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Scene.02 漁猫

51 衝撃は衝撃を

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一たちは次の言葉に驚愕する。

「大輔くんが、ジンクス殺しを追っているよん」

「ジンクス殺し?」

りのあから放たれた言葉に一もみさきもピンとこない。

「住永護さんを刺殺し。
 葛城美姫さんを銃殺した犯人」

ふたりの殺され方の詳細は知らされていない。
なので初めて知った事実だった。
りのあは言葉を続けた。

「住永護さん。
 葛城美姫さんが亡くなったのはジンクスのせいじゃないんだよ。
 ジンクスに便乗して強姦や殺人を行っている存在」

「え?」

一の頭が追いついていけない。


その頃。

「追い詰めた」

大輔がひとりの男を路地裏の角に追い込む。

「ひゃは!」

なのに男は嬉しそうに笑っている。

「何が可笑しいの?」

「芽久留大輔。
 お前もジンクス持ちなんだろ?」

「なんのこと?」

「惚けるなよ?
 ジンクス持ちのリストは持っているんだ」

「……」

大輔は目を細くしてその男を睨む。

「お前を殺して100円もらう!」

男はそう言って銃を大輔に向ける。

「!!!」

大輔は構える。

「さ・よ・な・ら・の・じゅ・う・だ・ん!」

その男の声と共に銃声が響いた。
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