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06 王次の娘
王次の娘その1
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そして時は戻る。
――芋洗家自宅
「パパ……
どうしてそんなに悲しいお顔をしているの?」
そう言ったのは王子の娘、桜である。
「なんでもないよ……」
王次は、優しく微笑んだ。
「そうなの?
だったらダメだよ。
元気なときはニコニコしていないと幸せが逃げちゃうんだよー
先生が言ってたー」
桜が、ニッコリと笑う。
「そうだね」
王次も笑うがどこかつらそうだった。
「にこにこにーん」
桜が、そう言って両手の人差し指のみを出してそれを自分の頬に当てて笑った。
「うん?」
「だから、パパ。
にこにこにーんだよ」
「それは、なにかな?」
王次が、そう言って首を傾げる。
「んっとねー。
忍者戦隊ニンジャンジャーの元気スマイル全開挨拶だよー」
「そ、そっか」
王次は、苦笑いを浮かべた。
「日曜日の朝は、パパ寝ているかお仕事だもんね―」
桜が、少しさみしそうな表情を浮かべる。
「すまないな。桜、いつも寂しい思いをさせて……
次の日曜日、パパはお休みなんだ。
遊園地に行くかい?」
「うん!
いいの?」
「ああ、構わないよ」
王次が、笑うと桜も笑った。
「やったー!
わーい!パパだいすき!」
桜は、嬉しそうに王次の体を抱きしめた。
「パパも桜のこと大好きだよ」
王次は優しく桜の頭をなでた。
王次は、思った。
いつまでも悲しんでいたらダメだ。
警察官という仕事をやっている以上、部下の殉職は常に覚悟しとかなければいけない。
そう、自分たちはそう言う世界で生きているんだ。
王次は、桜の体を抱きしめた。
そして、小さく泣いた。
「パパ、泣いているの?」
「泣いてないよ。
泣いてない……」
王子の体が小さく震えた。
――芋洗家自宅
「パパ……
どうしてそんなに悲しいお顔をしているの?」
そう言ったのは王子の娘、桜である。
「なんでもないよ……」
王次は、優しく微笑んだ。
「そうなの?
だったらダメだよ。
元気なときはニコニコしていないと幸せが逃げちゃうんだよー
先生が言ってたー」
桜が、ニッコリと笑う。
「そうだね」
王次も笑うがどこかつらそうだった。
「にこにこにーん」
桜が、そう言って両手の人差し指のみを出してそれを自分の頬に当てて笑った。
「うん?」
「だから、パパ。
にこにこにーんだよ」
「それは、なにかな?」
王次が、そう言って首を傾げる。
「んっとねー。
忍者戦隊ニンジャンジャーの元気スマイル全開挨拶だよー」
「そ、そっか」
王次は、苦笑いを浮かべた。
「日曜日の朝は、パパ寝ているかお仕事だもんね―」
桜が、少しさみしそうな表情を浮かべる。
「すまないな。桜、いつも寂しい思いをさせて……
次の日曜日、パパはお休みなんだ。
遊園地に行くかい?」
「うん!
いいの?」
「ああ、構わないよ」
王次が、笑うと桜も笑った。
「やったー!
わーい!パパだいすき!」
桜は、嬉しそうに王次の体を抱きしめた。
「パパも桜のこと大好きだよ」
王次は優しく桜の頭をなでた。
王次は、思った。
いつまでも悲しんでいたらダメだ。
警察官という仕事をやっている以上、部下の殉職は常に覚悟しとかなければいけない。
そう、自分たちはそう言う世界で生きているんだ。
王次は、桜の体を抱きしめた。
そして、小さく泣いた。
「パパ、泣いているの?」
「泣いてないよ。
泣いてない……」
王子の体が小さく震えた。
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