~マーメイド~

はらぺこおねこ。

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Scene08 デモニックになった日

119 かみさま降臨

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「糞が……なんで俺がこんな目に」

皿場が唸るように倒れる。

「君たちは人を殺しすぎた。
 きっちり罪を償ってもらうよ」

総理大臣はそう言って皿場とミストロガスを拘束した。

「総理大臣。
 彼が例の?」

総理大臣がそう言って壱の方を見る。

「ああ、そうだ。
 壱くんには強くなってもらう」

「え?」

戸惑う壱。

「だが彼は、無能力者ですぞ?」

「そうだね。
 でも、彼は能力者と渡り合える実力がある」

「なるほど。
 総理大臣がそう見込んだのなら私も認めよう」

「……え?」

「壱くん、君に選択肢を与える。
 ピノくんをこちらに引き渡すか……
 それとも能力ギフトを授かり今よりも強くなってピノくんを守るか……」

総理大臣の言葉に壱は首を傾げる。

能力ギフト?モトフミに手を借りろってことですか?」

「それは正しくもあり正しくもない」

「どういうことです?」

「モトフミとは余の父のことだ」

そういって現れたのは黒髪の男子高生。

「誰?」

壱の質問に男子高生が答える。

「余の名前は大神シン
 余のことは親しみを込めてかみさまと呼ぶことを許すぞ!」

かみさまは胸を張ってそういった。

「……情報が多すぎて頭に入らないんだけど?」

壱は頭を抱えて悩んだ。
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