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天城姉妹の日常
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時は遡り、新学期初日。
ここは都会でも田舎でもない、子育てがしやすい街と言われている羽ヶ鷺市。
朝陽が昇り街が動き始めた頃
小鳥の囀ずりと暖かい日の光と布団の温もり? を感じながら俺は目が覚める。
「今日から新学期か」
新しい日常の始まりを期待して、思わず声に出してしまう。
「初日から遅刻するわけにはいかないから、そろそろ起きるか」
俺は身体を起こそうとするが、何か腹部の辺りに違和感を感じたため布団を捲ると⋯⋯そこには制服姿で俺に抱きついて寝ているコト姉がいた。
「ちょちょっとコト姉何してるんだ!」
朝から何をしているだこの姉は!
今ベッドで寝ているのは俺の1つ年上の姉天城琴音。成績優秀、品行方正、運動神経もよく、そして容姿も悪くない。天は二物も三物も与えた存在だが、重度のブラコンだという欠点がある。
いくら姉弟だからと言って、男の布団の中に入ってくるなんてありえないだろ。確かに小さい頃から一緒に寝ることがあったが、高校生になってもそんなことをしてくるなんて普通じゃない。
「やめてリウトちゃん⋯⋯いつからそんなエッチになったの⋯⋯でもお姉ちゃんは⋯⋯」
しかも事もあろうに、この姉はどんな夢を見ているのか。俺は脳内ピンクのコト姉のオデコに向かって、デコピンを繰り出す。
「痛ったあいっ!」
コト姉はオデコを押さえながら、悪夢から目が覚めたようだ。
「リウトちゃん何するの!」
「それはこっちのセリフだ、変な寝言を口にして」
「寝言? お姉ちゃん何か言ってた? けど幸せな夢を見ていたような気がするけど⋯⋯」
弟とエロいことをするのが幸せな夢って⋯⋯我が姉ながら将来が心配になってくる。
「それで何で朝からベッドにいるの?」
「弟いる所に姉ありだよ」
訳がわからないことを言い出したので、俺はもう一度デコピンをするために、右手をコト姉のオデコに近づける。
「やめて~、本当はリウトちゃんを起こそうと思っていたけど寝てたからつい私もベッドに⋯⋯」
「ついじゃないだろ!」
「そんなことより、お姉ちゃんは可愛い女の子がベッドに寝ているのに何もしないなんて、リウトちゃんの正気を疑うよ」
「いや、むしろ正気だから実の姉に手を出さないんだが⋯⋯」
このようにコト姉はたまに脳内お花畑状態になるため、話が噛み合わないことがあるから大変だ。
「たあ」
コト姉はベッドから立ち上がり、そして気の抜けた声を出して床に飛び降りた。
あっ! 見えた!
悲しいかな、俺の優れた動体視力がつい捲れるスカートに視線が行き、純白の何かが見えてしまった。
「着替え用意しておいたから⋯⋯早くしないと遅刻しちゃうぞ」
そう言ってコト姉はスカートを翻して部屋か出ていく。
「やれやれ⋯⋯コト姉にも困ったもんだ」
俺はコト姉の行動にため息をつきながら、パジャマを脱ぎ制服に着替えるのであった。
そして俺は2階にある自室を出て1階にあるリビングへと移動すると、既にテーブルには朝食が並べられており、コト姉と妹の柚葉ことユズ、父親の強斎が席についていた。
「おはよう」
「おはよ~リウトちゃん」
「兄さんおはようございます」
俺が挨拶をかわすと、コト姉とユズからは挨拶が返ってきたが、機嫌が悪いのか親父は腕を組んで仏頂面をしている。
まあどうしてそんな顔をしているのか簡単に想像できるが⋯⋯。
「リウト⋯⋯お前は今日も琴音に起こしてもらったのか?」
やはりコト姉のことか。
「いや、自分で起きたぞ」
「ほう⋯⋯そうか。いつまでの姉に起こしてもらう軟弱者だと思っていたが、少しは成長したようだな」
「むしろコト姉が俺のベッドで寝ていたから逆に起こしたけどな」
「えへへ⋯⋯リウトちゃんを起こしに行ったら、ベッドが気持ちよさそうだったから一緒に寝ちゃった」
コト姉はそう言うと舌を出して可愛らしく笑っていた。
「なん⋯⋯だと⋯⋯」
だがコト姉が俺のベッドで寝ていたことが気に入らなかったのか、親父は驚きの声を上げると同時に、テーブルの上にあった箸を俺の両目を狙って突き刺してくる。
「ふっ!」
だが甘い。攻撃してくることは読んでいたので、俺はバックステップをして親父の攻撃を回避する。
「貴様! 年頃の娘と一緒に寝るというこの世で1番幸せな時間を過ごしたというのか!」
親父は激昂しながら手に持った箸を俺の顔面に向かって投擲しようとするが⋯⋯。
俺はキッチンから聞こえてくる声に救われる。
「あら? あなたに取って1番幸せな時間は私と一緒に寝ている時かと思っていたけど違ったようね。今日からは別々の部屋で寝ましょ」
「か、母さん! 今のは言葉の綾と言うか何と言うか⋯⋯俺にとっては母さんが1番だからそんなこと言わないでくれ!」
先程までの威勢はどこにいったのやら、親父は母さんの一言であっさりと意見を覆す。
その様子を苦笑いで見ているコト姉⋯⋯そして⋯⋯。
「兄さんは朝からお盛んですね⋯⋯お父さんの言う通りもう子供じゃないから自分で起きたらどうですか? 夜遅くまで動画の配信を見ているからですよ」
冷ややかな目で俺に毒舌を繰り出してくるユズ。
反論したい所だがほぼ正解のために何も言えない。それにこれがユズの本心じゃないことはわかっているからな。
「ほら、みんな朝から仲が良いのはわかるけど早く食べないと遅刻するしちゃうわよ」
そう言って母さんはテーブルの上に今日の朝食である焼き魚、サラダ、ご飯、豆腐の味噌汁を並べていき全て揃った所で⋯⋯。
「「「「「いただきます」」」」」
家族全員で挨拶をして朝食を食べるのであった。
そして朝食が終わると俺はバックを取りに行くため、1度自室へと戻る。
やれやれ⋯⋯親父はコト姉とユズを溺愛しているからたまに暴走するけど、母さんには頭が上がらないから助かる。一応親父はああ見えてボディーガードの仕事をしているから色々な格闘技を習得しており、油断すると怪我をしかねない。まあお陰でそこそこの格闘技と攻撃をかわす技術は身に付いたけどな。
「あぁぁっ⋯⋯私はなんてことを言ってしまったの⋯⋯」
突然右側の壁越しに悲壮感漂う声が聞こえてくる。
始まったな。
俺の左隣の部屋はコト姉⋯⋯そして右隣は⋯⋯。
「本当は私が兄さんを起こしたいのに⋯⋯」
ユズだ。普段は感情を制御しているように見えるがたまにこうして自室で反省する所が現れる。
通常なら余程大きな声を出さない限り隣の部屋まで声は聞こえないはずだが、おそらくユズは俺の部屋側にある押し入れで語っているのだろう。
「それにお盛んなんていうハレンチな言葉を使ってしまいました。兄さんは私のことエッチな子だと思ってないかな」
思ってないぞ⋯⋯安心しろ。
「はあ⋯⋯私はどうしてこんなに素直になれないのかな」
それは俺が聞きたい⋯⋯昔はここまでこじらせた子ではなかったはずなのだが。
「やっぱり⋯⋯」
やっぱり何なのか小声で聞こえなかったが、俺はもう登校しなくてはならない時間が来たため、部屋を後にする。そして一階に降りて玄関で靴を履いていると、ユズが後ろから現れ何か差し出してきた。
「これ⋯⋯また感想聞かせて。料理に関してだけは兄さんのこと尊敬していますから」
だけを物凄く強調された気がするが気のせいか?
「お、おう⋯⋯ありがとう」
「遅刻しないうちに早く行こ」
ユズは素っ気なく口にすると玄関から外へと出ていく。そして俺も後に続くとコト姉が外で俺達を待っていてくれた。
「さあ今日から新学期だよ。がんばっていこう」
そしてコト姉は満面の笑顔で、俺とユズの間に入り腕を組んでくる。
「もう⋯⋯お姉ちゃんったら」
「狭いぞ」
仕方ないなという感じで姉を見るユズと俺。
多少窮屈ではあるが俺達は3人揃って羽ヶ鷺学園へと向かうのであった。
娘を溺愛する父親、天城家のカースト上位の母親、面倒見が良い姉、部屋デレしている妹に囲まれていつまでも平穏な日々? が続くと考えていたが、まさかこの日常が壊れるとは今の俺には想像も出来なかった。
ここは都会でも田舎でもない、子育てがしやすい街と言われている羽ヶ鷺市。
朝陽が昇り街が動き始めた頃
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俺は身体を起こそうとするが、何か腹部の辺りに違和感を感じたため布団を捲ると⋯⋯そこには制服姿で俺に抱きついて寝ているコト姉がいた。
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しかも事もあろうに、この姉はどんな夢を見ているのか。俺は脳内ピンクのコト姉のオデコに向かって、デコピンを繰り出す。
「痛ったあいっ!」
コト姉はオデコを押さえながら、悪夢から目が覚めたようだ。
「リウトちゃん何するの!」
「それはこっちのセリフだ、変な寝言を口にして」
「寝言? お姉ちゃん何か言ってた? けど幸せな夢を見ていたような気がするけど⋯⋯」
弟とエロいことをするのが幸せな夢って⋯⋯我が姉ながら将来が心配になってくる。
「それで何で朝からベッドにいるの?」
「弟いる所に姉ありだよ」
訳がわからないことを言い出したので、俺はもう一度デコピンをするために、右手をコト姉のオデコに近づける。
「やめて~、本当はリウトちゃんを起こそうと思っていたけど寝てたからつい私もベッドに⋯⋯」
「ついじゃないだろ!」
「そんなことより、お姉ちゃんは可愛い女の子がベッドに寝ているのに何もしないなんて、リウトちゃんの正気を疑うよ」
「いや、むしろ正気だから実の姉に手を出さないんだが⋯⋯」
このようにコト姉はたまに脳内お花畑状態になるため、話が噛み合わないことがあるから大変だ。
「たあ」
コト姉はベッドから立ち上がり、そして気の抜けた声を出して床に飛び降りた。
あっ! 見えた!
悲しいかな、俺の優れた動体視力がつい捲れるスカートに視線が行き、純白の何かが見えてしまった。
「着替え用意しておいたから⋯⋯早くしないと遅刻しちゃうぞ」
そう言ってコト姉はスカートを翻して部屋か出ていく。
「やれやれ⋯⋯コト姉にも困ったもんだ」
俺はコト姉の行動にため息をつきながら、パジャマを脱ぎ制服に着替えるのであった。
そして俺は2階にある自室を出て1階にあるリビングへと移動すると、既にテーブルには朝食が並べられており、コト姉と妹の柚葉ことユズ、父親の強斎が席についていた。
「おはよう」
「おはよ~リウトちゃん」
「兄さんおはようございます」
俺が挨拶をかわすと、コト姉とユズからは挨拶が返ってきたが、機嫌が悪いのか親父は腕を組んで仏頂面をしている。
まあどうしてそんな顔をしているのか簡単に想像できるが⋯⋯。
「リウト⋯⋯お前は今日も琴音に起こしてもらったのか?」
やはりコト姉のことか。
「いや、自分で起きたぞ」
「ほう⋯⋯そうか。いつまでの姉に起こしてもらう軟弱者だと思っていたが、少しは成長したようだな」
「むしろコト姉が俺のベッドで寝ていたから逆に起こしたけどな」
「えへへ⋯⋯リウトちゃんを起こしに行ったら、ベッドが気持ちよさそうだったから一緒に寝ちゃった」
コト姉はそう言うと舌を出して可愛らしく笑っていた。
「なん⋯⋯だと⋯⋯」
だがコト姉が俺のベッドで寝ていたことが気に入らなかったのか、親父は驚きの声を上げると同時に、テーブルの上にあった箸を俺の両目を狙って突き刺してくる。
「ふっ!」
だが甘い。攻撃してくることは読んでいたので、俺はバックステップをして親父の攻撃を回避する。
「貴様! 年頃の娘と一緒に寝るというこの世で1番幸せな時間を過ごしたというのか!」
親父は激昂しながら手に持った箸を俺の顔面に向かって投擲しようとするが⋯⋯。
俺はキッチンから聞こえてくる声に救われる。
「あら? あなたに取って1番幸せな時間は私と一緒に寝ている時かと思っていたけど違ったようね。今日からは別々の部屋で寝ましょ」
「か、母さん! 今のは言葉の綾と言うか何と言うか⋯⋯俺にとっては母さんが1番だからそんなこと言わないでくれ!」
先程までの威勢はどこにいったのやら、親父は母さんの一言であっさりと意見を覆す。
その様子を苦笑いで見ているコト姉⋯⋯そして⋯⋯。
「兄さんは朝からお盛んですね⋯⋯お父さんの言う通りもう子供じゃないから自分で起きたらどうですか? 夜遅くまで動画の配信を見ているからですよ」
冷ややかな目で俺に毒舌を繰り出してくるユズ。
反論したい所だがほぼ正解のために何も言えない。それにこれがユズの本心じゃないことはわかっているからな。
「ほら、みんな朝から仲が良いのはわかるけど早く食べないと遅刻するしちゃうわよ」
そう言って母さんはテーブルの上に今日の朝食である焼き魚、サラダ、ご飯、豆腐の味噌汁を並べていき全て揃った所で⋯⋯。
「「「「「いただきます」」」」」
家族全員で挨拶をして朝食を食べるのであった。
そして朝食が終わると俺はバックを取りに行くため、1度自室へと戻る。
やれやれ⋯⋯親父はコト姉とユズを溺愛しているからたまに暴走するけど、母さんには頭が上がらないから助かる。一応親父はああ見えてボディーガードの仕事をしているから色々な格闘技を習得しており、油断すると怪我をしかねない。まあお陰でそこそこの格闘技と攻撃をかわす技術は身に付いたけどな。
「あぁぁっ⋯⋯私はなんてことを言ってしまったの⋯⋯」
突然右側の壁越しに悲壮感漂う声が聞こえてくる。
始まったな。
俺の左隣の部屋はコト姉⋯⋯そして右隣は⋯⋯。
「本当は私が兄さんを起こしたいのに⋯⋯」
ユズだ。普段は感情を制御しているように見えるがたまにこうして自室で反省する所が現れる。
通常なら余程大きな声を出さない限り隣の部屋まで声は聞こえないはずだが、おそらくユズは俺の部屋側にある押し入れで語っているのだろう。
「それにお盛んなんていうハレンチな言葉を使ってしまいました。兄さんは私のことエッチな子だと思ってないかな」
思ってないぞ⋯⋯安心しろ。
「はあ⋯⋯私はどうしてこんなに素直になれないのかな」
それは俺が聞きたい⋯⋯昔はここまでこじらせた子ではなかったはずなのだが。
「やっぱり⋯⋯」
やっぱり何なのか小声で聞こえなかったが、俺はもう登校しなくてはならない時間が来たため、部屋を後にする。そして一階に降りて玄関で靴を履いていると、ユズが後ろから現れ何か差し出してきた。
「これ⋯⋯また感想聞かせて。料理に関してだけは兄さんのこと尊敬していますから」
だけを物凄く強調された気がするが気のせいか?
「お、おう⋯⋯ありがとう」
「遅刻しないうちに早く行こ」
ユズは素っ気なく口にすると玄関から外へと出ていく。そして俺も後に続くとコト姉が外で俺達を待っていてくれた。
「さあ今日から新学期だよ。がんばっていこう」
そしてコト姉は満面の笑顔で、俺とユズの間に入り腕を組んでくる。
「もう⋯⋯お姉ちゃんったら」
「狭いぞ」
仕方ないなという感じで姉を見るユズと俺。
多少窮屈ではあるが俺達は3人揃って羽ヶ鷺学園へと向かうのであった。
娘を溺愛する父親、天城家のカースト上位の母親、面倒見が良い姉、部屋デレしている妹に囲まれていつまでも平穏な日々? が続くと考えていたが、まさかこの日常が壊れるとは今の俺には想像も出来なかった。
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