言う。
「主が護るのはなんだ?」
「本物か」
モトフミが言う。
「本物とはなんなんだろうな」
真・モトフミが寂しそうに言う。
「我は時期に滅びる。
この世が滅びれば我が息子の神が救われる」
「やはり……そういうことか」
モトフミの言葉に真・モトフミが頷く。
「神は、主の子供だが我の子でもある」
「我が息子への愛ゆえに世界を消す気だったのか?」
「そういうことだ」
モトフミの体に傷が現れる。
「予定とはうまく回らないものだな」
モトフミが小さく笑う。
「まって痛いのピノが飛ばす!」
ピノがそう言うとモトフミがそれを止める。
「これも宿命なのだ。
所詮、我も手の上のコマだったようだ」
「そう言えばフィサフィーさんは?」
「どこにいるんだろうな。
我には神を護るだけで精一杯だった」
モトフミはそう言って目の前に赤ん坊と園児くらいの女の子を召喚した。
園児の子が赤ん坊を抱きしめている。
「お嬢ちゃん名前は?」
真・モトフミが尋ねる。
「天照」
女の子がそう答える。
「……そうか」
真・モトフミが天照の頭を撫でる。
モトフミが小さく笑いこういった。
「では、頼んだぞ。
まだ愛を知らぬモノたちよ」
誰かが笑う。
小さく笑う。
笑っているのは誰だろう?
誰も気づいていない。
それはディアブロ。
誰の心にもいる悪魔だ。
「全てなる愚かなるものに祝福を――」
紫がそっと現れる。
「貴方は優しかった」
マスティマも現れ涙を流した。
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