~マーメイド~

はらぺこおねこ。

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Scene04 振り上げた拳

46 褒められた生き方をしたかった

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誰かに褒められる人生を送ってきたわけじゃない。
どんな敵にも愛嬌で笑って。

私のせいで落ち込まないでください。
そしてどうか私を捨てないでください。

絶望だったあの頃。
見えない明日に心が震え。
悲観するしかなかったあの頃。
挫けても傷ついてもは自分だけ。
どんな希望も自分をあきらめた。

選ぶ道なんてない。
たとえ平らで澄んでいる道でも。
さらにその先は絶望しかない瞬間が待っている。

失敗は絶望と苦しんで
誰もいないということを
不器用な自分が笑える

ピノは、初体験のことは忘れた。
酷い体験だったことだけは覚えている。
何歳で経験し何歳で我慢できるようになったかは覚えていない。

当然のことながらピノにとってセックスとは苦痛でしかない。
でもそれにより今まで生き延びたことも事実だ。

仲間のマーメイドはセックスが下手で殺された。

人権はあるもののモノとしてある買う主人も多い。

嗜好家にしてみれば玩具なのだ。
壊れたら破棄する。
面白かったら壊れるまで遊ぶ。
それが人間なのだ。

ピノは嗜好家たちを楽しませる他に戦いも強要された。
嗜好家という生き物は敵を作りやすい。
よって自分の命を狙う殺し屋も多いのだ。

ピノは「松ぼっくり」という意味を持つ。
可愛らしい容姿には似て似つかぬ殺意もある。

殺し屋としての才能があった。

相手を殺し。
負ければ強姦され。
強姦されたあと。
相手が油断した瞬間に殺す。
それがピノのやり方。

相手が若い女の場合は生け捕りにして主人に渡す。
その後のことなどピノは知らない。

ピノの胸が痛む。

「15歳と嘘をついているからだ」

そう言えばマニアは喜ぶからと教えられ。
ついそのくせが出たのだ。
実際のピノの年齢はわからない。
それは誰にもわからない。
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