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Scene.02 漁猫

18 始動!軽音部!

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――数日後

「あーーーーー!!」

葉月が叫ぶ。

「どうしました?」

「ウチの部、今来ているの。
 私と一くんだけじゃん?」

「あ、はい」

「生徒会長さんに5人部員がいないと廃部にするって言われた」

「え?」

一の頭の中が真っ白になる。

「部員集めるよ!」

葉月の目が輝く。

「でもどうやって?」

「運動場ライブだ!」

「でも……ウチの部ってボーカルが不在じゃないですか?」

「そこは一くんが!」

「まぁ、そこは僕がやるとして……
 葉月先輩の楽器は?」

「キーボードがあるよ」

葉月はそう言ってキーボードを見せまる。

「本気ですね?」

「もちろん!」

「部員集まるといいな」

一は小さく呟いた。

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