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04 5月5日
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僕は、湯船につかると溜息をついた。
「なんで、こんな事になったんだろう」
なんで、僕なんかを気に行ってしまったのだろう……
僕なんて、何のとりえもないただの……
「バケモノ」
わかってる。
はるかさんは、僕が珍しいだけだ。
そのうち、飽きてバイバイするだろうさ……
あの時みたいに、僕を珍しがって……
見えない僕の身体の部分を見て、笑ったり気持ち悪がったりするんだ……
僕は、鏡を見つめると大きなため息をついた。
こんな、化け物みたいな僕の口によくキスなんて出来たな……
今日だけで、何度キスした事か……
親にも気味悪がられて僕を捨てたんだ……
なのに、はるかさんは……
僕は、溜息をついたあと軽めに体と頭を洗うと風呂場を出た。
リビングに着くと、はるかさんが眠そうにソファーでウトウトとしていた。
僕は、はるかさんの肩を軽く揺らした。
はるかさんは、ウトウトと僕の顔を見た。
「真治……?」
「こんな所で、眠っていたら風邪をひくよ?」
「うん?」
「真治、抱っこ……」
抱っこ……
人に触れる?
「お前は、化け物だ!」
わかっている。
だけど、僕は……
「真治。
は・や・く……」
はるかさんは、色っぽい声で、そう言うと僕の首筋をなでた。
「なんで、こんな事になったんだろう」
なんで、僕なんかを気に行ってしまったのだろう……
僕なんて、何のとりえもないただの……
「バケモノ」
わかってる。
はるかさんは、僕が珍しいだけだ。
そのうち、飽きてバイバイするだろうさ……
あの時みたいに、僕を珍しがって……
見えない僕の身体の部分を見て、笑ったり気持ち悪がったりするんだ……
僕は、鏡を見つめると大きなため息をついた。
こんな、化け物みたいな僕の口によくキスなんて出来たな……
今日だけで、何度キスした事か……
親にも気味悪がられて僕を捨てたんだ……
なのに、はるかさんは……
僕は、溜息をついたあと軽めに体と頭を洗うと風呂場を出た。
リビングに着くと、はるかさんが眠そうにソファーでウトウトとしていた。
僕は、はるかさんの肩を軽く揺らした。
はるかさんは、ウトウトと僕の顔を見た。
「真治……?」
「こんな所で、眠っていたら風邪をひくよ?」
「うん?」
「真治、抱っこ……」
抱っこ……
人に触れる?
「お前は、化け物だ!」
わかっている。
だけど、僕は……
「真治。
は・や・く……」
はるかさんは、色っぽい声で、そう言うと僕の首筋をなでた。
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