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Scene04 振り上げた拳
32 愛は空よりも青し
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「あー、わかった!」
由香が手をポンと叩く。
「な、なにがわかったの?」
奈留が、恐る恐る尋ねた。
「先生が、お兄さんのドーテーを貰えばいいんだー
だって先生は、彼氏いない歴――」
「あーあーあーあーあー」
奈留が、顔を真赤にさせて声を出す。
「別に恥ずかしがることないですよ」
壱が、そういうと奈留が少し怒る。
「壱さんは、少し恥ずかしがったほうがいいですよ?」
「……まぁ、しょうがないです。
彼女が出来ないのは僕の性格に問題があるからでしょうし……」
「性格に問題があるというより……」
奈留が、そう言って言葉を止める。
「というより?」
壱が、その先を聞こうと尋ねるが奈留はため息をついて答える。
「自分で考えましょう」
「えー
教えて下さいよー」
壱が、そういうとピノがいう。
「壱のお友だち、楽しいね!」
ピノが、そういうと奈留が目を細める。
「貴方は?」
「私?私の名前はピノ!
壱専属のマーメイドなの!」
「壱さん、マーメイドを購入したんですか?」
「あ、はい」
奈留は、壱の方に歩み寄る。
「ピノちゃんが、幼いのは壱さんの趣味ですか?」
「いや、なんというか……」
「ピノちゃんの体の痣はどういう意味ですか?
明らかに虐待されたあとですよね?
でも、壱さんが虐待をするとは思えないですし……
説明してもいいですか?」
奈留が、そういうと壱は戸惑う。
でも、奈留には打ち明けようと思い答えた。
「それは――」
――公園
4人は、公園のベンチに座り。
ピノと由香は、屋台のクレープ屋さんからクレープを受け取る。
「わーわーわー!
ピノ、この食べ物はじめてー!!
甘くてほわほわするーーー!」
ピノが、楽しそうにはしゃぐ。
しかし、それとは逆に奈留が深刻そうにうなずく。
「そう……ですか……」
奈留は、なんて言ったらいいかわからなかった。
「誤発注で来て……そのまま暮らすことになった……
これでオッケーですか?」
奈留は、自分でも整理するように言葉を放った。
「うん」
壱は、小さくうなずく。
そして、空を見る。
冬空は青く、どこまでも透き通っていた。
由香が手をポンと叩く。
「な、なにがわかったの?」
奈留が、恐る恐る尋ねた。
「先生が、お兄さんのドーテーを貰えばいいんだー
だって先生は、彼氏いない歴――」
「あーあーあーあーあー」
奈留が、顔を真赤にさせて声を出す。
「別に恥ずかしがることないですよ」
壱が、そういうと奈留が少し怒る。
「壱さんは、少し恥ずかしがったほうがいいですよ?」
「……まぁ、しょうがないです。
彼女が出来ないのは僕の性格に問題があるからでしょうし……」
「性格に問題があるというより……」
奈留が、そう言って言葉を止める。
「というより?」
壱が、その先を聞こうと尋ねるが奈留はため息をついて答える。
「自分で考えましょう」
「えー
教えて下さいよー」
壱が、そういうとピノがいう。
「壱のお友だち、楽しいね!」
ピノが、そういうと奈留が目を細める。
「貴方は?」
「私?私の名前はピノ!
壱専属のマーメイドなの!」
「壱さん、マーメイドを購入したんですか?」
「あ、はい」
奈留は、壱の方に歩み寄る。
「ピノちゃんが、幼いのは壱さんの趣味ですか?」
「いや、なんというか……」
「ピノちゃんの体の痣はどういう意味ですか?
明らかに虐待されたあとですよね?
でも、壱さんが虐待をするとは思えないですし……
説明してもいいですか?」
奈留が、そういうと壱は戸惑う。
でも、奈留には打ち明けようと思い答えた。
「それは――」
――公園
4人は、公園のベンチに座り。
ピノと由香は、屋台のクレープ屋さんからクレープを受け取る。
「わーわーわー!
ピノ、この食べ物はじめてー!!
甘くてほわほわするーーー!」
ピノが、楽しそうにはしゃぐ。
しかし、それとは逆に奈留が深刻そうにうなずく。
「そう……ですか……」
奈留は、なんて言ったらいいかわからなかった。
「誤発注で来て……そのまま暮らすことになった……
これでオッケーですか?」
奈留は、自分でも整理するように言葉を放った。
「うん」
壱は、小さくうなずく。
そして、空を見る。
冬空は青く、どこまでも透き通っていた。
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