嘘恋

はらぺこおねこ。

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05 5月6日

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 食事を終えた僕たちは一緒にはを磨き、そして手を繋いで家を出た。
 それは、まるで夢のようであまりにも非現実的で夢だと思った。
 だけど夢じゃないんだね。
 だって、手を伝ってはるかさんの温もりを感じるから……
 心がウキウキする。

「触れるな」

 そんな声が聞こえた気がしたけれど僕は無視をした。
 だって僕は呪縛から逃げれるんだ。

「真治?どうかした?
 私の話聞いてる?」

「あ、ごめん」

「笑顔だよ!笑顔!
 スマイル!スマイル!
 嘘でもスマイル、嘘でも笑顔」

「嘘の笑顔?」

「うん!
 嘘顔だ!」

 はるかさんが、そう言って僕の鼻をつつく。
 はるかさんの行動が、だんだんかわいく思えてきた。
 ドキドキする。
 もしかして、これが恋なのかな?
 でも、僕は恋をしてはいけにない。
 僕はやっぱりバケモノだから……
 だから、恋はしない。
 きっとこの恋は嘘の恋。
 嘘恋だから……
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