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Scene03 麦わら帽子はまだ早い

54 師匠と弟子

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自己紹介が終わりホームルームが終わる。

「あー、なんかおもろい先生だったな」

紘がそう言ってケラケラと笑う。

「うん」

「知っている人なの?」

清子がそういうと恋次はうなずく。

「うん、すごくいい人だよ。
 ちょっとSな気もするけど。
 自由っていう子供さんもいるんだ」

「そうなんだ」

「んで、隣りにいるやつらは誰だ?」

「んだよ。
 自己紹介したろ?桜庭百道だ」

「いや、桜庭くんはわかるよ。
 話は聞いていたから……
 その他の3人のことを聞いているんだ」

「京極安志さ。
 僕も自己紹介したよね?」

「京極くんは、恋次を助けてくれた人だよね」

清子がニッコリと笑い。
残りのふたりを睨む。

「敦賀満だ」

「藤堂平吉だよ」

「貴方たちは恋次に喧嘩売った人だよね?
 なんで仲良く輪に入っているのよ?」

「俺たちは恋次さんを師と仰ぐ」

それが満たちが出した答えだった。
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