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07 しあわせになりたい
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「私、こんなところで死にたくない!」
若い女がそういう。
「お前は簡単には殺さない!
苦しめて苦しめて苦しめてから殺してやる!
屈辱と陵辱と死のオンパレードだ!」
怪人Bが若い女に向けてナイフを向ける。
「私は死なない!ここで死ぬわけにはいきません!
貴方を殺して私は生きます!!」
「俺を殺すだと?いいだろう。
お前は生きたまま剥製にして俺のコレクションにしてやる!」
怪人Bの目に殺気が宿る。
「私は負けない!絶対!絶対生きるんです!」
若い女の鼓動が早くなる。
死の恐怖。
その鼓動をブリ男がキャッチする。
「おや?この反応……」
「『おや?』じゃない。
俺を無視するなブリタニの魔族!」
怪人Aが怒鳴るもブリ男は気にしない様子で若い女性に近づいた。
「貴方のハートをキャッチしましましたよ。
貴方の名前を教えていただけないでしょうか?」
若い女は小さく震えると言葉を放つ。
「勇気です。水谷勇気です」
若い女の名前は勇気。
「勇気さんですね。
では、貴方に力を授けます」
「力を……?」
「はい、力を……」
「私はどうすればいいのですか?」
「なにもしなくていいのです」
「え?」
「貴方に力はもう授けています。
では貴方の心の叫びを力に変えるのです!」
「なんでしょう。
胸が熱い」
「さぁ、変身するのです!貴方の名を叫ぶのです」
「希望の光が小さく光る。勇気を与えろと鳴り響く!
魔法少女ブリキュア・カレジ!ここに参上!!ですわ!」
勇気が輝き姿が変わる。
「ブリキュア・カレジ……貴方にふさわしい名前ですね!」
ブリ男が小さく笑う。
「だから無視するな!」
怪人Aがブリ男に向けて剣を振り落とす。
「名もなき怪人などただの経験値です」
「ああん?」
怪人AとBの心にその言葉が深く突き刺さる。
名もなき怪人。
それはほとんどの怪人にとってのコンプレックス。
名を与えられる怪人は少ない。
「お前、気に喰わない。
すぐに殺してやる」
怪人Aがそういってブリ男を睨む。
「死ぬのは……貴方です」
勇気がそういって怪人Aを剣で突く。
しかし怪人Aの体はその程度では傷つかない。
「なんだ?その突きは!」
怪人Aはケラケラと笑う。
「さっさと犯して剥製にしようぜ?」
怪人Bがナイフを構え勇気の服を切り裂く。
「って、ナイフで肌を斬ったら出血多量で死なないか?」
怪人Aが冷たくいう。
「どうせ殺すんだしいいんじゃね?
ゾンビの数が減ってもあの方は気にしないだろう?」
怪人Bの言葉も冷たく響いた。
若い女がそういう。
「お前は簡単には殺さない!
苦しめて苦しめて苦しめてから殺してやる!
屈辱と陵辱と死のオンパレードだ!」
怪人Bが若い女に向けてナイフを向ける。
「私は死なない!ここで死ぬわけにはいきません!
貴方を殺して私は生きます!!」
「俺を殺すだと?いいだろう。
お前は生きたまま剥製にして俺のコレクションにしてやる!」
怪人Bの目に殺気が宿る。
「私は負けない!絶対!絶対生きるんです!」
若い女の鼓動が早くなる。
死の恐怖。
その鼓動をブリ男がキャッチする。
「おや?この反応……」
「『おや?』じゃない。
俺を無視するなブリタニの魔族!」
怪人Aが怒鳴るもブリ男は気にしない様子で若い女性に近づいた。
「貴方のハートをキャッチしましましたよ。
貴方の名前を教えていただけないでしょうか?」
若い女は小さく震えると言葉を放つ。
「勇気です。水谷勇気です」
若い女の名前は勇気。
「勇気さんですね。
では、貴方に力を授けます」
「力を……?」
「はい、力を……」
「私はどうすればいいのですか?」
「なにもしなくていいのです」
「え?」
「貴方に力はもう授けています。
では貴方の心の叫びを力に変えるのです!」
「なんでしょう。
胸が熱い」
「さぁ、変身するのです!貴方の名を叫ぶのです」
「希望の光が小さく光る。勇気を与えろと鳴り響く!
魔法少女ブリキュア・カレジ!ここに参上!!ですわ!」
勇気が輝き姿が変わる。
「ブリキュア・カレジ……貴方にふさわしい名前ですね!」
ブリ男が小さく笑う。
「だから無視するな!」
怪人Aがブリ男に向けて剣を振り落とす。
「名もなき怪人などただの経験値です」
「ああん?」
怪人AとBの心にその言葉が深く突き刺さる。
名もなき怪人。
それはほとんどの怪人にとってのコンプレックス。
名を与えられる怪人は少ない。
「お前、気に喰わない。
すぐに殺してやる」
怪人Aがそういってブリ男を睨む。
「死ぬのは……貴方です」
勇気がそういって怪人Aを剣で突く。
しかし怪人Aの体はその程度では傷つかない。
「なんだ?その突きは!」
怪人Aはケラケラと笑う。
「さっさと犯して剥製にしようぜ?」
怪人Bがナイフを構え勇気の服を切り裂く。
「って、ナイフで肌を斬ったら出血多量で死なないか?」
怪人Aが冷たくいう。
「どうせ殺すんだしいいんじゃね?
ゾンビの数が減ってもあの方は気にしないだろう?」
怪人Bの言葉も冷たく響いた。
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