櫻月の巫女 〜過去のわたしと今の私

今は昔。
長く続いた雨、それがもたらした大洪水。

たび重なる災いに、人々はどうすることもできなくなり、神に捧げればは、災いがなくなるのではと、誰かが言い始めた。

そして選ばれたのは、一番弱い者。

神の御本まで行き、祈りを捧げる。

引き替えに。

そうすれば、村が助かるからと。選ばれた者は、神が住むと言われる場所まで行き、祈り続けた。

幾日が過ぎ、やっと天候だけが落ちついた。

本当に、祈りが届いたのかは、
わからないまま。



やりたい事があった。自分のできる事すべてで、できると思っていた。

そんな事はなかった。何かが切れたように、思いはしぼんでゆき、夢を諦めた。

なんとなく生活している日々。

夢をみた。

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