芋洗THE係長の事件簿

05 亜金の戦い

亜金の戦いその5

　亜金たちは、ヘリに乗った。
「俺の名前は、バルド・バレット。
　こう見えて教官だ」
　バルドと名乗る中年の男が、そう言って自己紹介をする。
　そして、続いて若い男ふたりが自己紹介した。
「シノです」
「メーメだ。
　よろすく」
　そして、もうひとつのグループの隊長も自己紹介した。
「俺は、ジョーカー・キング。
　物質強化と瞬間移動のギフトを持っている。
　ちなみに得意武器はこれだ」
　ジョーカーは、そう言ってトランプを胸ポケットから取り出した。
「トランプ？」
　亜金が、首を傾げる。
「そう、トランプだ。
　俺の物質強化は、紙切れでもナイフのような切れ味にすることができるナイスな能力だ」
　ジョーカーは、そう言ってニッコリと笑う。
　そして、次は若い女ふたりが自己紹介をする。
「私、ミルクって言います」
「私は、キッスです」
　続いてプレゲトンが自己紹介をしてプレゲトン、万桜、亜金も自己紹介をした。
「自己紹介を終えた所で本題だ。
　皆も知っていると思うが、今このハワイでは連続爆破事件が起きている。
　その犯人を――」
　ジョーカーが、そこまで行った時ヘリが揺れる。
「はーい。レディース＆ジェントルマーン」
　そう言ってひとりの男が現れる。
「なんだ？貴様は……？」
　バルドが、そう男を睨む。
「俺の名前か？
　俺の名前は、嵐山　烈（あらしやま　れつ）。
　ナウでヤングなイカしたジェントルマンだ。
　ところでミルクちゃんって言ったな？」
　烈は、そう言ってミルクを見た。
「な、なに？」
「おっぱい見せてくれ」
「は？」
　ミルクは、眉間にしわを寄せた。
「はい、時間切れ！」
　烈は、そう言うとミルクの胸に手を当てた。
　そして、数回揉むと満足気に笑うとミルクの体を吹き飛ばした。
　ミルクの体が黒く焦げ絶命した。
「シノくんとメーメくん。
　野郎は即殺だ！」
　烈は、そう言ってふたりの頭に手を当ててふたりの頭を吹き飛ばした。
　シノとメーメは、動くことも出来ずそのまま息を死を迎えた。
　烈は、静かにキッスの方を見る。
　キッスは、震えながら服を脱ごうとした。
「ぬ、脱ぎますから命だけは……」
「君は、キッスちゃんだっけ？」
　烈は、そう言ってキッスの方を見る。
　キッスは、震えながら頷いた。
「そうです。
　キッスです……」
「可愛い顔だ。
　思わずキスがしたくなる……」
　烈は、そう言ってキッスの唇にキスをした。
「ん……」
　キッスが、吐息をあげる。
　そして、烈はキッスの胸を揉んだあとこう言った。
「お前、キス下手だな……」
「は、はじめてなので……」
「そうか……
　それは、そそるな……」
　烈が、そう言って笑う。
「キッスそいつから離れろ！」
　ジョーカーが、そう言ってトランプを構える。
「おっと邪魔が入ったようだ」
　烈が、そう言ってキッスの体を押した。
　キッスの体が烈から離れる。
　その隙を見てジョーカーは、烈にトランプを投げた。
　しかし、ジョーカーの投げたトランプは、烈に当たる前に爆発した。