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04 弟子入り志願少女

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「まきさん、ストップ!!」

 コウは、先頭を走るまきを静止させた。

「コウさん、どうかしました?」

「殺気を感じない?」

「え?」

「そこに誰かいるよ」

 コウが指差した方向に6つの影があった。

「早速、お出迎えかしら?」

「嬢ちゃん達
 女だけで旅でもしているのかい?」

 男達はやらしい笑みを浮かべながら下品に笑う。

「この人達も、メドゥサに操られている人?」

「違うと思います
 チャームされる人は、こんな風に笑いませんから……」

「だよね……」

 コウは、そう言うと腰のバスターソードに手をかけた。
 男達も、それを察したかのように腰からバスターソードを抜いた。

「ふふふ……
 金目のものと衣類全て渡してくれるのなら、怪我をしなくてすむぜ……」

「まきさん、衣類も渡せだって、やらしいねぇ~~」

「そうだね、私達に勝てると思っているのかしら……」

 そう言うとまきも腰に手を当てた。

「俺達とやり合うのかい?
 6対3では、そっちの方が分が悪いだろ?」

「ちょうど良いハンデじゃないかしら?」

 六花は、そう言うとボールペンを1人の男の眉間に投げた。
 すると、その男は白眼を剥きその場に倒れた。

「な、何をしたんだ?」

 六花は、リーダー格の男の背後に回ると、ボールペンで、首を刺す。
 するとその男も、その場で倒れた。

「さて、リーダーさんがいなくなったけど貴方達はまだやる気?」

 六花がそう言うと、男達は一斉に六花に切りかかった。
 六花はそれを、華麗に交わし、そしてボールペンを四本投げた。
 投げられたボールペンは男達の眉間に当たり、男達はその場で意識を失った。

「ペンは剣よりも強し!」

「六花さん、それって肉弾戦で強いって意味じゃないよ?」

「勝てば良いのよ……」

「さぁ、こんな賞金もかかっていない雑魚相手に時間も勿体ないわ
 早く、メドゥサの所に行きましょう」

「そ、そうね……」

 三人は、再び走った。


・・・・
・・・
・・



 三人は、足を止めると目を丸くさせて驚いた。
 目の前にあるのは大きな館。

「六花さん、山荘って言ってなかったっけ?」

「情報では、山荘なはずなんですが……」

「早く入りましょう!
 和哉が、和哉が石にされるまえに!」

「でも、違ってたらヤダじゃん……」

「違わないよー
 だって、さっきから和哉の声が聞こえるんだもの!」

「この歌声がそうなの?」

「間違いありません……
 この歌声……
 そして、このリズム!
 和哉の声に間違いありません!」

「じゃ、特攻する?」

「そうね……」

 コウとまきは、剣を抜いた。
 そして、扉をゆっくりと開けようとした……

「六花さん
 鍵が閉まってます……」

「わかった……」

 六花は、そう言うと鍵に向かって呪文を唱えた。

「アンロック……」

 カチャリ……

鍵 の開く音が、響く……

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