嘘恋

はらぺこおねこ。

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04 5月5日

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 なんだろう。
 夢にまで見たキスは、あまりロマンチックじゃないな。
 なんか軽い。
 キスってこんなに軽いものなのかな?
 気楽に何度も出来るものなのかな?
 はるかさんが、僕の口から離れる。

「ご飯一緒に食べよう?」

 この人……
 僕をからかっているの?

「なら、はるかさんを食べたい」

 僕もからかってやる。

「塩茹でにするの?それとも塩焼き?」

「え?」

「いいよ、食べたいのなら食べて」

「えっと……」

「私の料理絶対に美味しいから……
 ね?食べよう」

 はるかさんは、そう言って僕をキッチンまで引っ張った。
 そして、はるかさんが冷蔵庫を開ける。
 すると悲鳴を上げる。

「って、真治!
 冷蔵庫になにもないじゃない!」

「お米ならあるよ」

 僕は、そう言って炊飯器を開けた。
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