子どもができた

第02章 無邪気な悪魔

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爆発しそうだった性欲は、一気に冷め自分の中で何か答えを見つけたような気がした。

この子は、俺を信用してここで眠っているんだ。
俺は、客室に向かい布団を敷くと、そこで眠る港の所まで向かった。
港の体重は軽く、とても二つの命を今、背負っているという事を実感する事は出来なかった。

「……んっ」

港を背負ったとき、港の息遣いが耳に辺り、一度収まった何かが動き出そうとした。
それが爆発しないうちに俺は、港を布団の場所まで向かい掛け布団をかけるとすぐにリビングに向かった。

テレビの音量を下げ、じっとテレビを見つめた。

今日一日がとても長く感じた気がする。
口に手を触れると、電気が走ったような痛みが俺を襲った。

昼間、港の父親に殴られた所が痛い。

子供か。
赤ちゃんか。

あの時、一緒にお酒を飲んだことは覚えている。
記憶が無くなったことも実感している。

でも、本当に俺の子なのだろうか？
ウジウジなやんでいる自分が嫌いになる。

何か理由があるんだ。
どちらにしても。

俺は、PCの電源を入れると、明日行く予定の枚方パークの情報を集める事にした。
と言っても、調べたところで何も調べる事はなかった。
USJの方がいいんじゃないかな？
どちらにしても、明日確認しよう。
俺はPCの電源を落とすと、自分も自分の部屋で眠ることにした。