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02 目覚める者たち
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コインは落ちる事なく宙に浮いた。
「汝、玉藻の居る場所を示したまえ」
エクスは、そう言うとコインに軽く触れた。
するとコインは地図の上を転がり、その場所をくるくると回転して示した。
「玉藻ちゃんは、スラム街に居るようね」
「スラム街?
なんで、そんな所に……」
「さぁ?」
「とりあえず、俺、スラム街に行ってきます!」
「ああ。
頑張ってこい!」
香は、そう言ってニッコリと笑った。
亜金は、香に軽くお辞儀をすると酒場を走って出た。
「ところで、エクス。
俺達も行った方がよかったんじゃないか?」
「香、そんな無粋な事しちゃだめよ。
ここは、亜金ちゃんが玉藻ちゃんのピンチを救ってこそ、亜金ちゃんの男としての株があがるんじゃない?」
「ピンチって?」
「玉藻ちゃん、襲われてるみたいよ?」
「そりゃヤバいって……」
「どうして?」
「亜金ちゃん、魔法使いのくせして攻撃魔法は、全くダメなんだもん」
「剣を持ってたじゃない。
剣の腕は確かなはずよ」
「剣術なんて、その辺の子供と同じがそれ以下だって……」
「ありゃりゃ……」
エクスは、呆れた表情を見せた。。
「その話、詳しく聞かせてもらえるかしら?」
「え?」
香が振り返るとそこには、ティコが立っていた。
――スラム街
「スラム街って、何をしてるんだよ……」
亜金は、そう言ってウィングの魔法で空を飛んでいた。
「どこだぁー?
玉藻ー、玉藻ー、たーまーもー。
どこにいるー?」
亜金は、大きな声で玉藻の名前を呼んだ。
もちろん返事は、返ってこない。
「降りて探すか……」
亜金は、地面に足をつけるとウィングの魔法を解除した。
「玉藻!
いるのなら返事してー」
「さっきから、五月蠅いぞお前……」
ガラの悪そうな連中が亜金に近づいてきた。
「友達が迷子になりまして……」
「そうか、それは残念だな……」
「残念?」
「その女。
今頃、ザンギスとお楽しみ中だ!」
「玉藻の事、知ってるんですか?」
亜金は、声を低くして男達を睨んだ。
男達は、楽しそうに笑った。
「さぁな?
死にたくなかったら、金目の物を置いてさっさと帰るんだな!
俺達もザンギス様の後、楽しませてもらう予定なんでな!」
「もう一度聞きます。
玉藻は何処ですか?」
「しつこいなぁ……
そんなにしつこいと、おじさん達、君を殺しちゃうぞ!」
男はそう言って、刀で亜金の首を斬った。
「汝、玉藻の居る場所を示したまえ」
エクスは、そう言うとコインに軽く触れた。
するとコインは地図の上を転がり、その場所をくるくると回転して示した。
「玉藻ちゃんは、スラム街に居るようね」
「スラム街?
なんで、そんな所に……」
「さぁ?」
「とりあえず、俺、スラム街に行ってきます!」
「ああ。
頑張ってこい!」
香は、そう言ってニッコリと笑った。
亜金は、香に軽くお辞儀をすると酒場を走って出た。
「ところで、エクス。
俺達も行った方がよかったんじゃないか?」
「香、そんな無粋な事しちゃだめよ。
ここは、亜金ちゃんが玉藻ちゃんのピンチを救ってこそ、亜金ちゃんの男としての株があがるんじゃない?」
「ピンチって?」
「玉藻ちゃん、襲われてるみたいよ?」
「そりゃヤバいって……」
「どうして?」
「亜金ちゃん、魔法使いのくせして攻撃魔法は、全くダメなんだもん」
「剣を持ってたじゃない。
剣の腕は確かなはずよ」
「剣術なんて、その辺の子供と同じがそれ以下だって……」
「ありゃりゃ……」
エクスは、呆れた表情を見せた。。
「その話、詳しく聞かせてもらえるかしら?」
「え?」
香が振り返るとそこには、ティコが立っていた。
――スラム街
「スラム街って、何をしてるんだよ……」
亜金は、そう言ってウィングの魔法で空を飛んでいた。
「どこだぁー?
玉藻ー、玉藻ー、たーまーもー。
どこにいるー?」
亜金は、大きな声で玉藻の名前を呼んだ。
もちろん返事は、返ってこない。
「降りて探すか……」
亜金は、地面に足をつけるとウィングの魔法を解除した。
「玉藻!
いるのなら返事してー」
「さっきから、五月蠅いぞお前……」
ガラの悪そうな連中が亜金に近づいてきた。
「友達が迷子になりまして……」
「そうか、それは残念だな……」
「残念?」
「その女。
今頃、ザンギスとお楽しみ中だ!」
「玉藻の事、知ってるんですか?」
亜金は、声を低くして男達を睨んだ。
男達は、楽しそうに笑った。
「さぁな?
死にたくなかったら、金目の物を置いてさっさと帰るんだな!
俺達もザンギス様の後、楽しませてもらう予定なんでな!」
「もう一度聞きます。
玉藻は何処ですか?」
「しつこいなぁ……
そんなにしつこいと、おじさん達、君を殺しちゃうぞ!」
男はそう言って、刀で亜金の首を斬った。
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