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04 奏でる音色
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そして、夜の8時がやってきた。
勉強も一段落終えみんな少し疲れたようだった。
「さて、そろそろお開きにしない?」
宮崎さんがそう言うと美姫が時計を見る。
「げ!もう8時じゃん!」
「うん。
最近物騒だし早めに帰ったほうがいいと思うの」
宮崎さんがそう言うと美姫がうなずく。
「そうだね。
帰ってから各自自習ってことにしよう!」
それを聞いた護が驚いている。
「美姫から自習って言葉が出るなんて……」
「なによー?
雨でも降るって言いたいわけ?」
「爆弾でも落ちてくるんじゃないか?」
護が物騒なことを言い出した。
「そこまでいわなくても……」
宮崎さんが、1歩下がる。
「んじゃ、俺が宮崎と美姫を送っていくからお前は川名さんをよろしく頼むな!」
「え?」
川名さんと僕は驚く。
「ガンバ!斎藤くん!」
宮崎さんに応援される。
「でも、私と一緒に帰ってもきっと楽しくないですよ?」
川名さんがそう言うと護がしっかりとした口調で言った。
「川名さん、甘い!
女を楽しませるのが男の仕事だ!
きっと一が、川名さんのことを楽しませてくれるさ!」
護が無茶ぶりをする。
人を楽しませることなんて僕にはできない。
そんなことが出来る人間になりたいけど無理だ……
「じゃ、帰ろっか。
護、宮崎さん」
そう言って3人は賑やかに僕の家を出た。
「無理しなくてもいいですからね」
川名さんが優しく笑う。
「うん」
「じゃ、がっかりするだろうけど帰りましょう」
1歩先を歩く。
僕はその後に続く。
1歩、2歩、3歩。
20歩くらいあるいたところで川名さんが足を止める。
「このアパートが私の家です」
僕は絶句した。
川名さん、ご近所さんだったんだ。
勉強も一段落終えみんな少し疲れたようだった。
「さて、そろそろお開きにしない?」
宮崎さんがそう言うと美姫が時計を見る。
「げ!もう8時じゃん!」
「うん。
最近物騒だし早めに帰ったほうがいいと思うの」
宮崎さんがそう言うと美姫がうなずく。
「そうだね。
帰ってから各自自習ってことにしよう!」
それを聞いた護が驚いている。
「美姫から自習って言葉が出るなんて……」
「なによー?
雨でも降るって言いたいわけ?」
「爆弾でも落ちてくるんじゃないか?」
護が物騒なことを言い出した。
「そこまでいわなくても……」
宮崎さんが、1歩下がる。
「んじゃ、俺が宮崎と美姫を送っていくからお前は川名さんをよろしく頼むな!」
「え?」
川名さんと僕は驚く。
「ガンバ!斎藤くん!」
宮崎さんに応援される。
「でも、私と一緒に帰ってもきっと楽しくないですよ?」
川名さんがそう言うと護がしっかりとした口調で言った。
「川名さん、甘い!
女を楽しませるのが男の仕事だ!
きっと一が、川名さんのことを楽しませてくれるさ!」
護が無茶ぶりをする。
人を楽しませることなんて僕にはできない。
そんなことが出来る人間になりたいけど無理だ……
「じゃ、帰ろっか。
護、宮崎さん」
そう言って3人は賑やかに僕の家を出た。
「無理しなくてもいいですからね」
川名さんが優しく笑う。
「うん」
「じゃ、がっかりするだろうけど帰りましょう」
1歩先を歩く。
僕はその後に続く。
1歩、2歩、3歩。
20歩くらいあるいたところで川名さんが足を止める。
「このアパートが私の家です」
僕は絶句した。
川名さん、ご近所さんだったんだ。
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