~マーメイド~

はらぺこおねこ。

文字の大きさ
上 下
123 / 130
Scene08 デモニックになった日

123 ビスコって美味しいよね

しおりを挟む
「壱、主に与えた能力はゼロイチだ」

「ゼロイチ?」

真・モトフミの言葉に壱はいまいちピンとこない。

「ゼロをイチにする能力だ」

おぢやビンゴは目を丸くして驚く。

「真・モトフミさま……もしかしてそれは……」

「ついでにバインバインの能力もおまけしておいたぞ」

「ダブルですか!!!」

おぢやビンゴの目玉が飛び出しそうになる。

「バインバイン?」

「1を10に10を100に100を1000に……」

真・モトフミがそう言うと壱が首を傾げる。

「もしかしてポケットの中にあるビスケットをふたつにできたりする系?」

「ポケットの中に入れなくてもビスケットを増やせるぞ?」

「え?」

壱の心が何かに踊る。

「例えばこうだ」

真・モトフミが何も無いところから、ビスコを出す。

「お?」

壱が驚く。

「これがゼロイチだ。
 ゼロからイチを生み出す。
 そしてこれが――」

真・モトフミの手の上のビスコがふたつになる。

「これがバインバイン」

「2個になった……」

「10個あるぞ」

真・モトフミがニッコリと笑う。

「100個にすることも出来るが食べきれないので外に出よう」

真・モトフミが手を叩くと3人は外にいた。
公園だ。

すると子どもたちが集まってくる。

「真・モトフミだーー」

顔も声もモトフミそのものの男を前にして子どもたちは笑顔だ。

「え?」

泣きわめいてもおかしくない。

「ほら、今日はビスコを持ってきたぞ」

真・モトフミがそう言うとビスコを子どもたちに配った。
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

校長室のソファの染みを知っていますか?

フルーツパフェ
大衆娯楽
校長室ならば必ず置かれている黒いソファ。 しかしそれが何のために置かれているのか、考えたことはあるだろうか。 座面にこびりついた幾つもの染みが、その真実を物語る

壁の薄いアパートで、隣の部屋から喘ぎ声がする

サドラ
恋愛
最近付き合い始めた彼女とアパートにいる主人公。しかし、隣の部屋からの喘ぎ声が壁が薄いせいで聞こえてくる。そのせいで欲情が刺激された両者はー

[R18] 激しめエロつめあわせ♡

ねねこ
恋愛
短編のエロを色々と。 激しくて濃厚なの多め♡ 苦手な人はお気をつけくださいませ♡

隣の人妻としているいけないこと

ヘロディア
恋愛
主人公は、隣人である人妻と浮気している。単なる隣人に過ぎなかったのが、いつからか惹かれ、見事に関係を築いてしまったのだ。 そして、人妻と付き合うスリル、その妖艶な容姿を自分のものにした優越感を得て、彼が自惚れるには十分だった。 しかし、そんな日々もいつかは終わる。ある日、ホテルで彼女と二人きりで行為を進める中、主人公は彼女の着物にGPSを発見する。 彼女の夫がしかけたものと思われ…

寝室から喘ぎ声が聞こえてきて震える私・・・ベッドの上で激しく絡む浮気女に復讐したい

白崎アイド
大衆娯楽
カチャッ。 私は静かに玄関のドアを開けて、足音を立てずに夫が寝ている寝室に向かって入っていく。 「あの人、私が

車の中で会社の後輩を喘がせている

ヘロディア
恋愛
会社の後輩と”そういう”関係にある主人公。 彼らはどこでも交わっていく…

結構な性欲で

ヘロディア
恋愛
美人の二十代の人妻である会社の先輩の一晩を独占することになった主人公。 執拗に責めまくるのであった。 彼女の喘ぎ声は官能的で…

JKがいつもしていること

フルーツパフェ
大衆娯楽
平凡な女子高生達の日常を描く日常の叙事詩。 挿絵から御察しの通り、それ以外、言いようがありません。

処理中です...