赤唐辛子の童話作品集

紅灯空呼

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(2作品目)七面鳥のお願い

(04)ベスの不幸と七面鳥の復讐

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 それから数か月が過ぎました。季節は爽やかな初夏になります。エリザベスは学校からの日帰り旅行でパプリカへでかけます。
 ところが草原で、赤い唐辛子のようなジャアジャアヘビがでてきたのです。



 唐辛子に擬態して、人間や動物をだます狡賢いヘビです。
 こいつが音もなく忍び寄ってきて、エリザベスの足首を噛みました。大型の牛をも殺すような猛毒がまわってしまい、エリザベスはあっけなく命を落としてしまいます。
 この訃報は、かつてエリザベスのお慈悲で命を救われた七面鳥の耳にも届きます。
 七面鳥は、まず犯人のジャアジャアヘビを退治して食べました。でも、そうしたところで深い悲しみは癒えることがなく、毎日泣き続けました。
 最愛のお嬢さんを失ったウィリアムの孤独を思うと、七面鳥は自分が鳥であることすら忘れてしまいます。全身に鳥肌が立つほどに嘆かわしく、いたたまれない気持ちになるのです。
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