113 / 130
Scene08 デモニックになった日
113 それぞれのメリー・クリスマス①
しおりを挟む
2023年12月24日
「ピノ、ケンタッキー食べたい」
唐突にピノが言う。
「ごめん、入院中だからケンタッキーは食べれないかも……」
するとピノが言う。
「ウーバーイーツがあるじゃなーい?」
ピノがスマホを見せて言う。
「……病院で入院中に出前を頼むとかすると永遠に病院に名前を刻むことになるよ」
「じゃー、いいやー」
ピノがあっさりと引き下がる。
「素直だね」
ピノはそう言って引き下がる。
「今日はね、美智子さんとマクドナルドに行ってハッピーセットでキティちゃんのぬいぐるみを買ってもらうの!」
「そうなの?」
「うん!だから壱は病院でさみしく病院食を食べてなさい」
ピノがそう言ってケラケラと笑う。
部屋をノックする音が聞こえる。
そして美智子さんが現れる。
「こんばんは、社長」
「こんばんは、美智子さん。
ピノから話は聞いたよ。
ありがとう」
「いえいえ。
では行きましょうかピノさん。
早くしないとキティちゃんが逃げてしまいます」
「うん!」
ピノは頷くと立ち上がる。
壱に手を振るとその場を去った。
「美智子さんもキティちゃん好きなのかな……」
壱はそう言って小さく笑った。
――別室
「紫さん、今回は助けれなくてごめんね」
十三がゆかりの病室で紫に謝る。
「いえ、今回のは仕方がないです」
「今回のは割と本気で死ぬかと思った」
「すみませんでした」
ゆかりが謝る。
「ゆかりさんは、悪くないですよ」
十三が小さく笑う。
「だって一応元旦那ですし……」
「私こそごめんなさい。
守れなかった」
今度は紫が謝る。
「……」
百道がチョコンと座って無言でペットボトルのサイダーを開ける。
プシュー
ペットボトルからサイダーが飛び散る。
「うわ!!」
百道がサイダーだらけになる。
「あらあら。タオルタオル」
ゆかりが百道にタオルを渡す。
「ありがとうございます」
百道が小さくお礼をいう。
「賑やかですね」
すると看護師が病室に入ってくる。
「あ、こんばんは。
看護師さん」
「今日の夜、クリスマス会をするので良かったら参加してね」
「あ、はい!」
百道が頭を拭きながら返事をした。
「紫さんも良かったら参加してね」
看護師はそう言って手を降って病室を出た。
「ピノ、ケンタッキー食べたい」
唐突にピノが言う。
「ごめん、入院中だからケンタッキーは食べれないかも……」
するとピノが言う。
「ウーバーイーツがあるじゃなーい?」
ピノがスマホを見せて言う。
「……病院で入院中に出前を頼むとかすると永遠に病院に名前を刻むことになるよ」
「じゃー、いいやー」
ピノがあっさりと引き下がる。
「素直だね」
ピノはそう言って引き下がる。
「今日はね、美智子さんとマクドナルドに行ってハッピーセットでキティちゃんのぬいぐるみを買ってもらうの!」
「そうなの?」
「うん!だから壱は病院でさみしく病院食を食べてなさい」
ピノがそう言ってケラケラと笑う。
部屋をノックする音が聞こえる。
そして美智子さんが現れる。
「こんばんは、社長」
「こんばんは、美智子さん。
ピノから話は聞いたよ。
ありがとう」
「いえいえ。
では行きましょうかピノさん。
早くしないとキティちゃんが逃げてしまいます」
「うん!」
ピノは頷くと立ち上がる。
壱に手を振るとその場を去った。
「美智子さんもキティちゃん好きなのかな……」
壱はそう言って小さく笑った。
――別室
「紫さん、今回は助けれなくてごめんね」
十三がゆかりの病室で紫に謝る。
「いえ、今回のは仕方がないです」
「今回のは割と本気で死ぬかと思った」
「すみませんでした」
ゆかりが謝る。
「ゆかりさんは、悪くないですよ」
十三が小さく笑う。
「だって一応元旦那ですし……」
「私こそごめんなさい。
守れなかった」
今度は紫が謝る。
「……」
百道がチョコンと座って無言でペットボトルのサイダーを開ける。
プシュー
ペットボトルからサイダーが飛び散る。
「うわ!!」
百道がサイダーだらけになる。
「あらあら。タオルタオル」
ゆかりが百道にタオルを渡す。
「ありがとうございます」
百道が小さくお礼をいう。
「賑やかですね」
すると看護師が病室に入ってくる。
「あ、こんばんは。
看護師さん」
「今日の夜、クリスマス会をするので良かったら参加してね」
「あ、はい!」
百道が頭を拭きながら返事をした。
「紫さんも良かったら参加してね」
看護師はそう言って手を降って病室を出た。
0
お気に入りに追加
1
あなたにおすすめの小説
💚催眠ハーレムとの日常 - マインドコントロールされた女性たちとの日常生活
XD
恋愛
誰からも拒絶される内気で不細工な少年エドクは、人の心を操り、催眠術と精神支配下に置く不思議な能力を手に入れる。彼はこの力を使って、夢の中でずっと欲しかったもの、彼がずっと愛してきた美しい女性たちのHAREMを作り上げる。
ちょっと大人な体験談はこちらです
神崎未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない
ちょっと大人な体験談です。
日常に突然訪れる刺激的な体験。
少し非日常を覗いてみませんか?
あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ?
※本作品ではPixai.artで作成した生成AI画像ならびに
Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。
※不定期更新です。
※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。
サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由
フルーツパフェ
大衆娯楽
クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。
トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。
いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。
考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。
赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。
言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。
たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。
男性向け(女声)シチュエーションボイス台本
しましまのしっぽ
恋愛
男性向け(女声)シチュエーションボイス台本です。
関西弁彼女の台本を標準語に変えたものもあります。ご了承ください
ご自由にお使いください。
イラストはノーコピーライトガールさんからお借りしました
小さなことから〜露出〜えみ〜
サイコロ
恋愛
私の露出…
毎日更新していこうと思います
よろしくおねがいします
感想等お待ちしております
取り入れて欲しい内容なども
書いてくださいね
よりみなさんにお近く
考えやすく
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる