4 / 48
一章
運命と旅立ち
しおりを挟む
ルーユアンが重たい息を吐いた。まるで、運命、と口にしたことが彼に耐えがたい痛みを与えたかのように。しかし、彼の表情は笑顔を保ったままで、リリアルーラは愛する兄の心が読めずにぎゅうと拳を握った。
「どういうことかしら……」
「リリー、僕はね、王国の伝説にずっと懐疑的だった。あんな曖昧に綴られた言葉に、どれほどの意味があるんだろうって。だけど、レティス姉様もライラも、婚姻が決まったときはひどく幸福そうで、何が正しいのかわからなくなった。……ローリンが婚姻前に純潔を散らしたことは知っているね?」
「え、ええ」
唐突に問われ、リリアルーラは反射的に言った。第三王女ローリンは婚約が決まるやいなや懐妊し、その婚姻に至るすべてが、通常の儀礼を何もかも無視して行われた。婚礼までの準備期間もたった二ヶ月で、先に予定されていた第二王女ライラの婚礼よりも早く式が行われたのだ。
いくら双子とは言え妹姫が一年も早く、しかも婚礼前に子を孕むなど格好の醜聞の種になるかと思われたが、ローリンの夫となったイーガンシア帝国皇帝が彼の後宮を解散し、ローリンへの揺るがぬ愛を示したことであらゆる懸念は一掃された。
「あの時、父様も母様もローリンを叱らなかったんだ。どうしても納得がいかなくてね、ローリンと話をした」
リリアルーラは呼吸すら忘れてルーユアンの言葉を待った。あの頃十四歳だったリリアルーラにとって、三つ上のローリンの懐妊は確かに衝撃だったが、それで王や王妃が取り乱していた様子がなかったことを思い出したのだ。王も、王妃も、ただただローリンを祝福していた。
「皇帝……ロイ様を見た途端、ローリンはロイ様の何もかもが欲しくなったんだそうだよ。だから、自分を捧げたと言っていた。ローリンが差し上げられるものなんて他には何もないからって、でもそれでロイ様が喜ぶなら、そうして自分がロイ様のものになれるのなら、他のことはどうでもよかった、って笑ってた。……まあ、叱るどころじゃないよね」
「……まあ」
ぽかりと口を開けてリリアルーラは固まった。ローリンは四姉妹の中でも最も活発で明るい性質だ。あまりに活発すぎて、双子のライラとの見分けが簡単につくほどだが、ローリンはそれを補ってあまりある知性も兼ね備えていた。少なくともそんな無茶をしでかすような愚かな娘ではないはずで、それが、まさか。
イーガンシア皇帝ロイにはリリアルーラも何度か会ったことがある。非常に背が高くがっしりした体躯の武人で、燃えるような赤毛が彼の激情をそのまま表しているように感じられた。言い方は悪いが、ローリンはその激情に押し流されたのだろうと思っていた。もちろんローリンがロイを愛しているのはリリアルーラにもわかっていたから、そのこと自体に問題はないと考えていたが、これではまるきり逆だ。
「でも……リリーは覚えてるかな……。ロイ様は、使者ではなくご自分で直接求婚にやって来たんだよ。ロイ様に請われた父様がローリンの姿絵を送って、ひと目見るなり都を発たれたそうだ。どうしてもどうしても、何があっても、たとえ国が滅ぶことになってもローリンが欲しかったから、って」
もはやリリアルーラには言葉もない。まるで物語のようだが、彼女の姉であるローリンの身上に起こった事実に、開けたままの口を閉じることもできず、ただただ驚嘆する。
「まあ、できすぎだと思うけどね。それで、僕は……ああ、ともかく、僕はじっくり考えて――何もかもを運命に委ねると思ってたから、懐疑的に感じてたとわかったんだ。運命に出会っても、それで終わりじゃないのに。選択があって、結果があるんだ」
「……はい、お兄様」
「だから、運命を迎えに行こう、リリー」
「え?」
ルーユアンに圧倒され、その真意を掴めないながらもなんとか頭を働かせていたリリアルーラは、とうとう思考を捨てて素っ頓狂な声を上げた。慌てて口を覆ってももう遅い。とは言え、先ほどまでずっとぽかんと口を開けていた自分にも、彼女は気づいていない。
「ねえリリー、禍の姫君って噂だけど、あれはリリーの美しさを誰も知らないからだろう? でも僕は……まあ、皆には悪いけど、リリーが姉妹のなかで一番きれいだって思ってる」
「そんなことないわ……私だけ、髪の色も目の色も違うし」
褒められたことは嬉しいが、リリアルーラには諸手を挙げて喜ぶことなどできはしない。自分が醜女とはリリアルーラ自身思ってはいないが、彼女以外の姉妹は皆、ルーユアンと同じく輝くような金髪と空色の瞳を持っている。金髪は父王譲りで、瞳は母王妃譲りと思えば、自分だけがどこか除け者のように思え果てしなく羨ましい。何より、リリアルーラのエメラルドのような瞳は父王譲りと言え、白銀の髪は両親のどちらにも似ていない。
「リリーの髪は、おばあさまにそっくりだって父様がいつも言ってるだろう! それに、僕はお前の瞳が羨ましいよ。父様そっくり……いや、もっと深い碧だ。エメラルドと皆は言うが、陽射しが踊るバイフーラ湖のようだと僕は思う。瞬間で、角度で、輝きが変わるんだ。リリーの瞳は何より美しいよ」
「言い過ぎだわ、お兄様……」
「いいや、本当だ。だから、くだらない噂を流した皆を見返すためにもこちらから打って出よう。建国三年の式典とは言うが、正式な形で他国の要人を招くのはこれが初めてだそうだよ。新しい国だからね、やっとそんな余裕もできたらしい」
ルーユアンの褒め言葉にこらえきれずもじもじ俯くばかりだったリリアルーラは、弾かれたように顔を上げる。そう言えば、「運命を迎えに行こう」と兄は口にしたのだ。
「お兄様、打って出るって……」
「噂はいつか途切れると思っていたけれど、鶏ほどの頭しかないくせに、馬鹿な奴らは忘れてくれないものらしい。リリーの美しさを見せつければ、何もかもが変わるさ。まあ、あまりの美しさに自分が誰かも忘れてしまうだろうけど」
「お兄様……?」
「リリー、僕はずっと怒ってたんだよ。お前は誰にも何も言わずに傷を抱えて、孤独を深めるばかりだったから黙っていたけれど。それが運命だというならそんなものは不要だ。幸福になるための運命以外、捨ててしまえばいい。ねえ、リリー。お前はただ、耳をすまして目を見開いていればいい。そうして、選べばいい」
髪と同じく金色の睫毛がルーユアンの頬に影を落とす。いつも穏やかで優しいルーユアンらしからぬ言葉遣いに驚き続けるリリアルーラは、それでも揺らぐことない兄王太子の優雅さにいっそうの戸惑いを感じている。
「いいかい、リリー。お前は神の寵愛から外れた姫君じゃなくて、きっと最も寵愛が深いんだ。だから神もお前を手放せない。僕と一緒に行こう。運命を迎えに行くんだ。そして、選ぶんだ」
「……はい、お兄様」
リリアルーラは兄の勢いに飲まれるように頷く。だが、ルーユアンの口調に打たれるものがあったのも確かだ。まるでお兄様自身がご自分に言い聞かせているみたいだわ、とも思いながら。
とある晴れた日の早朝、バイフーラ王国第四王女リリアルーラは、兄王太子ルーユアンと共に住み慣れた王宮を出立した。行程を考えれば随分早い出立だったが、砂漠の手前にあるイーガンシア帝国に滞在する予定になっていたのだ。姉――皇妃ローリンに会うのは、四年ぶりだ。勿論ローリンの子供に会うのは初めてだし、なんと二人目の懐妊もわかったと言う。
イーガンシア帝国での再会は喜びに満ち、また、思っていた以上に楽しいものだった。シャファーフォン王国での式典に先だって、公式の場に慣れることもできた気がして、リリアルーラは自分の内にかすかな手応えを感じていた。
イーガンシア帝国の城を出て三日後、シャファーフォン王国への国境へ辿り着いたときも、リリアルーラの胸にあったのは不安よりも期待が大きかった。
そして、リリアルーラは誘拐された。
「どういうことかしら……」
「リリー、僕はね、王国の伝説にずっと懐疑的だった。あんな曖昧に綴られた言葉に、どれほどの意味があるんだろうって。だけど、レティス姉様もライラも、婚姻が決まったときはひどく幸福そうで、何が正しいのかわからなくなった。……ローリンが婚姻前に純潔を散らしたことは知っているね?」
「え、ええ」
唐突に問われ、リリアルーラは反射的に言った。第三王女ローリンは婚約が決まるやいなや懐妊し、その婚姻に至るすべてが、通常の儀礼を何もかも無視して行われた。婚礼までの準備期間もたった二ヶ月で、先に予定されていた第二王女ライラの婚礼よりも早く式が行われたのだ。
いくら双子とは言え妹姫が一年も早く、しかも婚礼前に子を孕むなど格好の醜聞の種になるかと思われたが、ローリンの夫となったイーガンシア帝国皇帝が彼の後宮を解散し、ローリンへの揺るがぬ愛を示したことであらゆる懸念は一掃された。
「あの時、父様も母様もローリンを叱らなかったんだ。どうしても納得がいかなくてね、ローリンと話をした」
リリアルーラは呼吸すら忘れてルーユアンの言葉を待った。あの頃十四歳だったリリアルーラにとって、三つ上のローリンの懐妊は確かに衝撃だったが、それで王や王妃が取り乱していた様子がなかったことを思い出したのだ。王も、王妃も、ただただローリンを祝福していた。
「皇帝……ロイ様を見た途端、ローリンはロイ様の何もかもが欲しくなったんだそうだよ。だから、自分を捧げたと言っていた。ローリンが差し上げられるものなんて他には何もないからって、でもそれでロイ様が喜ぶなら、そうして自分がロイ様のものになれるのなら、他のことはどうでもよかった、って笑ってた。……まあ、叱るどころじゃないよね」
「……まあ」
ぽかりと口を開けてリリアルーラは固まった。ローリンは四姉妹の中でも最も活発で明るい性質だ。あまりに活発すぎて、双子のライラとの見分けが簡単につくほどだが、ローリンはそれを補ってあまりある知性も兼ね備えていた。少なくともそんな無茶をしでかすような愚かな娘ではないはずで、それが、まさか。
イーガンシア皇帝ロイにはリリアルーラも何度か会ったことがある。非常に背が高くがっしりした体躯の武人で、燃えるような赤毛が彼の激情をそのまま表しているように感じられた。言い方は悪いが、ローリンはその激情に押し流されたのだろうと思っていた。もちろんローリンがロイを愛しているのはリリアルーラにもわかっていたから、そのこと自体に問題はないと考えていたが、これではまるきり逆だ。
「でも……リリーは覚えてるかな……。ロイ様は、使者ではなくご自分で直接求婚にやって来たんだよ。ロイ様に請われた父様がローリンの姿絵を送って、ひと目見るなり都を発たれたそうだ。どうしてもどうしても、何があっても、たとえ国が滅ぶことになってもローリンが欲しかったから、って」
もはやリリアルーラには言葉もない。まるで物語のようだが、彼女の姉であるローリンの身上に起こった事実に、開けたままの口を閉じることもできず、ただただ驚嘆する。
「まあ、できすぎだと思うけどね。それで、僕は……ああ、ともかく、僕はじっくり考えて――何もかもを運命に委ねると思ってたから、懐疑的に感じてたとわかったんだ。運命に出会っても、それで終わりじゃないのに。選択があって、結果があるんだ」
「……はい、お兄様」
「だから、運命を迎えに行こう、リリー」
「え?」
ルーユアンに圧倒され、その真意を掴めないながらもなんとか頭を働かせていたリリアルーラは、とうとう思考を捨てて素っ頓狂な声を上げた。慌てて口を覆ってももう遅い。とは言え、先ほどまでずっとぽかんと口を開けていた自分にも、彼女は気づいていない。
「ねえリリー、禍の姫君って噂だけど、あれはリリーの美しさを誰も知らないからだろう? でも僕は……まあ、皆には悪いけど、リリーが姉妹のなかで一番きれいだって思ってる」
「そんなことないわ……私だけ、髪の色も目の色も違うし」
褒められたことは嬉しいが、リリアルーラには諸手を挙げて喜ぶことなどできはしない。自分が醜女とはリリアルーラ自身思ってはいないが、彼女以外の姉妹は皆、ルーユアンと同じく輝くような金髪と空色の瞳を持っている。金髪は父王譲りで、瞳は母王妃譲りと思えば、自分だけがどこか除け者のように思え果てしなく羨ましい。何より、リリアルーラのエメラルドのような瞳は父王譲りと言え、白銀の髪は両親のどちらにも似ていない。
「リリーの髪は、おばあさまにそっくりだって父様がいつも言ってるだろう! それに、僕はお前の瞳が羨ましいよ。父様そっくり……いや、もっと深い碧だ。エメラルドと皆は言うが、陽射しが踊るバイフーラ湖のようだと僕は思う。瞬間で、角度で、輝きが変わるんだ。リリーの瞳は何より美しいよ」
「言い過ぎだわ、お兄様……」
「いいや、本当だ。だから、くだらない噂を流した皆を見返すためにもこちらから打って出よう。建国三年の式典とは言うが、正式な形で他国の要人を招くのはこれが初めてだそうだよ。新しい国だからね、やっとそんな余裕もできたらしい」
ルーユアンの褒め言葉にこらえきれずもじもじ俯くばかりだったリリアルーラは、弾かれたように顔を上げる。そう言えば、「運命を迎えに行こう」と兄は口にしたのだ。
「お兄様、打って出るって……」
「噂はいつか途切れると思っていたけれど、鶏ほどの頭しかないくせに、馬鹿な奴らは忘れてくれないものらしい。リリーの美しさを見せつければ、何もかもが変わるさ。まあ、あまりの美しさに自分が誰かも忘れてしまうだろうけど」
「お兄様……?」
「リリー、僕はずっと怒ってたんだよ。お前は誰にも何も言わずに傷を抱えて、孤独を深めるばかりだったから黙っていたけれど。それが運命だというならそんなものは不要だ。幸福になるための運命以外、捨ててしまえばいい。ねえ、リリー。お前はただ、耳をすまして目を見開いていればいい。そうして、選べばいい」
髪と同じく金色の睫毛がルーユアンの頬に影を落とす。いつも穏やかで優しいルーユアンらしからぬ言葉遣いに驚き続けるリリアルーラは、それでも揺らぐことない兄王太子の優雅さにいっそうの戸惑いを感じている。
「いいかい、リリー。お前は神の寵愛から外れた姫君じゃなくて、きっと最も寵愛が深いんだ。だから神もお前を手放せない。僕と一緒に行こう。運命を迎えに行くんだ。そして、選ぶんだ」
「……はい、お兄様」
リリアルーラは兄の勢いに飲まれるように頷く。だが、ルーユアンの口調に打たれるものがあったのも確かだ。まるでお兄様自身がご自分に言い聞かせているみたいだわ、とも思いながら。
とある晴れた日の早朝、バイフーラ王国第四王女リリアルーラは、兄王太子ルーユアンと共に住み慣れた王宮を出立した。行程を考えれば随分早い出立だったが、砂漠の手前にあるイーガンシア帝国に滞在する予定になっていたのだ。姉――皇妃ローリンに会うのは、四年ぶりだ。勿論ローリンの子供に会うのは初めてだし、なんと二人目の懐妊もわかったと言う。
イーガンシア帝国での再会は喜びに満ち、また、思っていた以上に楽しいものだった。シャファーフォン王国での式典に先だって、公式の場に慣れることもできた気がして、リリアルーラは自分の内にかすかな手応えを感じていた。
イーガンシア帝国の城を出て三日後、シャファーフォン王国への国境へ辿り着いたときも、リリアルーラの胸にあったのは不安よりも期待が大きかった。
そして、リリアルーラは誘拐された。
0
お気に入りに追加
172
あなたにおすすめの小説
冷徹御曹司と極上の一夜に溺れたら愛を孕みました
せいとも
恋愛
旧題:運命の一夜と愛の結晶〜裏切られた絶望がもたらす奇跡〜
神楽坂グループ傘下『田崎ホールディングス』の創業50周年パーティーが開催された。
舞台で挨拶するのは、専務の田崎悠太だ。
専務の秘書で彼女の月島さくらは、会場で挨拶を聞いていた。
そこで、今の瞬間まで彼氏だと思っていた悠太の口から、別の女性との婚約が発表された。
さくらは、訳が分からずショックを受け会場を後にする。
その様子を見ていたのが、神楽坂グループの御曹司で、社長の怜だった。
海外出張から一時帰国して、パーティーに出席していたのだ。
会場から出たさくらを追いかけ、忘れさせてやると一夜の関係をもつ。
一生をさくらと共にしようと考えていた怜と、怜とは一夜の関係だと割り切り前に進むさくらとの、長い長いすれ違いが始まる。
再会の日は……。
腹黒伯爵の甘く淫らな策謀
茂栖 もす
恋愛
私、アスティア・オースティンは夢を見た。
幼い頃過ごした男の子───レイディックと過ごした在りし日の甘い出来事を。
けれど夢から覚めた私の眼前には、見知らぬ男性が居て───そのまま私は、純潔を奪われてしまった。
それからすぐ、私はレイディックと再会する。
美しい青年に成長したレイディックは、もう病弱だった薄幸の少年ではなかった。
『アスティア、大丈夫、僕が全部上書きしてあげる』
そう言って強姦された私に、レイディックは手を伸ばす。甘く優しいその声は、まるで媚薬のようで、私は抗うことができず…………。
※R−18部分には、♪が付きます。
※他サイトにも重複投稿しています。
公爵様、契約通り、跡継ぎを身籠りました!-もう契約は満了ですわよ・・・ね?ちょっと待って、どうして契約が終わらないんでしょうかぁぁ?!-
猫まんじゅう
恋愛
そう、没落寸前の実家を助けて頂く代わりに、跡継ぎを産む事を条件にした契約結婚だったのです。
無事跡継ぎを妊娠したフィリス。夫であるバルモント公爵との契約達成は出産までの約9か月となった。
筈だったのです······が?
◆◇◆
「この結婚は契約結婚だ。貴女の実家の財の工面はする。代わりに、貴女には私の跡継ぎを産んでもらおう」
拝啓、公爵様。財政に悩んでいた私の家を助ける代わりに、跡継ぎを産むという一時的な契約結婚でございましたよね・・・?ええ、跡継ぎは産みました。なぜ、まだ契約が完了しないんでしょうか?
「ちょ、ちょ、ちょっと待ってくださいませええ!この契約!あと・・・、一体あと、何人子供を産めば契約が満了になるのですッ!!?」
溺愛と、悪阻(ツワリ)ルートは二人がお互いに想いを通じ合わせても終わらない?
◆◇◆
安心保障のR15設定。
描写の直接的な表現はありませんが、”匂わせ”も気になる吐き悪阻体質の方はご注意ください。
ゆるゆる設定のコメディ要素あり。
つわりに付随する嘔吐表現などが多く含まれます。
※妊娠に関する内容を含みます。
【2023/07/15/9:00〜07/17/15:00, HOTランキング1位ありがとうございます!】
こちらは小説家になろうでも完結掲載しております(詳細はあとがきにて、)
騎士団長の欲望に今日も犯される
シェルビビ
恋愛
ロレッタは小さい時から前世の記憶がある。元々伯爵令嬢だったが両親が投資話で大失敗し、没落してしまったため今は平民。前世の知識を使ってお金持ちになった結果、一家離散してしまったため前世の知識を使うことをしないと決意した。
就職先は騎士団内の治癒師でいい環境だったが、ルキウスが男に襲われそうになっている時に助けた結果纏わりつかれてうんざりする日々。
ある日、お地蔵様にお願いをした結果ルキウスが全裸に見えてしまった。
しかし、二日目にルキウスが分身して周囲から見えない分身にエッチな事をされる日々が始まった。
無視すればいつかは収まると思っていたが、分身は見えていないと分かると行動が大胆になっていく。
文章を付け足しています。すいません
政略結婚の約束すら守ってもらえませんでした。
克全
恋愛
「カクヨム」と「小説家になろう」にも投稿しています。
「すまない、やっぱり君の事は抱けない」初夜のベットの中で、恋焦がれた初恋の人にそう言われてしまいました。私の心は砕け散ってしまいました。初恋の人が妹を愛していると知った時、妹が死んでしまって、政略結婚でいいから結婚して欲しいと言われた時、そして今。三度もの痛手に私の心は耐えられませんでした。
「お前を妻だと思ったことはない」と言ってくる旦那様と離婚した私は、幼馴染の侯爵から溺愛されています。
木山楽斗
恋愛
第二王女のエリームは、かつて王家と敵対していたオルバディオン公爵家に嫁がされた。
因縁を解消するための結婚であったが、現当主であるジグールは彼女のことを冷遇した。長きに渡る因縁は、簡単に解消できるものではなかったのである。
そんな暮らしは、エリームにとって息苦しいものだった。それを重く見た彼女の兄アルベルドと幼馴染カルディアスは、二人の結婚を解消させることを決意する。
彼らの働きかけによって、エリームは苦しい生活から解放されるのだった。
晴れて自由の身になったエリームに、一人の男性が婚約を申し込んできた。
それは、彼女の幼馴染であるカルディアスである。彼は以前からエリームに好意を寄せていたようなのだ。
幼い頃から彼の人となりを知っているエリームは、喜んでその婚約を受け入れた。二人は、晴れて夫婦となったのである。
二度目の結婚を果たしたエリームは、以前とは異なる生活を送っていた。
カルディアスは以前の夫とは違い、彼女のことを愛して尊重してくれたのである。
こうして、エリームは幸せな生活を送るのだった。
側妃、で御座いますか?承知いたしました、ただし条件があります。
とうや
恋愛
「私はシャーロットを妻にしようと思う。君は側妃になってくれ」
成婚の儀を迎える半年前。王太子セオドアは、15年も婚約者だったエマにそう言った。微笑んだままのエマ・シーグローブ公爵令嬢と、驚きの余り硬直する近衛騎士ケイレブ・シェパード。幼馴染だった3人の関係は、シャーロットという少女によって崩れた。
「側妃、で御座いますか?承知いたしました、ただし条件があります」
********************************************
ATTENTION
********************************************
*世界軸は『側近候補を外されて覚醒したら〜』あたりの、なんちゃってヨーロッパ風。魔法はあるけれど魔王もいないし神様も遠い存在。そんなご都合主義で設定うすうすの世界です。
*いつものような残酷な表現はありませんが、倫理観に難ありで軽い胸糞です。タグを良くご覧ください。
*R-15は保険です。
婚約者が他の女性に興味がある様なので旅に出たら彼が豹変しました
Karamimi
恋愛
9歳の時お互いの両親が仲良しという理由から、幼馴染で同じ年の侯爵令息、オスカーと婚約した伯爵令嬢のアメリア。容姿端麗、強くて優しいオスカーが大好きなアメリアは、この婚約を心から喜んだ。
順風満帆に見えた2人だったが、婚約から5年後、貴族学院に入学してから状況は少しずつ変化する。元々容姿端麗、騎士団でも一目置かれ勉学にも優れたオスカーを他の令嬢たちが放っておく訳もなく、毎日たくさんの令嬢に囲まれるオスカー。
特に最近は、侯爵令嬢のミアと一緒に居る事も多くなった。自分より身分が高く美しいミアと幸せそうに微笑むオスカーの姿を見たアメリアは、ある決意をする。
そんなアメリアに対し、オスカーは…
とても残念なヒーローと、行動派だが周りに流されやすいヒロインのお話です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる