7 / 71
01 ジンクス
07
しおりを挟む
「川名さん……
もしかして大失恋の末、転校したとか?」
美姫が、そう言うと川名さんが即答した。
「失恋で転校はしません」
「そうだよね……」
美姫が苦笑いを浮かべる。
そして、僕を睨むひとりの女の子が僕の視界に入る。
宮崎 峰子。
学年でトップの成績を誇り何故か学年で2番目の僕をライバル視している。
僕は、この宮崎さんにものすごく嫌われれいる。
まぁ、本能で嫌いなんだろうね。
それは、仕方がないこと。
宮崎さんだけじゃない。
人間のほとんどが、僕みたいなジンクス持ちを嫌う。
バレたらさらに嫌われるので絶対にバレたらダメなんだ……
「宮崎のヤツ、今日も一に熱い視線を送ってるな」
護が、冗談ぽく笑う。
本人に聞こえたらものすごく怒ると思うよ。
そう思っていたら宮崎さんが、僕たちの方に近づいてくる。
「冗談にしては、笑えないわね」
そりゃ怒るよ。
相手が僕なんだから……
「じゃ、どうしていつも一を見ているんだ?」
「それは……」
宮崎さんが口ごもる。
「それは?」
美姫が、嬉しそうに笑う。
「私が、ナンバーワンで斉藤くんがナンバーツーだからよ」
宮崎さんが自信満々でそう答える。
「俺らは、下から数えたほうが近いけどな」
護が、そう言ってケラケラ笑う。
「私、真ん中だもん」
美姫が、頬を膨らませる。
「そうか?」
護がクスクスと笑う。
「もう!護るのいじわる!」
美姫が、護の背中をバシンと叩いた。
もしかして大失恋の末、転校したとか?」
美姫が、そう言うと川名さんが即答した。
「失恋で転校はしません」
「そうだよね……」
美姫が苦笑いを浮かべる。
そして、僕を睨むひとりの女の子が僕の視界に入る。
宮崎 峰子。
学年でトップの成績を誇り何故か学年で2番目の僕をライバル視している。
僕は、この宮崎さんにものすごく嫌われれいる。
まぁ、本能で嫌いなんだろうね。
それは、仕方がないこと。
宮崎さんだけじゃない。
人間のほとんどが、僕みたいなジンクス持ちを嫌う。
バレたらさらに嫌われるので絶対にバレたらダメなんだ……
「宮崎のヤツ、今日も一に熱い視線を送ってるな」
護が、冗談ぽく笑う。
本人に聞こえたらものすごく怒ると思うよ。
そう思っていたら宮崎さんが、僕たちの方に近づいてくる。
「冗談にしては、笑えないわね」
そりゃ怒るよ。
相手が僕なんだから……
「じゃ、どうしていつも一を見ているんだ?」
「それは……」
宮崎さんが口ごもる。
「それは?」
美姫が、嬉しそうに笑う。
「私が、ナンバーワンで斉藤くんがナンバーツーだからよ」
宮崎さんが自信満々でそう答える。
「俺らは、下から数えたほうが近いけどな」
護が、そう言ってケラケラ笑う。
「私、真ん中だもん」
美姫が、頬を膨らませる。
「そうか?」
護がクスクスと笑う。
「もう!護るのいじわる!」
美姫が、護の背中をバシンと叩いた。
0
お気に入りに追加
1
あなたにおすすめの小説
寝室から喘ぎ声が聞こえてきて震える私・・・ベッドの上で激しく絡む浮気女に復讐したい
白崎アイド
大衆娯楽
カチャッ。
私は静かに玄関のドアを開けて、足音を立てずに夫が寝ている寝室に向かって入っていく。
「あの人、私が
私はただ一度の暴言が許せない
ちくわぶ(まるどらむぎ)
恋愛
厳かな結婚式だった。
花婿が花嫁のベールを上げるまでは。
ベールを上げ、その日初めて花嫁の顔を見た花婿マティアスは暴言を吐いた。
「私の花嫁は花のようなスカーレットだ!お前ではない!」と。
そして花嫁の父に向かって怒鳴った。
「騙したな!スカーレットではなく別人をよこすとは!
この婚姻はなしだ!訴えてやるから覚悟しろ!」と。
そこから始まる物語。
作者独自の世界観です。
短編予定。
のちのち、ちょこちょこ続編を書くかもしれません。
話が進むにつれ、ヒロイン・スカーレットの印象が変わっていくと思いますが。
楽しんでいただけると嬉しいです。
※9/10 13話公開後、ミスに気づいて何度か文を訂正、追加しました。申し訳ありません。
※9/20 最終回予定でしたが、訂正終わりませんでした!すみません!明日最終です!
※9/21 本編完結いたしました。ヒロインの夢がどうなったか、のところまでです。
ヒロインが誰を選んだのか?は読者の皆様に想像していただく終わり方となっております。
今後、番外編として別視点から見た物語など数話ののち、
ヒロインが誰と、どうしているかまでを書いたエピローグを公開する予定です。
よろしくお願いします。
※9/27 番外編を公開させていただきました。
※10/3 お話の一部(暴言部分1話、4話、6話)を訂正させていただきました。
※10/23 お話の一部(14話、番外編11ー1話)を訂正させていただきました。
※10/25 完結しました。
ここまでお読みくださった皆様。導いてくださった皆様にお礼申し上げます。
たくさんの方から感想をいただきました。
ありがとうございます。
様々なご意見、真摯に受け止めさせていただきたいと思います。
ただ、皆様に楽しんでいただける場であって欲しいと思いますので、
今後はいただいた感想をを非承認とさせていただく場合がございます。
申し訳ありませんが、どうかご了承くださいませ。
もちろん、私は全て読ませていただきます。
娼館で元夫と再会しました
無味無臭(不定期更新)
恋愛
公爵家に嫁いですぐ、寡黙な夫と厳格な義父母との関係に悩みホームシックにもなった私は、ついに耐えきれず離縁状を机に置いて嫁ぎ先から逃げ出した。
しかし実家に帰っても、そこに私の居場所はない。
連れ戻されてしまうと危惧した私は、自らの体を売って生計を立てることにした。
「シーク様…」
どうして貴方がここに?
元夫と娼館で再会してしまうなんて、なんという不運なの!
あなたの子ですが、内緒で育てます
椿蛍
恋愛
「本当にあなたの子ですか?」
突然現れた浮気相手、私の夫である国王陛下の子を身籠っているという。
夫、王妃の座、全て奪われ冷遇される日々――王宮から、追われた私のお腹には陛下の子が宿っていた。
私は強くなることを決意する。
「この子は私が育てます!」
お腹にいる子供は王の子。
王の子だけが不思議な力を持つ。
私は育った子供を連れて王宮へ戻る。
――そして、私を追い出したことを後悔してください。
※夫の後悔、浮気相手と虐げられからのざまあ
※他サイト様でも掲載しております。
※hotランキング1位&エールありがとうございます!
マイナー18禁乙女ゲームのヒロインになりました
東 万里央(あずま まりお)
恋愛
十六歳になったその日の朝、私は鏡の前で思い出した。この世界はなんちゃってルネサンス時代を舞台とした、18禁乙女ゲーム「愛欲のボルジア」だと言うことに……。私はそのヒロイン・ルクレツィアに転生していたのだ。
攻略対象のイケメンは五人。ヤンデレ鬼畜兄貴のチェーザレに男の娘のジョバンニ。フェロモン侍従のペドロに影の薄いアルフォンソ。大穴の変人両刀のレオナルド……。ハハッ、ロクなヤツがいやしねえ! こうなれば修道女ルートを目指してやる!
そんな感じで涙目で爆走するルクレツィアたんのお話し。
私があなたを好きだったころ
豆狸
恋愛
「……エヴァンジェリン。僕には好きな女性がいる。初恋の人なんだ。学園の三年間だけでいいから、聖花祭は彼女と過ごさせてくれ」
※1/10タグの『婚約解消』を『婚約→白紙撤回』に訂正しました。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる