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Scene06 不幸の手紙
60 せきのどかぜにはルルが効く
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自分に言われていないことはわかっている。
でも助けたい。
助けてありがとうと言われたい。
【なにをすればいい?】
男がメールの返信を送った。
翼という存在からビデオ通話が来た。
男はその通話に出る。
「やーやーごきげんよう」
少年だった。
「……」
「渋い顔をしているねぇ」
「なにをすればいい?」
男が言う。
「手紙の中にカプセルがあっただろう?」
「ああ」
「それを持って街に行って飲むだけでいい」
「するとどうなる?」
「死ぬ」
「ああ?」
「君が死んで周りの人も死ぬ。
ウイルスに感染して苦しんで苦しんで死ぬ」
「いいだろう」
「あっさりだね?」
「お前を探しお前を殺す」
「はい?」
翼の声が裏返る。
「……わかった」
「なにが?」
「お前の場所が」
「そんなわけ……」
翼に緊張が走る。
「飛行機雲が綺麗だと思わないか?」
男の声に翼が焦る。
なぜなら飛行機の音が空からするからだ。
「鳥の声がするな」
男の言葉に翼は思わずその端末を落とした。
するとすぐに電話が鳴る。
「お前、俺を知らないな?」
「伍条悟だろ?」
「そんなわけないだろ?なんかのアニメキャラの名前をそのままパクった」
「だったら君は誰なんだい?」
「俺の性は桐嶋。
知ってるか?」
「なんか聞いたことはある名前だ」
翼は平静を装っているが内心焦っていた。
「名前は七道」
「お前たちエルフが探している男だ」
男の名前は桐嶋七道。
エルフが必死に探して殺そうとしている存在だ。
でも助けたい。
助けてありがとうと言われたい。
【なにをすればいい?】
男がメールの返信を送った。
翼という存在からビデオ通話が来た。
男はその通話に出る。
「やーやーごきげんよう」
少年だった。
「……」
「渋い顔をしているねぇ」
「なにをすればいい?」
男が言う。
「手紙の中にカプセルがあっただろう?」
「ああ」
「それを持って街に行って飲むだけでいい」
「するとどうなる?」
「死ぬ」
「ああ?」
「君が死んで周りの人も死ぬ。
ウイルスに感染して苦しんで苦しんで死ぬ」
「いいだろう」
「あっさりだね?」
「お前を探しお前を殺す」
「はい?」
翼の声が裏返る。
「……わかった」
「なにが?」
「お前の場所が」
「そんなわけ……」
翼に緊張が走る。
「飛行機雲が綺麗だと思わないか?」
男の声に翼が焦る。
なぜなら飛行機の音が空からするからだ。
「鳥の声がするな」
男の言葉に翼は思わずその端末を落とした。
するとすぐに電話が鳴る。
「お前、俺を知らないな?」
「伍条悟だろ?」
「そんなわけないだろ?なんかのアニメキャラの名前をそのままパクった」
「だったら君は誰なんだい?」
「俺の性は桐嶋。
知ってるか?」
「なんか聞いたことはある名前だ」
翼は平静を装っているが内心焦っていた。
「名前は七道」
「お前たちエルフが探している男だ」
男の名前は桐嶋七道。
エルフが必死に探して殺そうとしている存在だ。
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