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Scene03 麦わら帽子はまだ早い
40 絶望の瞬間
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「なんにもない。
なんにもない。
おかねもない。
そんな世界に生まれた僕だから」
響くのか響かないのか。
そんな歌なのに1秒歌うだけで1万回再生される。
「いいなー」
恋次がつぶやく。
「何を聞いているんだ?」
紘がそう言って恋次のイヤホンを片方取る。
「あんちゃんさんの歌だよ」
「YouTuber好きだな」
紘が笑う。
「うん。
ってヒロくんYouTuber知ってるの?」
「スマホを見ればなんとなくな」
「あ……」
恋次はスマホを隠す。
「エロ動画じゃないんだから隠さなくても……」
紘が笑う。
「で、公園に来るとか珍しいね」
「おうよ。
タマの散歩だ
清子に押し付けられてさ」
「そっか」
「おう」
タマが恋次に飛びかかる。
そして涼しい顔をするタマ。
恋次は温かい何かを感じ……
そして絶望した。
なんにもない。
おかねもない。
そんな世界に生まれた僕だから」
響くのか響かないのか。
そんな歌なのに1秒歌うだけで1万回再生される。
「いいなー」
恋次がつぶやく。
「何を聞いているんだ?」
紘がそう言って恋次のイヤホンを片方取る。
「あんちゃんさんの歌だよ」
「YouTuber好きだな」
紘が笑う。
「うん。
ってヒロくんYouTuber知ってるの?」
「スマホを見ればなんとなくな」
「あ……」
恋次はスマホを隠す。
「エロ動画じゃないんだから隠さなくても……」
紘が笑う。
「で、公園に来るとか珍しいね」
「おうよ。
タマの散歩だ
清子に押し付けられてさ」
「そっか」
「おう」
タマが恋次に飛びかかる。
そして涼しい顔をするタマ。
恋次は温かい何かを感じ……
そして絶望した。
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