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Scene03 麦わら帽子はまだ早い

62 クイズです

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そして次の日から授業が始まった。

「おはよう」

康信が挨拶をする。

「あ、岡林くんおはよう」

恋次は挨拶を返す。

「流石は釜戸くん。
 僕の名前を覚えてくれてたんだね」

「僕の前の席だからね
 覚えてるよ」

「なるほど。
 それもそうだね」

康信が笑う。

「うん、そうだよ」

恋次も小さく笑う。

「……」

女子生徒が恋次を見つめている。

「あ、阿母おかあさん。
 おはよう」

彼女の名前は阿母おかあ 水面みなも
幼なじみとは言えないが……
清子と仲のいい女子生徒だ。

「おはよう」

安志が現れる。

「あ、京極くんもおはよう」

「ああ、おはよう。
 阿母さんに岡林くんもおはよう」

「京極くんも僕の名前を覚えてくれたんだね」

「僕はこう見えて記憶力には自身があるんだ」

「じゃさじゃさじゃさ。
 私は誰でしょう?」

真美が現れる。

「旨梨真美さん」

康信が答える。

「あ!君が答えるのはずるいよ」

真美が笑う。
ケラケラと。
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