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Scene02 そんなこんなで卒業式

32 翼を食べられた神龍

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「うどんうどんうどん。
 うどうどうどんうどうどうど。
 饂飩餃子マン」

翔太が歌う。

大人気アニメ饂飩餃子マンのオープニングテーマだ。

「饂飩餃子って美味しいのかな」

恋次が言った。

「食べてみるかい?」

おじさまが笑う。

「え?」

「ウチ高槻だからね。
 サクサク作ってるよ」

「ニラカリカリ。
 鷹の爪カラカラ。
 ニンジン必須!」

翔太が歌う。

「チヂミも食べたい」

海夜が遠い目で見る。

「おじさまは、なんでも作っちゃうよ」

おじさまの目が輝く。

「僕はね、枝豆が食べたい」

「マジか」

百道が驚く。

「ダメ?じゃポテトチップ」

「もっといいの食べーなー」

海夜が驚く。

「じゃーねー
 ドラゴンの羽のカリカリ揚げ!」

「それは難しそうだな」

滋が苦笑い。

「神龍の肉食べたい」

翔太がドラゴンボールの単行本の方を見ていった。

「え?」

恋次が驚く。

「『さぁ、願い事をいえ!』って言われたら。
 『君の翼をたべたい』って言うの」

「……マジか。
 なかなかなバイオレンスだな」

滋も驚く。

「いや待て……神龍に羽なんかあったか?」

百道が鋭いツッコミを入れる。

「ないよ」

翔太が暗い顔になる。

「そうだよな」

それを見た百道が罪悪感を感じる。

「だって……」

「おう」

「だって……」

翔太が小刻みに震える。

「ま、そんなこともあるで」

海夜が慰める。

「僕が食べちゃったから!」

翔太はそれはそれは嬉しそうに笑った。


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