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Scene03 麦わら帽子はまだ早い

58 元気なお友達

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「よかったら君たちも遊んでいかないかい?」

清がそう言うと恋次はうなずく。

「あ、はい」

安志は首を横に振る。

「いえ、僕が遊んでもらいます」

そういって笑った。

「ふたりともいい子だ」

清がそういうと鶴太郎と亀之助も笑った。

「では行こう。
 みんなが待ってるぞ」

そうして恋次が着いた場所は思った老人ホームと違っていた。

みんな生き生きしていた。

笑っている。

老人ホームは、認知症の人が多いと思っていた。
確かにそこには足腰の弱い人もいた。
でもみんな笑顔で生き生きしていた。

「お?新しい人か?」

金髪の老人が恋次に話しかけてきた。

「この子達は新しいお友達だよ」

清がそう言うと老人たちが笑う。

「なんやボランティアかー」

「えっと釜戸恋次です」

「京極安志です」

ふたりは元気よく挨拶した。
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