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Scene03 麦わら帽子はまだ早い

51 歌おう

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「君たちはなにをしているんだい?」

恋次はその声を聞いて驚く。

「この声は……安志さん!」

「うん、安志だよ。
 って知り合いだったっけ?」

「You Tube見てます」

「あー、ありがとう」

安志は苦笑いを浮べた。

平吉と満が驚いた顔で安志の方を見る。

「あんちゃん!!」

平吉と満も安志のファンなのだ。

「それはそうと君たちケンカはよくないぞ」

「す、すみません」

平吉が謝る。

「よし、仲直りの印に歌おう」

安志が歌う。
恋次も歌う。
でも、平吉と満は戸惑う。
なぜならなにを歌えばいいかわからないからだ。

でも、恋次は歌えた。

ついでに海夜も歌う。
美樹も歌う。

「サクラ咲いたらいちねんせい」

「……なんでアイツら歌ってんだ?」

通りすがりの百道が滋と話す。

「さぁ、春だからじゃないか?」

とりあえず平吉と満も歌う。

担任が教室には入ってきた。

恋次とも百道は驚く。

「おっす」

なぜならその教師は十三だったからだ。
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