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Scene08 デモニックになった日
123 ビスコって美味しいよね
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「壱、主に与えた能力はゼロイチだ」
「ゼロイチ?」
真・モトフミの言葉に壱はいまいちピンとこない。
「ゼロをイチにする能力だ」
おぢやビンゴは目を丸くして驚く。
「真・モトフミさま……もしかしてそれは……」
「ついでにバインバインの能力もおまけしておいたぞ」
「ダブルですか!!!」
おぢやビンゴの目玉が飛び出しそうになる。
「バインバイン?」
「1を10に10を100に100を1000に……」
真・モトフミがそう言うと壱が首を傾げる。
「もしかしてポケットの中にあるビスケットをふたつにできたりする系?」
「ポケットの中に入れなくてもビスケットを増やせるぞ?」
「え?」
壱の心が何かに踊る。
「例えばこうだ」
真・モトフミが何も無いところから、ビスコを出す。
「お?」
壱が驚く。
「これがゼロイチだ。
ゼロからイチを生み出す。
そしてこれが――」
真・モトフミの手の上のビスコがふたつになる。
「これがバインバイン」
「2個になった……」
「10個あるぞ」
真・モトフミがニッコリと笑う。
「100個にすることも出来るが食べきれないので外に出よう」
真・モトフミが手を叩くと3人は外にいた。
公園だ。
すると子どもたちが集まってくる。
「真・モトフミだーー」
顔も声もモトフミそのものの男を前にして子どもたちは笑顔だ。
「え?」
泣きわめいてもおかしくない。
「ほら、今日はビスコを持ってきたぞ」
真・モトフミがそう言うとビスコを子どもたちに配った。
「ゼロイチ?」
真・モトフミの言葉に壱はいまいちピンとこない。
「ゼロをイチにする能力だ」
おぢやビンゴは目を丸くして驚く。
「真・モトフミさま……もしかしてそれは……」
「ついでにバインバインの能力もおまけしておいたぞ」
「ダブルですか!!!」
おぢやビンゴの目玉が飛び出しそうになる。
「バインバイン?」
「1を10に10を100に100を1000に……」
真・モトフミがそう言うと壱が首を傾げる。
「もしかしてポケットの中にあるビスケットをふたつにできたりする系?」
「ポケットの中に入れなくてもビスケットを増やせるぞ?」
「え?」
壱の心が何かに踊る。
「例えばこうだ」
真・モトフミが何も無いところから、ビスコを出す。
「お?」
壱が驚く。
「これがゼロイチだ。
ゼロからイチを生み出す。
そしてこれが――」
真・モトフミの手の上のビスコがふたつになる。
「これがバインバイン」
「2個になった……」
「10個あるぞ」
真・モトフミがニッコリと笑う。
「100個にすることも出来るが食べきれないので外に出よう」
真・モトフミが手を叩くと3人は外にいた。
公園だ。
すると子どもたちが集まってくる。
「真・モトフミだーー」
顔も声もモトフミそのものの男を前にして子どもたちは笑顔だ。
「え?」
泣きわめいてもおかしくない。
「ほら、今日はビスコを持ってきたぞ」
真・モトフミがそう言うとビスコを子どもたちに配った。
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