36 / 50
第4章 大森家に差し込む不幸の影
4.〈 06 〉
しおりを挟む
病院から戻り正男の部屋に入った。でもここの殿様は不在。参勤交代にでもお成り遊ばしたのかしら?
パソコンデスクの上にコンビニの袋が投げ出されている。アタシも好きなお菓子が入ってる。
あとマンガ雑誌。スケベエな男どもが喜びそうな表紙だわ。そもそも女の胸なんてのはだなあ、ただ大きけりゃいいってものじゃあないんだからね!
「お、このカラメルコーン、コンビニ限定マシュマロ味だって!?」
迷わず開ける。
まずはお1つ。
「なかなかいける味だよ!」
こうなってしまうとお昼ご飯を食べ損ねちゃったアタシには、とめられない終われない、カッラメルコォ~~ン♪ おっほほほぉ~~っ!
サクサクサクサク、とまあ軽くてサクサクの食感がたまんないのよ!
たかがジャンクフードだとか、決してあなどるなかれ。こんなにもお腹の中へ満ちて行くスナックは久しぶりだよ、マサコちゃん!
だからサクサクサクサク、とまあ次から次へと食べちゃいますのよ。もう体重のことなんて気になんない!
マンガの方もサクサクと読みつつ、食べ続けて数分が経ったろうか? なにかの気配がするので目を向けると、ドアの前に正男らしき男の姿。
「おいおい姉ちゃん、それっ!?」
やはり100%無添加のマサオちゃんでした。
「なに?」
「なにじゃねえだろ! オレのカラメルコーンだよ!」
「浪人、吠えるでない」
「はぁ?」
「だってアンタ、こんなの別に減るものじゃないでしょ?」
「それは減るものなんだよ!! 食ったらそんだけ減るんだ! ていうか、あー、もう1つも残ってねえじゃんか!」
あらまあアタシってば、いつの間にか全部食べちゃってる。てへへ。
「ねえ、これカロリーってどんくらいあんの?」
「そんなこと知るか! 裏にちゃんと書いてあるだろ? あいやいや違う、そんなのどうでもいい。オレがせっかく休憩用にしてたのにってことだ! そういう人の楽しみを勝手に食うなって話なんだよ!!」
「ごめんねマサオちゃん、お姉ちゃんがまた買ってくるから」
「もういいよ!」
「浪人、ふて腐れるでない」
「黙れバカ女! もう出て行ってくれ!」
「ふん、わかったわよ」
なにさ、カラメルコーン1袋くらいのことで大の男が! 大恩ある姉様のアタシとどっちが大切だってぇの! なぁ~んて、ムカつきながら1階へおりる。
爆弾テロのことを思い出したので、リビングに行ってテレビをつける。
チャンネルをかえていると、そのニュースをやってる局が見つかった。
《日本人と思われる死亡者1人、20代くらいの女性。》
「なっ!?」
アタシと同世代だよ。可哀そうに……。
もっと詳しい情報をと、食い入るようにテレビ画面を見つめる。
《日本人と思われる重傷者が2人、20代くらいと30代くらいの男性が1人ずつ。それぞれ既にNY市内の病院へ搬送されています。2人とも意識はあり命に別状はない様子。》
「20代くらいの男性!」
またイヤな予感が蘇ってくる。
でも、20代の男性は世界に数億人いるよ。猪野さんだなんて、宝くじで1等があたる可能性より低いはず。
あ、違うわ!! 今NY市にいる20代日本人男性はもっと少ない! しかも、20代女性と30代男性が一緒という条件を加えると、さらに限定される。4等ぐらいなら当選かもだ。
と、ここへスマホにトンコから着信あり! またなにかあったのか??
「もしもし、トンコ!?」
『うん』
「どしたの?」
『正子、テレビのニュース観た? NY市の爆弾テロ』
「ちょうど観てるところよ! 日本人も被害に遭ってるんだよ!」
『うん。会社から連絡があったわ。その1人が猪野さんなの』
「げえっ!?」
悪い予感が的中しちゃったよ!!
『亡くなった女性は、猪野さんの婚約者なの』
「なぬっ!?」
なんと、なんとも惨い事件よ!!
どうしてあんなに親切丁寧で善良な男性が重傷負って、婚約者まで失わなけりゃあなんないってぇの!? そんな世界、神も仏もないじゃない!! もっと他に、死んでも許されないぐらいの悪人なんて、たくさんいるじゃない!
「どうして?? ねえどうしてなのよ! トンコ命は大切なのよ! かけがえのないものなの、トンコわかる?」
『それをいわれると、ワタシ穴に入りたいわ』
「おっとごめん! アタシどうかしてるわ。トンコはなにも悪くない。トンコだって苦しかったのよね? それをアタシ、ちゃんとわかってなかった……」
『いいのよ正子、ワタシこれからは猪野さんの分も生きるわ』
え??
「あ、あのトンコ、猪野さんは命に別状ないんでしょ? それとも違うの!?」
『あっそうね。ワタシも気が動転してて。猪野さんの婚約者の分も生きるよ』
「そうね、トンコはもっと生きて、ちゃんと恋をしなきゃだよ!」
『正子もね』
「わかった」
大丈夫、アタシもトンコも人生これから。一花咲かせようじゃありませんか?
電話を切ってからテレビも消して、2階へあがった。
猪野さんにお見舞いメールと思ったけれど、でもやめておく。入院されてるならWEBメールとか読めないし、それよりもなによりも婚約者を失った悲しみのことを考えると、ちょっとやそっとの言葉ではどう仕様もないから……。
リビングに戻ってニュース番組を観る。反米テロ組織が犯行声明を出したらしい。
中途半端な時間にカラメルコーン1袋を食べたから夜は抜くことにして、塾へ行く時間までテレビを観ていようと思う。
夕方になりお父さんが帰ってきた。事件のことと、猪野さんと婚約者の不幸を伝えた。
「許せないことだな」
「うん」
「それより正男はどうした?」
「あ……、出かけたのかも」
あやつを怒らせたままだ。
お部屋にはいなかったみたいだし、カラメルコーン買いに行ったか?
と、ここへ家の電話が鳴った。
「もしもし、大森です」
『ええっと僕は、コンビニ〈フレッシュマート〉中原西店の者ですが、大森正男さんのお宅ですよね?』
「はい、そうです」
『正男さんが店の駐車場で事故に遭われまして』
「はい……?」
『先に救急車を呼んだので、すぐくると思います。倒れている彼の近くに財布が落ちていて、中に予備校の学生証があったので、ご家族に――』
頭の中が真っ白! この聞き覚えのあるアルバイトさんの声が、ずっと遠くにあるような感覚なの。
「ちょっとお父さん! 正男が、正男があぁ!!」
「どうした!?」
「正男事故だって!! フレッシュマートで正男が!」
「おいこら落ち着け、父さんが聞くから貸すんだ」
「うんうん!!」
父に受話器を手渡した。アタシの手はブルブル震えていて、それが体にも伝わってくる。
車がぶつかった!? 正男になにが起きたってぇの!?
パソコンデスクの上にコンビニの袋が投げ出されている。アタシも好きなお菓子が入ってる。
あとマンガ雑誌。スケベエな男どもが喜びそうな表紙だわ。そもそも女の胸なんてのはだなあ、ただ大きけりゃいいってものじゃあないんだからね!
「お、このカラメルコーン、コンビニ限定マシュマロ味だって!?」
迷わず開ける。
まずはお1つ。
「なかなかいける味だよ!」
こうなってしまうとお昼ご飯を食べ損ねちゃったアタシには、とめられない終われない、カッラメルコォ~~ン♪ おっほほほぉ~~っ!
サクサクサクサク、とまあ軽くてサクサクの食感がたまんないのよ!
たかがジャンクフードだとか、決してあなどるなかれ。こんなにもお腹の中へ満ちて行くスナックは久しぶりだよ、マサコちゃん!
だからサクサクサクサク、とまあ次から次へと食べちゃいますのよ。もう体重のことなんて気になんない!
マンガの方もサクサクと読みつつ、食べ続けて数分が経ったろうか? なにかの気配がするので目を向けると、ドアの前に正男らしき男の姿。
「おいおい姉ちゃん、それっ!?」
やはり100%無添加のマサオちゃんでした。
「なに?」
「なにじゃねえだろ! オレのカラメルコーンだよ!」
「浪人、吠えるでない」
「はぁ?」
「だってアンタ、こんなの別に減るものじゃないでしょ?」
「それは減るものなんだよ!! 食ったらそんだけ減るんだ! ていうか、あー、もう1つも残ってねえじゃんか!」
あらまあアタシってば、いつの間にか全部食べちゃってる。てへへ。
「ねえ、これカロリーってどんくらいあんの?」
「そんなこと知るか! 裏にちゃんと書いてあるだろ? あいやいや違う、そんなのどうでもいい。オレがせっかく休憩用にしてたのにってことだ! そういう人の楽しみを勝手に食うなって話なんだよ!!」
「ごめんねマサオちゃん、お姉ちゃんがまた買ってくるから」
「もういいよ!」
「浪人、ふて腐れるでない」
「黙れバカ女! もう出て行ってくれ!」
「ふん、わかったわよ」
なにさ、カラメルコーン1袋くらいのことで大の男が! 大恩ある姉様のアタシとどっちが大切だってぇの! なぁ~んて、ムカつきながら1階へおりる。
爆弾テロのことを思い出したので、リビングに行ってテレビをつける。
チャンネルをかえていると、そのニュースをやってる局が見つかった。
《日本人と思われる死亡者1人、20代くらいの女性。》
「なっ!?」
アタシと同世代だよ。可哀そうに……。
もっと詳しい情報をと、食い入るようにテレビ画面を見つめる。
《日本人と思われる重傷者が2人、20代くらいと30代くらいの男性が1人ずつ。それぞれ既にNY市内の病院へ搬送されています。2人とも意識はあり命に別状はない様子。》
「20代くらいの男性!」
またイヤな予感が蘇ってくる。
でも、20代の男性は世界に数億人いるよ。猪野さんだなんて、宝くじで1等があたる可能性より低いはず。
あ、違うわ!! 今NY市にいる20代日本人男性はもっと少ない! しかも、20代女性と30代男性が一緒という条件を加えると、さらに限定される。4等ぐらいなら当選かもだ。
と、ここへスマホにトンコから着信あり! またなにかあったのか??
「もしもし、トンコ!?」
『うん』
「どしたの?」
『正子、テレビのニュース観た? NY市の爆弾テロ』
「ちょうど観てるところよ! 日本人も被害に遭ってるんだよ!」
『うん。会社から連絡があったわ。その1人が猪野さんなの』
「げえっ!?」
悪い予感が的中しちゃったよ!!
『亡くなった女性は、猪野さんの婚約者なの』
「なぬっ!?」
なんと、なんとも惨い事件よ!!
どうしてあんなに親切丁寧で善良な男性が重傷負って、婚約者まで失わなけりゃあなんないってぇの!? そんな世界、神も仏もないじゃない!! もっと他に、死んでも許されないぐらいの悪人なんて、たくさんいるじゃない!
「どうして?? ねえどうしてなのよ! トンコ命は大切なのよ! かけがえのないものなの、トンコわかる?」
『それをいわれると、ワタシ穴に入りたいわ』
「おっとごめん! アタシどうかしてるわ。トンコはなにも悪くない。トンコだって苦しかったのよね? それをアタシ、ちゃんとわかってなかった……」
『いいのよ正子、ワタシこれからは猪野さんの分も生きるわ』
え??
「あ、あのトンコ、猪野さんは命に別状ないんでしょ? それとも違うの!?」
『あっそうね。ワタシも気が動転してて。猪野さんの婚約者の分も生きるよ』
「そうね、トンコはもっと生きて、ちゃんと恋をしなきゃだよ!」
『正子もね』
「わかった」
大丈夫、アタシもトンコも人生これから。一花咲かせようじゃありませんか?
電話を切ってからテレビも消して、2階へあがった。
猪野さんにお見舞いメールと思ったけれど、でもやめておく。入院されてるならWEBメールとか読めないし、それよりもなによりも婚約者を失った悲しみのことを考えると、ちょっとやそっとの言葉ではどう仕様もないから……。
リビングに戻ってニュース番組を観る。反米テロ組織が犯行声明を出したらしい。
中途半端な時間にカラメルコーン1袋を食べたから夜は抜くことにして、塾へ行く時間までテレビを観ていようと思う。
夕方になりお父さんが帰ってきた。事件のことと、猪野さんと婚約者の不幸を伝えた。
「許せないことだな」
「うん」
「それより正男はどうした?」
「あ……、出かけたのかも」
あやつを怒らせたままだ。
お部屋にはいなかったみたいだし、カラメルコーン買いに行ったか?
と、ここへ家の電話が鳴った。
「もしもし、大森です」
『ええっと僕は、コンビニ〈フレッシュマート〉中原西店の者ですが、大森正男さんのお宅ですよね?』
「はい、そうです」
『正男さんが店の駐車場で事故に遭われまして』
「はい……?」
『先に救急車を呼んだので、すぐくると思います。倒れている彼の近くに財布が落ちていて、中に予備校の学生証があったので、ご家族に――』
頭の中が真っ白! この聞き覚えのあるアルバイトさんの声が、ずっと遠くにあるような感覚なの。
「ちょっとお父さん! 正男が、正男があぁ!!」
「どうした!?」
「正男事故だって!! フレッシュマートで正男が!」
「おいこら落ち着け、父さんが聞くから貸すんだ」
「うんうん!!」
父に受話器を手渡した。アタシの手はブルブル震えていて、それが体にも伝わってくる。
車がぶつかった!? 正男になにが起きたってぇの!?
0
お気に入りに追加
5
あなたにおすすめの小説
お嬢様、お仕置の時間です。
moa
恋愛
私は御門 凛(みかど りん)、御門財閥の長女として産まれた。
両親は跡継ぎの息子が欲しかったようで女として産まれた私のことをよく思っていなかった。
私の世話は執事とメイド達がしてくれていた。
私が2歳になったとき、弟の御門 新(みかど あらた)が産まれた。
両親は念願の息子が産まれたことで私を執事とメイド達に渡し、新を連れて家を出ていってしまった。
新しい屋敷を建ててそこで暮らしているそうだが、必要な費用を送ってくれている以外は何も教えてくれてくれなかった。
私が小さい頃から執事としてずっと一緒にいる氷川 海(ひかわ かい)が身の回りの世話や勉強など色々してくれていた。
海は普段は優しくなんでもこなしてしまう完璧な執事。
しかし厳しいときは厳しくて怒らせるとすごく怖い。
海は執事としてずっと一緒にいると思っていたのにある日、私の中で何か特別な感情がある事に気付く。
しかし、愛を知らずに育ってきた私が愛と知るのは、まだ先の話。
寝室から喘ぎ声が聞こえてきて震える私・・・ベッドの上で激しく絡む浮気女に復讐したい
白崎アイド
大衆娯楽
カチャッ。
私は静かに玄関のドアを開けて、足音を立てずに夫が寝ている寝室に向かって入っていく。
「あの人、私が
【完結】選ばれなかった王女は、手紙を残して消えることにした。
曽根原ツタ
恋愛
「お姉様、私はヴィンス様と愛し合っているの。だから邪魔者は――消えてくれない?」
「分かったわ」
「えっ……」
男が生まれない王家の第一王女ノルティマは、次の女王になるべく全てを犠牲にして教育を受けていた。
毎日奴隷のように働かされた挙句、将来王配として彼女を支えるはずだった婚約者ヴィンスは──妹と想いあっていた。
裏切りを知ったノルティマは、手紙を残して王宮を去ることに。
何もかも諦めて、崖から湖に飛び降りたとき──救いの手を差し伸べる男が現れて……?
★小説家になろう様で先行更新中
婚約破棄とか言って早々に私の荷物をまとめて実家に送りつけているけど、その中にあなたが明日国王に謁見する時に必要な書類も混じっているのですが
マリー
恋愛
寝食を忘れるほど研究にのめり込む婚約者に惹かれてかいがいしく食事の準備や仕事の手伝いをしていたのに、ある日帰ったら「母親みたいに世話を焼いてくるお前にはうんざりだ!荷物をまとめておいてやったから明日の朝一番で出て行け!」ですって?
まあ、癇癪を起こすのはいいですけれど(よくはない)あなたがまとめてうちの実家に郵送したっていうその荷物の中、送っちゃいけないもの入ってましたよ?
※またも小説の練習で書いてみました。よろしくお願いします。
※すみません、婚約破棄タグを使っていましたが、書いてるうちに内容にそぐわないことに気づいたのでちょっと変えました。果たして婚約破棄するのかしないのか?を楽しんでいただく話になりそうです。正当派の婚約破棄ものにはならないと思います。期待して読んでくださった方申し訳ございません。
立派な王太子妃~妃の幸せは誰が考えるのか~
矢野りと
恋愛
ある日王太子妃は夫である王太子の不貞の現場を目撃してしまう。愛している夫の裏切りに傷つきながらも、やり直したいと周りに助言を求めるが‥‥。
隠れて不貞を続ける夫を見続けていくうちに壊れていく妻。
周りが気づいた時は何もかも手遅れだった…。
※設定はゆるいです。
【完結】側妃は愛されるのをやめました
なか
恋愛
「君ではなく、彼女を正妃とする」
私は、貴方のためにこの国へと貢献してきた自負がある。
なのに……彼は。
「だが僕は、ラテシアを見捨てはしない。これから君には側妃になってもらうよ」
私のため。
そんな建前で……側妃へと下げる宣言をするのだ。
このような侮辱、恥を受けてなお……正妃を求めて抗議するか?
否。
そのような恥を晒す気は無い。
「承知いたしました。セリム陛下……私は側妃を受け入れます」
側妃を受けいれた私は、呼吸を挟まずに言葉を続ける。
今しがた決めた、たった一つの決意を込めて。
「ですが陛下。私はもう貴方を支える気はありません」
これから私は、『捨てられた妃』という汚名でなく、彼を『捨てた妃』となるために。
華々しく、私の人生を謳歌しよう。
全ては、廃妃となるために。
◇◇◇
設定はゆるめです。
読んでくださると嬉しいです!
思い出を売った女
志波 連
ライト文芸
結婚して三年、あれほど愛していると言っていた夫の浮気を知った裕子。
それでもいつかは戻って来ることを信じて耐えることを決意するも、浮気相手からの執拗な嫌がらせに心が折れてしまい、離婚届を置いて姿を消した。
浮気を後悔した孝志は裕子を探すが、痕跡さえ見つけられない。
浮気相手が妊娠し、子供のために再婚したが上手くいくはずもなかった。
全てに疲弊した孝志は故郷に戻る。
ある日、子供を連れて出掛けた海辺の公園でかつての妻に再会する。
あの頃のように明るい笑顔を浮かべる裕子に、孝志は二度目の一目惚れをした。
R15は保険です
他サイトでも公開しています
表紙は写真ACより引用しました
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる