57 / 87
06 楽しいメロディ
58 治癒する左手
しおりを挟む
セロは目眩に襲われ目を閉じた。
そして、開けると世界は火の海になっていた。
「あ、気づいた?」
すると十三が近くで黒く焦げている誰だかわからない生徒たちに左手でさわっていく。
「なにをしているんだ?」
「僕も一応ヒーロー科だからね」
十三のその言葉と同時に焦げた生徒の傷が癒えていく。
「あ……」
綺麗な姿になったのはジルだった。
「なんだ?なにがあった?」
ジルが十三の方を睨む。
「説明はあと……」
十三はそういって近くの黒焦げの生徒に触れる。
すると姿は、ベルの姿へと変わる。
「あああ。身体が燃える!!!」
ベルがそう言って泣き叫ぶ。
「大丈夫だよ」
十三がそういうとベルは我に返る。
「え?」
十三はベルの不安を和らげようと少しだけ笑った。
「じゃ、この子はジャギくんかな?」
十三がそういって黒焦げになった生徒に触れる。
「ちげぇよ」
するとジャギがストンっと現れた。
「なんだ?お前は無傷だったのか?」
「ん?」
ジャギがジルの方を見る。
「お前も力が溢れてこないか?
変な夢を見てよ。
爺さんが言ったんだ。
『力が求めるか?』って……」
「んなもん即決だろ?」
ジャギが小さく笑う。
「ああ!だろ!」
ジルが嬉しそうに笑う。
ただジャギの表情は切なそうだった。
「じゃ、よよよっと!」
十三は左手で生徒の傷を癒やした。
「あ……」
名前も知らない生徒だった。
「大丈夫?」
「あ。はい!ありがとうございます!」
少女が嬉しそうに笑う。
「いえいえ」
十三がそういって小さく微笑む。
そして、開けると世界は火の海になっていた。
「あ、気づいた?」
すると十三が近くで黒く焦げている誰だかわからない生徒たちに左手でさわっていく。
「なにをしているんだ?」
「僕も一応ヒーロー科だからね」
十三のその言葉と同時に焦げた生徒の傷が癒えていく。
「あ……」
綺麗な姿になったのはジルだった。
「なんだ?なにがあった?」
ジルが十三の方を睨む。
「説明はあと……」
十三はそういって近くの黒焦げの生徒に触れる。
すると姿は、ベルの姿へと変わる。
「あああ。身体が燃える!!!」
ベルがそう言って泣き叫ぶ。
「大丈夫だよ」
十三がそういうとベルは我に返る。
「え?」
十三はベルの不安を和らげようと少しだけ笑った。
「じゃ、この子はジャギくんかな?」
十三がそういって黒焦げになった生徒に触れる。
「ちげぇよ」
するとジャギがストンっと現れた。
「なんだ?お前は無傷だったのか?」
「ん?」
ジャギがジルの方を見る。
「お前も力が溢れてこないか?
変な夢を見てよ。
爺さんが言ったんだ。
『力が求めるか?』って……」
「んなもん即決だろ?」
ジャギが小さく笑う。
「ああ!だろ!」
ジルが嬉しそうに笑う。
ただジャギの表情は切なそうだった。
「じゃ、よよよっと!」
十三は左手で生徒の傷を癒やした。
「あ……」
名前も知らない生徒だった。
「大丈夫?」
「あ。はい!ありがとうございます!」
少女が嬉しそうに笑う。
「いえいえ」
十三がそういって小さく微笑む。
0
お気に入りに追加
2
あなたにおすすめの小説
サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由
フルーツパフェ
大衆娯楽
クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。
トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。
いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。
考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。
赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。
言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。
たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。
ちょっと大人な体験談はこちらです
神崎未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない
ちょっと大人な体験談です。
日常に突然訪れる刺激的な体験。
少し非日常を覗いてみませんか?
あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ?
※本作品ではPixai.artで作成した生成AI画像ならびに
Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。
※不定期更新です。
※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。
狭間の世界
aoo
SF
平凡な日々を送る主人公が「狭間の世界」の「鍵」を持つ救世主だと知る。
記憶をなくした主人公に迫り来る組織、、、
過去の彼を知る仲間たち、、、
そして謎の少女、、、
「狭間」を巡る戦いが始まる。
小さなことから〜露出〜えみ〜
サイコロ
恋愛
私の露出…
毎日更新していこうと思います
よろしくおねがいします
感想等お待ちしております
取り入れて欲しい内容なども
書いてくださいね
よりみなさんにお近く
考えやすく
特殊部隊の俺が転生すると、目の前で絶世の美人母娘が犯されそうで助けたら、とんでもないヤンデレ貴族だった
なるとし
ファンタジー
鷹取晴翔(たかとりはると)は陸上自衛隊のとある特殊部隊に所属している。だが、ある日、訓練の途中、不慮の事故に遭い、異世界に転生することとなる。
特殊部隊で使っていた武器や防具などを召喚できる特殊能力を謎の存在から授かり、目を開けたら、絶世の美女とも呼ばれる母娘が男たちによって犯されそうになっていた。
武装状態の鷹取晴翔は、持ち前の優秀な身体能力と武器を使い、その母娘と敷地にいる使用人たちを救う。
だけど、その母と娘二人は、
とおおおおんでもないヤンデレだった……
第3回次世代ファンタジーカップに出すために一部を修正して投稿したものです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる