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Scene02 漁猫
38 金髪と鼻ピアス
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「今日は何食べたいですか?」
「え?」
「ご飯です」
みさきがそう言って壱にニッコリ微笑む。
「うん」
「……ダメですか?」
「うんん」
「何食べます?」
「うーん」
「決まらないならとりあえずこのままスーパーに行きましょう」
「うん」
「では、お手を拝借」
みさきはそういって一の手を握りしめます。
「え?」
「逃しません」
「うん」
一の顔が真っ赤になります。
「おいおいおいおい」
すると金髪に鼻ピアスをつけた青年が現れます。
「なんでしょう?」
「随分仲が良さげだな」
「なにか問題でも?」
みさきが警戒を強めます。
「ああ、お前らは手をつないで俺の目の前を通り過ぎた」
「はい」
一はうなずく。
「俺は決めているんだ。
俺の目の前で手をつないだカップルにこの店のとっておきのクレープを馳走することをな!」
「え?」
一とみさきには何が起きているかわかりません。
ただニッコリと笑った金髪鼻ピアスの青年がクレープをふたつ差し出しました。
「ほら書いているだろ?
ここに!【手をつないだカップル限定・クレープを2個プレゼント】って!
なのに誰も来ないんだ!なんでだ!」
金髪鼻ピアスの青年はそのままがっくりと方を落とした。
「え?」
「ご飯です」
みさきがそう言って壱にニッコリ微笑む。
「うん」
「……ダメですか?」
「うんん」
「何食べます?」
「うーん」
「決まらないならとりあえずこのままスーパーに行きましょう」
「うん」
「では、お手を拝借」
みさきはそういって一の手を握りしめます。
「え?」
「逃しません」
「うん」
一の顔が真っ赤になります。
「おいおいおいおい」
すると金髪に鼻ピアスをつけた青年が現れます。
「なんでしょう?」
「随分仲が良さげだな」
「なにか問題でも?」
みさきが警戒を強めます。
「ああ、お前らは手をつないで俺の目の前を通り過ぎた」
「はい」
一はうなずく。
「俺は決めているんだ。
俺の目の前で手をつないだカップルにこの店のとっておきのクレープを馳走することをな!」
「え?」
一とみさきには何が起きているかわかりません。
ただニッコリと笑った金髪鼻ピアスの青年がクレープをふたつ差し出しました。
「ほら書いているだろ?
ここに!【手をつないだカップル限定・クレープを2個プレゼント】って!
なのに誰も来ないんだ!なんでだ!」
金髪鼻ピアスの青年はそのままがっくりと方を落とした。
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