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(1作品目)ヒゲを無くしたミケ子ちゃん
(08)かわいいと言われて
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タイ吉くんは、ミケ子ちゃんに言います
「おんなの子は、ヒゲが無いほうが、かわいいと思うよ。」
この言葉を聞いて、ミケ子ちゃんは泣きやみます。
それだけでなく、ミケ子ちゃんはにっこりと笑います。
おんなの子は、かわいいと言われると、とても嬉しいのです。
さっき泣いた猫が、もう笑っています。
タイ吉くんは、少し驚きました。
でも、慰めることができたみたいなので、ようやく安心しました。
「ぼくの名前は、タイ吉だよ。君は?」
「あたしは、ミケ子にゃ。」
「そう。名前もかわいいね。」
「ありがとうにゃ。」
二匹はすっかり仲良しになりました。
そしていろいろとおしゃべりをしました。
「にゃあ、タイ吉くんは、海に帰るのかにゃ?」
「うん。ぼくは海にすむ魚だからね。」
「池は駄目にゃの?」
「池でも別に、いけなくはないよ。」
「にゃあ、それは駄洒落にゃあ。」
「あいや、そんなつもりで言ったのじゃなくて。」
「ふんにゃ。それにゃら池にすめばいいにゃ。ヒゲがあるから鯉になれるにゃ。」
「うんそうだね。なれるね。」
鯉になれるだけでなく、タイ吉くんに恋が芽生え始めました。
そしてミケ子ちゃんにも、同じように恋が芽生えるのです。
「そうするとタイ吉くんは、もう鯛でにゃいにゃあ。」
「うんそうだね。ぼくはもう鯛じゃないんだよ。」
「それにゃあ名前がタイ吉のままにゃと、可笑しくにゃい?」
「可笑しいね。う~ん……よし。ぼくの名前は、今日から鯉野太郎にするよ。」
「ふんにゃ。いい名前にゃあ。鯉野が名字にゃのね。」
こうしてタイ吉くんは、名前を変えたのです。
今日からは、鯉野太郎くんです。
「おんなの子は、ヒゲが無いほうが、かわいいと思うよ。」
この言葉を聞いて、ミケ子ちゃんは泣きやみます。
それだけでなく、ミケ子ちゃんはにっこりと笑います。
おんなの子は、かわいいと言われると、とても嬉しいのです。
さっき泣いた猫が、もう笑っています。
タイ吉くんは、少し驚きました。
でも、慰めることができたみたいなので、ようやく安心しました。
「ぼくの名前は、タイ吉だよ。君は?」
「あたしは、ミケ子にゃ。」
「そう。名前もかわいいね。」
「ありがとうにゃ。」
二匹はすっかり仲良しになりました。
そしていろいろとおしゃべりをしました。
「にゃあ、タイ吉くんは、海に帰るのかにゃ?」
「うん。ぼくは海にすむ魚だからね。」
「池は駄目にゃの?」
「池でも別に、いけなくはないよ。」
「にゃあ、それは駄洒落にゃあ。」
「あいや、そんなつもりで言ったのじゃなくて。」
「ふんにゃ。それにゃら池にすめばいいにゃ。ヒゲがあるから鯉になれるにゃ。」
「うんそうだね。なれるね。」
鯉になれるだけでなく、タイ吉くんに恋が芽生え始めました。
そしてミケ子ちゃんにも、同じように恋が芽生えるのです。
「そうするとタイ吉くんは、もう鯛でにゃいにゃあ。」
「うんそうだね。ぼくはもう鯛じゃないんだよ。」
「それにゃあ名前がタイ吉のままにゃと、可笑しくにゃい?」
「可笑しいね。う~ん……よし。ぼくの名前は、今日から鯉野太郎にするよ。」
「ふんにゃ。いい名前にゃあ。鯉野が名字にゃのね。」
こうしてタイ吉くんは、名前を変えたのです。
今日からは、鯉野太郎くんです。
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