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1 マイペースな恋人は猫らしい
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――朝、気が付いたら恋人が黒猫になっていた。
まぁなんで恋人なんだって分かったかと言えば、そいつの居た場所に服が散乱していて、状況からしても疑いようがなく……いやこんな古い海外小説みたいな出来事、普通なら信じなかっただろう。あれは確か奥さんが狐に変わる話だったが、あの小説と違い俺達はまだ結婚していない。
俺の名前は立花 三春、恋人の名前は橘 椿。二人揃って「タチバナコンビ」なんて呼ばれていたのは高校生の頃だった。出会いとか諸々の話はすっ飛ばして、とりあえず付き合い始めたのは大学卒業後、しばらく働いて、高校の同窓会に呼ばれた時だったか。
なんてつい現実逃避をしてしまったが、俺は現実に戻る事にした。やはりベッドの上には黒猫が一匹いる。そこそこデカイ黒猫で。そいつの近くには隣で眠っていた奴の服がやっぱりぐしゃぐしゃになって転がっていた。
「嘘だろ……」
「みあぁん」
「あー、椿……本当にお前か……」
「なーぅ、うぁー」
「どうすんだこれ……」
最近、この日本でも「子猫病」という変わった病気が流行り始めていたのだ。なんで子猫かって、人間が子供サイズの猫になるから子猫病。安直すぎる名前だが、まぁそれは置いておこう。
これは突然人が猫になる病気だ。一昔前なら俺だって「馬鹿馬鹿しい」と笑い飛ばしてただろうが、まぁこれが発症例が見つかったのはほんの五年ほど前だった。最初に見つかったのは確かブラジルだったかインドだったか。そこからじわじわと範囲を広げていった。日本で見つかったのは一年半前。知らない奴も多い。
今まで話半分でしか聞いてこなかったんだが、なんでも原因はよく分かっておらず、感染するのかしないのかも不明らしい。当然、俺の胸には不安が募る。さっきも言った奥さんが狐になる小説は段々と人間らしさも無くなっていき、旦那の所から逃げてしまうのだから。
気が動転してしまい「恋人があまり見ない病気になって」と会社へ久しぶりに休みの電話を入れた俺は、頭の中に巡る嫌な想像やこれからの不安に対して何をどうしたらいいか、嫌でも考えてしまう。そして堪らずネットで調べると「一過性のものが大半」「人としての考えは残っている」という情報が出てきて、一先ずほっとしていた。
しかしまぁネットの情報だ。鵜呑みにする訳にもいくまい。
一方、椿本人はと言えば俺以上に慌てる訳でもなく、自分の手というか前足を眺めては握ったり開いたり、猫の体で伸びてみたり、物がない高い所にジャンプしては乗ったり、すっかり猫を満喫してるようだった。今は俺の膝の上でのんびりとくつろいでる。落ち着き過ぎじゃないかと思うが、こいつは元々マイペースな上に動じない性格だった。
「元から猫っ毛だとは思っていたが、本物の猫にならなくたっていいだろうに」
そんな愚痴混じりに撫でてやると「んみぃ」と微かに鳴いては俺の手に頭をぐりぐりと押し付けて来た。何か抗議してるのかもしれないが、いかんせん猫語なんぞちっとも分かりはしないので、俺は無視して縮んでしまった体を抱き上げる。
「とりあえず病院に電話、今日いけるんだったらいくぞ」
「みっ」
言葉は分からないが、今のはなんとなく了承してるのは分かった。ペット用キャリーバッグを買うべきか、でも一応人間だしなぁ……と考えていたが、念のため買ってきた。猫用はたぶん椿の体が入らないので、とりあえず中型犬用のバッグだ。
さすがに人間扱いしないのはどうなんだとは思ったものの、本人は興味深そうに出たり入ったりしている。なんだか猫を飼い始めたみたいだった。
「椿」
「なーぅ」
名前を呼んで返事が返ってきた事に妙な安心感を覚えた。
*
外では飾りつけのためか、道端の木々には電飾が彩られ始めていた。気が早いんじゃないかと言いつつ、日常を過ごしてれば割とあっという間にその日も来る。早い内から準備するのは決して悪い事じゃあない。店の外にある旗もポスターも、今はクリスマス間近の呼び込みに必死な所が大半だった。
キャリーバッグは念のために用意した物だった事もあり、とりあえずバッグは後ろに置いて椿には助手席に座って貰った。そんな椿は、まるで街を眺めるように助手席の窓に前足を掛けては立ち上がっていた。危ないから座れと言っても、信号前で少し速度が落ちる度に立ち上がっては外を見ている。
「んみぃ、みぃー」
「あー……何言ってるか分からんよ」
とりあえず助手席に乗せておいたのは失敗だっただろうか。しかし猫扱いってのもなんだかなぁ。
だが赤信号で止まると歩道を歩いている奴ら……というより、主に子供や女が何人か助手席を見ては笑っている。振り返った猫の尻尾がどこか自慢げに揺れていた。
「みゃっ」
「なんだよ、注目の的になって嬉しいのか?」
「んぅー、んっ」
俺が訊いてみると少し間が空き、首を横に振ったので違うらしい。なんなんだ一体。
「ほら、立ってると危ないぞ。ちゃんと踏ん張っとけ」
「みぃ」
さて病院に着いて、最初に俺だけ入る事にした。猫抱えて入る訳にもいかないだろうからだ。
あと、全然周りで見ない病気だけあって調べると子猫病を扱っているのは一番大きな病院だった。普段なら近所の小さな病院に行くのだが、やはり有名な所というだけあって、人も多い。症状を話すと当日に来ても構わないと言われたものの、長時間待つことを覚悟しなければならなさそうだった。
「すいません、電話してた立花ですけど……」
「立花様ですね、少々お待ちください」
「あのぉ、子猫病でして。診て貰いたいのは車に居る連れなんですが、どうしたらいいですかね?」
「子猫病?」
受付は俺の顔を見ては驚いたように目を瞬きした。もしかして知らないんだろうか。一瞬気まずい雰囲気になったかと思えば、受付は「あぁっ!」と何か思いついたように声を上げた。
「あの、猫になるっていう?」
「あっ、そうです」
「でしたら、そうですね……」
知ってた事にほっとしたのも束の間、受付は何やら考えた後で「少々お待ちください」と頭を軽く下げた後、奥の方へと引っ込んでしまった。しばらく待って出て来た受付は「お待たせしました」と笑顔を見せた。
「奥様ですか?」
「い、いえ……えーと、恋人で」
「では、別室にご案内いたします。順番になりましたらお呼びしますので、念のためこちらの番号札をお持ちください」
番号の書いた紙を渡され、椿をキャリーバッグに入れて連れて来て、入り口で待っていた受付に案内して貰って通されたのは小さな部屋だった。カウンセリングルーム、と書かれていたから普段は使わない場所なんだろう。ソファアじゃなくてキャスターのついた椅子だけが二つあった。
「では、お待ちください」
「あ、はい」
「あっ、この部屋はお連れ様が出ても大丈夫ですので」
「ありがとうございます」
笑顔の受付が去り、ドアが締まり、手持ち無沙汰になってしまい椅子へ座る。さて困った事に二人っきりになってしまった。こんな中でスマホを弄り出す訳にもいくまい。
椿を狭い所、というよりこんなキャリーバッグに入れっ放しにしておくのはどこか後ろめたく、受付に言われた通り机に置いてバッグのドアを開ける。
「椿、聞いてただろ、出て来ていいってよ」
「んなぁう」
「なんだ出て来たくないのか?」
「にぁん」
いつでも出られるというのに椿は出る様子が無かった。落ち着かないのだろうか。いわゆる香箱座りとやらをやっていて目を閉じている。なんとなく、手を入れて頭を撫でた。驚いたような丸い目が俺をじっと見ていた。
「大丈夫だ」
それが自分に言い聞かせた事なのか、それとも椿に言い聞かせた事なのか。どっちなのかは分からなかったが、その言葉を聞いてなのか、椿はまた目を閉じると猫のように喉を鳴らし始めた。
まぁなんで恋人なんだって分かったかと言えば、そいつの居た場所に服が散乱していて、状況からしても疑いようがなく……いやこんな古い海外小説みたいな出来事、普通なら信じなかっただろう。あれは確か奥さんが狐に変わる話だったが、あの小説と違い俺達はまだ結婚していない。
俺の名前は立花 三春、恋人の名前は橘 椿。二人揃って「タチバナコンビ」なんて呼ばれていたのは高校生の頃だった。出会いとか諸々の話はすっ飛ばして、とりあえず付き合い始めたのは大学卒業後、しばらく働いて、高校の同窓会に呼ばれた時だったか。
なんてつい現実逃避をしてしまったが、俺は現実に戻る事にした。やはりベッドの上には黒猫が一匹いる。そこそこデカイ黒猫で。そいつの近くには隣で眠っていた奴の服がやっぱりぐしゃぐしゃになって転がっていた。
「嘘だろ……」
「みあぁん」
「あー、椿……本当にお前か……」
「なーぅ、うぁー」
「どうすんだこれ……」
最近、この日本でも「子猫病」という変わった病気が流行り始めていたのだ。なんで子猫かって、人間が子供サイズの猫になるから子猫病。安直すぎる名前だが、まぁそれは置いておこう。
これは突然人が猫になる病気だ。一昔前なら俺だって「馬鹿馬鹿しい」と笑い飛ばしてただろうが、まぁこれが発症例が見つかったのはほんの五年ほど前だった。最初に見つかったのは確かブラジルだったかインドだったか。そこからじわじわと範囲を広げていった。日本で見つかったのは一年半前。知らない奴も多い。
今まで話半分でしか聞いてこなかったんだが、なんでも原因はよく分かっておらず、感染するのかしないのかも不明らしい。当然、俺の胸には不安が募る。さっきも言った奥さんが狐になる小説は段々と人間らしさも無くなっていき、旦那の所から逃げてしまうのだから。
気が動転してしまい「恋人があまり見ない病気になって」と会社へ久しぶりに休みの電話を入れた俺は、頭の中に巡る嫌な想像やこれからの不安に対して何をどうしたらいいか、嫌でも考えてしまう。そして堪らずネットで調べると「一過性のものが大半」「人としての考えは残っている」という情報が出てきて、一先ずほっとしていた。
しかしまぁネットの情報だ。鵜呑みにする訳にもいくまい。
一方、椿本人はと言えば俺以上に慌てる訳でもなく、自分の手というか前足を眺めては握ったり開いたり、猫の体で伸びてみたり、物がない高い所にジャンプしては乗ったり、すっかり猫を満喫してるようだった。今は俺の膝の上でのんびりとくつろいでる。落ち着き過ぎじゃないかと思うが、こいつは元々マイペースな上に動じない性格だった。
「元から猫っ毛だとは思っていたが、本物の猫にならなくたっていいだろうに」
そんな愚痴混じりに撫でてやると「んみぃ」と微かに鳴いては俺の手に頭をぐりぐりと押し付けて来た。何か抗議してるのかもしれないが、いかんせん猫語なんぞちっとも分かりはしないので、俺は無視して縮んでしまった体を抱き上げる。
「とりあえず病院に電話、今日いけるんだったらいくぞ」
「みっ」
言葉は分からないが、今のはなんとなく了承してるのは分かった。ペット用キャリーバッグを買うべきか、でも一応人間だしなぁ……と考えていたが、念のため買ってきた。猫用はたぶん椿の体が入らないので、とりあえず中型犬用のバッグだ。
さすがに人間扱いしないのはどうなんだとは思ったものの、本人は興味深そうに出たり入ったりしている。なんだか猫を飼い始めたみたいだった。
「椿」
「なーぅ」
名前を呼んで返事が返ってきた事に妙な安心感を覚えた。
*
外では飾りつけのためか、道端の木々には電飾が彩られ始めていた。気が早いんじゃないかと言いつつ、日常を過ごしてれば割とあっという間にその日も来る。早い内から準備するのは決して悪い事じゃあない。店の外にある旗もポスターも、今はクリスマス間近の呼び込みに必死な所が大半だった。
キャリーバッグは念のために用意した物だった事もあり、とりあえずバッグは後ろに置いて椿には助手席に座って貰った。そんな椿は、まるで街を眺めるように助手席の窓に前足を掛けては立ち上がっていた。危ないから座れと言っても、信号前で少し速度が落ちる度に立ち上がっては外を見ている。
「んみぃ、みぃー」
「あー……何言ってるか分からんよ」
とりあえず助手席に乗せておいたのは失敗だっただろうか。しかし猫扱いってのもなんだかなぁ。
だが赤信号で止まると歩道を歩いている奴ら……というより、主に子供や女が何人か助手席を見ては笑っている。振り返った猫の尻尾がどこか自慢げに揺れていた。
「みゃっ」
「なんだよ、注目の的になって嬉しいのか?」
「んぅー、んっ」
俺が訊いてみると少し間が空き、首を横に振ったので違うらしい。なんなんだ一体。
「ほら、立ってると危ないぞ。ちゃんと踏ん張っとけ」
「みぃ」
さて病院に着いて、最初に俺だけ入る事にした。猫抱えて入る訳にもいかないだろうからだ。
あと、全然周りで見ない病気だけあって調べると子猫病を扱っているのは一番大きな病院だった。普段なら近所の小さな病院に行くのだが、やはり有名な所というだけあって、人も多い。症状を話すと当日に来ても構わないと言われたものの、長時間待つことを覚悟しなければならなさそうだった。
「すいません、電話してた立花ですけど……」
「立花様ですね、少々お待ちください」
「あのぉ、子猫病でして。診て貰いたいのは車に居る連れなんですが、どうしたらいいですかね?」
「子猫病?」
受付は俺の顔を見ては驚いたように目を瞬きした。もしかして知らないんだろうか。一瞬気まずい雰囲気になったかと思えば、受付は「あぁっ!」と何か思いついたように声を上げた。
「あの、猫になるっていう?」
「あっ、そうです」
「でしたら、そうですね……」
知ってた事にほっとしたのも束の間、受付は何やら考えた後で「少々お待ちください」と頭を軽く下げた後、奥の方へと引っ込んでしまった。しばらく待って出て来た受付は「お待たせしました」と笑顔を見せた。
「奥様ですか?」
「い、いえ……えーと、恋人で」
「では、別室にご案内いたします。順番になりましたらお呼びしますので、念のためこちらの番号札をお持ちください」
番号の書いた紙を渡され、椿をキャリーバッグに入れて連れて来て、入り口で待っていた受付に案内して貰って通されたのは小さな部屋だった。カウンセリングルーム、と書かれていたから普段は使わない場所なんだろう。ソファアじゃなくてキャスターのついた椅子だけが二つあった。
「では、お待ちください」
「あ、はい」
「あっ、この部屋はお連れ様が出ても大丈夫ですので」
「ありがとうございます」
笑顔の受付が去り、ドアが締まり、手持ち無沙汰になってしまい椅子へ座る。さて困った事に二人っきりになってしまった。こんな中でスマホを弄り出す訳にもいくまい。
椿を狭い所、というよりこんなキャリーバッグに入れっ放しにしておくのはどこか後ろめたく、受付に言われた通り机に置いてバッグのドアを開ける。
「椿、聞いてただろ、出て来ていいってよ」
「んなぁう」
「なんだ出て来たくないのか?」
「にぁん」
いつでも出られるというのに椿は出る様子が無かった。落ち着かないのだろうか。いわゆる香箱座りとやらをやっていて目を閉じている。なんとなく、手を入れて頭を撫でた。驚いたような丸い目が俺をじっと見ていた。
「大丈夫だ」
それが自分に言い聞かせた事なのか、それとも椿に言い聞かせた事なのか。どっちなのかは分からなかったが、その言葉を聞いてなのか、椿はまた目を閉じると猫のように喉を鳴らし始めた。
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