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Scene.03 うたうよころび

69 沈黙のままの世界③

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――調理場

「俺等は調理場だ!
 パティシエ女子を誘拐して楽しむぞ!」

「その場で食べないので?」

「何人かいるだろうからひとりくらいは食ってしまうか。
 生娘の踊り食いだ!」

男たちが下品そうに笑う。

「生娘だ?」

それを聞いたのは板長の弦。
そして隣で震えているのは20代前半仲居の結。

「板長、そいつらなにかおかしいですぜ?
 目視できるのに気配はない……」

弟子たちが拳を構える。

「なんだ?拳で俺等に戦うってか?」

男たちは銃を構える。
男たちの人数は9人。

板場の人間は5人。

「この仲居、上玉じゃね?」

男たちはそう言って仲間を呼んだ。
男たちが10人増えた。

「きゃ」

騒ぎを聞きつけた仲居が1人現れ悲鳴をあげる。
その悲鳴に誘われた男たちが6人増え。
心配した仲居が3人増えた。

「賑やかになったじゃねぇか」

男がそう言って笑う。

「おい、処女はいるか?」

仲居たちは震える。

「さぁ服を脱げ。
 確かめてやろう!」

男が仲居の服を脱がそうと近づく。
仲居は悲鳴をあげる。

そして抵抗虚しく男は倒される。

「いや待て!
 ここは仲居の服が脱がされ下着姿にされ泣きわめきながら下着を剥ぎ取られ……
 お楽しみタイムをするところだろ?」

そしてひとり、またひとりと男が仲居たちに負けていく。

「クソ!せめてお前だけでも!!」

男が結の着物に手をかけ強引に下に降ろす。

結の下着があらわになる。

弦が怒る。

「てめぇ!三枚におろして鮫の餌にしてやる!」

結が悲鳴をあげ男を殴る。

男は吹き飛ぶ。

「おい!なにをして……」

結が次々と男たちを倒していく。
騒ぎを聞きつけた男たちも結に倒されていく。

それを見た弦が言った。

「さて、てめぇら。
 宴会は終わってないぞ。
 仕上げに入るぞ」

弦は現実逃避した。

そして抵抗する男たちは誰もいなくなった。
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