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04 爆弾男の凶行
爆弾男の凶行その5
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「聞いた通りだ。
僕の予想が正しければ烈がハワイにいて爆が日本にいる」
エリーが、自信満々に言った。
「根拠は?」
和久が、エリーに尋ねた。
「まず烈が、火薬使いということだ。
火薬の反応が出たのなら爆が、その場にいた可能性のほうが高いだろう。
そして、烈。
こいつのマイクロウェーブの能力が本物ならこれらの事件が予想できる」
エリーは、胸を張ってそう言った。
「そうか……
ならその推理を信じよう」
和久は、そう言ってタバコに火をつけた。
「では、近所の目撃証言をとってきます」
王次が、そう言うとエリーがそれを止めた。
「いや、それは危険だね」
「どうしてですか?」
「相手は遠距離からの攻撃ができる可能性がある。
それに目撃者はいない可能性も高い」
「それは、またどうして?」
心はエリーに尋ねる。
エリーは言いにくそうにこう言った。
「目撃証言者……いや、目撃出来る範囲の人たちも死んでいる可能性が高い」
「なるほど……」
和久が、そう言って地面に落ちていた血まみれの羽根を拾い上げる。
「遠隔操作で広範囲攻撃か……」
和久が、わかったかのように声を出す。
「ご名答。
これを退治するには亜金の力が必要だったね」
エリーが、ため息混じりにそう言った。
「まぁ、いねぇヤツの話をしてもしょうがない。
俺らが相手するしかないだろう?」
「そういうことになるね」
エリーが、頷いた。
「ってか、アイツのオールウェポンってマイクロウェーブも対象になるのか?」
和久が、そう言うとエリーが答える。
「理論的には可能だよ。
亜金が、それを武器にすると意識していれば……」
「意識しなければどうなるんですか?」
王次が、そう言ってエリーの方を見る。
「肉片に変えられるね。
亜金の能力にも弱点がある。
あの子が戦う意識がない状態、例えば油断している時とかに攻撃されると弱い」
「そうなのか……
まぁ、無敵なヤツはいないよな」
和久が、そう言って煙草の煙を吐いた。
僕の予想が正しければ烈がハワイにいて爆が日本にいる」
エリーが、自信満々に言った。
「根拠は?」
和久が、エリーに尋ねた。
「まず烈が、火薬使いということだ。
火薬の反応が出たのなら爆が、その場にいた可能性のほうが高いだろう。
そして、烈。
こいつのマイクロウェーブの能力が本物ならこれらの事件が予想できる」
エリーは、胸を張ってそう言った。
「そうか……
ならその推理を信じよう」
和久は、そう言ってタバコに火をつけた。
「では、近所の目撃証言をとってきます」
王次が、そう言うとエリーがそれを止めた。
「いや、それは危険だね」
「どうしてですか?」
「相手は遠距離からの攻撃ができる可能性がある。
それに目撃者はいない可能性も高い」
「それは、またどうして?」
心はエリーに尋ねる。
エリーは言いにくそうにこう言った。
「目撃証言者……いや、目撃出来る範囲の人たちも死んでいる可能性が高い」
「なるほど……」
和久が、そう言って地面に落ちていた血まみれの羽根を拾い上げる。
「遠隔操作で広範囲攻撃か……」
和久が、わかったかのように声を出す。
「ご名答。
これを退治するには亜金の力が必要だったね」
エリーが、ため息混じりにそう言った。
「まぁ、いねぇヤツの話をしてもしょうがない。
俺らが相手するしかないだろう?」
「そういうことになるね」
エリーが、頷いた。
「ってか、アイツのオールウェポンってマイクロウェーブも対象になるのか?」
和久が、そう言うとエリーが答える。
「理論的には可能だよ。
亜金が、それを武器にすると意識していれば……」
「意識しなければどうなるんですか?」
王次が、そう言ってエリーの方を見る。
「肉片に変えられるね。
亜金の能力にも弱点がある。
あの子が戦う意識がない状態、例えば油断している時とかに攻撃されると弱い」
「そうなのか……
まぁ、無敵なヤツはいないよな」
和久が、そう言って煙草の煙を吐いた。
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