嘘恋

はらぺこおねこ。

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02 5月3日

09

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 ――5月3日

 目覚まし時計が鳴り響く。
 僕はだるい身体を起こして目覚まし時計を止めた。
 今日は5月3日。
 約束の日……
 そういえば、ティンカーベルには何時にいけばいいんだろう?
 そんなことを思っていると僕の携帯が低い音で唸る。
 非通知だ……
 夢じゃなかったようだね。
 僕は、再び電話にでる。

「もしもーし。
 起きてますかー?」

 例の女の人の声だった。
 ってかこの人、朝からテンション高いね。
 なんかキツイ。

「約束……
 覚えてますよね?」

「うん。
 ティンカーベルにいけばいいんだよね?」

「そうです。
 ティンカーベルで、朝の9時に待ち合わせの予定でした……」

 9時だったのか……
 女の子の言葉が続く。

「さて、問題です。
 今、何時だ?」

 僕は、ゆっくりと時計を見る。
 9時5分。

「あ、5分過ぎてる」

 僕は、ちょっと焦る。
 でも、知らない人との待ち合わせだしいいよね?
 いや、知らない人だからこそダメだよね。
 僕は、どうしていいかわからなくなった。
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