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【第十三幕】四級女官は王宮を守れるか?
真夜中に届いた手紙と緑妖精
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いと静やかなる牛一つ刻――真夜中ではあるが、上空に漂っている控えめな個数の、灯バルーンと呼ばれる空間浮遊式の街灯に照らされ、アクアペッパーと呼ばれる水明感のある赤唐辛子色に染められている。
ここは粗末な部屋の中。チープな硝子板に、微かな震える音があった。
寝台に横たわっているピクルスが、ほとんど反射的に窓側へ顔を向けた。
眼球の表面に気だるい痛みを感じながらも、やや重い両の瞼を上げる。
「たれそ、お越しになって?」
……音は、もうしなくなっている。
いつもの通り、二十四時間のうちの閉鎖されている間ずっと、その透明の硝子板は、風を遮り光は通すゲートウェイとして、絶えず稼働し続けている。
だがアイリス・アウト/イン、つまり瞬きを三度繰り返さないうちに、たったの一つだけ違いを発見した。
「とっ、まあ¥」
左右の窓枠は境界でピタリと合わさっているが、三枚分の紙幅くらいは侵入を許すものである。果たして、文庫本大のカードが照らされている。
ゆるり起き上がり、歩き近づくピクルスに、一塊の迷いもない。
手を伸ばして抜き取った紙片は、三枚とも硬かった。
「くっ、くさあぁ!」
一枚目が、雑食小動物の放つ屁のような強い悪臭を発しているのだ。
不吉な連想が、ふと脳内をよぎった。
(もしや、これが噂に聞くスメル・テロリズム!?)
しかし、二枚目は違っていた。
「まあ、こちらは、ジャコウウリの……あ*」
刹那、仕様上の想定にはあり得ないPTSD、つまり心的外傷後応力障害による誤作動であろうフラッシュバックが起こった。いつぞや見たとも、封印されているはずのメロン・パーティーらしき光景が、まるで見境のない情報洪水となって、脳内へなだれ込んでくる。
だが、次の一瞬間には、網膜に老いた海亀が立っていた。氷の浮かんだグラスを傾けているのだ。梅の香りが、鼻孔をえぐるので、こそばゆかった。
間もなく、プロペラの旋律が耳奥で鼓膜を逆撫でして、目前に広がった青い空がアイリス・アウトによって、あっけなく消え去り、同時にピクルスの身体は、氷漬けの柳が溶けたかのように、なよなよと崩れ落ちた。
現へ戻ったのは、まだ一羽の鳥もさえずらない、日輪が登り始めようかという頃になってのこと。
上半身を寝台に埋める形で、床にぺったり座り込んでいる。かなり無理な体勢のため、首がしこたま痛い。それにも増して、背筋を冷やす驚異を感じる。
「わたくし、どうして……?」
お世辞にも寝相が良いとはいえないものの、さすがに寝台から流れ落ちるようなことを経験するのは、これが初めてだった。
レッドラワン材の床には、ピクルスの下半身以外に、招かれざる客が若干三者眠っている。
一者は、緑妖精スピニッチ族の美しい少年だ。
濃ホウレン草色の髪が、鮮やかに目立つくせっ毛で、あちらこちらに向かって跳ねている。顔面積に対する眼球表面積の比率は、人間のそれより二倍くらいはあり、今は閉じているが、瞼の開いているところを見れば、さも人形然としたクリクリ目玉であろう、と推して量れる。
さらに、薄ホウレン草色の肌は、瑞々しい水分とビタミンが豊富に含まれていそうな、まるっきり疑いようのない緑妖精の皮膚だった。
他の二者は、植物系という意味で同じだが、どちらも命の残り短い紙片だ。
――――――――――――――――――――――
Yah.初めまして,ピクルス大佐 ***
近日,あなたの大切なχを貰おうと思う.
守りたければ,スピニッチ族を愛すること.
その愛が偽ならば,χは私の所有となろう.
*** ペンネ伯爵より哀を込めて〆〆
――――――――――――――――――――――
\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\
僕の♭なピクルス大佐へ
グルテン・モルゲン!
あ,ペンネ伯爵がきたんだってね?
スピニッチ族は,相手にしないのが最善さ.
――――スタフィッシュより.
\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\
ペンネ伯爵は、このところ東隣のトンジル国を騒がせている窃盗団の長で、ピクルスも度々耳にすることがある。一方、スタフィッシュというのは、「全く記憶にございません」といいたくなるような名だ。
そして「大切なχ」という部分が最も気になる。
「なんのことでしょう? χ……あ、もしや!」
その謎の鍵を握っているのは、まだ目を開けそうにない緑妖精。
そのままだと身体が痛いだろうと考え、ピクルスは、両の手の平に収まるほどに小さな少年を、そっと優しくすくい上げて、寝台に載せた。
Ω Ω Ω
ここは、世界のどこか片隅に存在していて世間にはほとんど知られていない、とあるゲーム制作会社の運営部第四課の室内。密やかに仕事が進められている。
万年課長の超魔王レバニイラが軽快にキーボートを叩いた。
》.$ピクルス@貧相女は王宮を守れるか
》.$RESET=【PTSD】
》.$ROUTE=謎の緑妖精ζ.
PTSDは不具合の一種だが、瞬時も冷静さを失っていない。
ここへ、定時の鐘が鳴り響いてきた。能面を決して崩さない。
ほどなく、部下数名が珍しく「歌い合い」に誘ってきたが、レバニイラは、それが義務あるいは内なる快感であるかの如く辞し、帰路に就くのだ。
ここは粗末な部屋の中。チープな硝子板に、微かな震える音があった。
寝台に横たわっているピクルスが、ほとんど反射的に窓側へ顔を向けた。
眼球の表面に気だるい痛みを感じながらも、やや重い両の瞼を上げる。
「たれそ、お越しになって?」
……音は、もうしなくなっている。
いつもの通り、二十四時間のうちの閉鎖されている間ずっと、その透明の硝子板は、風を遮り光は通すゲートウェイとして、絶えず稼働し続けている。
だがアイリス・アウト/イン、つまり瞬きを三度繰り返さないうちに、たったの一つだけ違いを発見した。
「とっ、まあ¥」
左右の窓枠は境界でピタリと合わさっているが、三枚分の紙幅くらいは侵入を許すものである。果たして、文庫本大のカードが照らされている。
ゆるり起き上がり、歩き近づくピクルスに、一塊の迷いもない。
手を伸ばして抜き取った紙片は、三枚とも硬かった。
「くっ、くさあぁ!」
一枚目が、雑食小動物の放つ屁のような強い悪臭を発しているのだ。
不吉な連想が、ふと脳内をよぎった。
(もしや、これが噂に聞くスメル・テロリズム!?)
しかし、二枚目は違っていた。
「まあ、こちらは、ジャコウウリの……あ*」
刹那、仕様上の想定にはあり得ないPTSD、つまり心的外傷後応力障害による誤作動であろうフラッシュバックが起こった。いつぞや見たとも、封印されているはずのメロン・パーティーらしき光景が、まるで見境のない情報洪水となって、脳内へなだれ込んでくる。
だが、次の一瞬間には、網膜に老いた海亀が立っていた。氷の浮かんだグラスを傾けているのだ。梅の香りが、鼻孔をえぐるので、こそばゆかった。
間もなく、プロペラの旋律が耳奥で鼓膜を逆撫でして、目前に広がった青い空がアイリス・アウトによって、あっけなく消え去り、同時にピクルスの身体は、氷漬けの柳が溶けたかのように、なよなよと崩れ落ちた。
現へ戻ったのは、まだ一羽の鳥もさえずらない、日輪が登り始めようかという頃になってのこと。
上半身を寝台に埋める形で、床にぺったり座り込んでいる。かなり無理な体勢のため、首がしこたま痛い。それにも増して、背筋を冷やす驚異を感じる。
「わたくし、どうして……?」
お世辞にも寝相が良いとはいえないものの、さすがに寝台から流れ落ちるようなことを経験するのは、これが初めてだった。
レッドラワン材の床には、ピクルスの下半身以外に、招かれざる客が若干三者眠っている。
一者は、緑妖精スピニッチ族の美しい少年だ。
濃ホウレン草色の髪が、鮮やかに目立つくせっ毛で、あちらこちらに向かって跳ねている。顔面積に対する眼球表面積の比率は、人間のそれより二倍くらいはあり、今は閉じているが、瞼の開いているところを見れば、さも人形然としたクリクリ目玉であろう、と推して量れる。
さらに、薄ホウレン草色の肌は、瑞々しい水分とビタミンが豊富に含まれていそうな、まるっきり疑いようのない緑妖精の皮膚だった。
他の二者は、植物系という意味で同じだが、どちらも命の残り短い紙片だ。
――――――――――――――――――――――
Yah.初めまして,ピクルス大佐 ***
近日,あなたの大切なχを貰おうと思う.
守りたければ,スピニッチ族を愛すること.
その愛が偽ならば,χは私の所有となろう.
*** ペンネ伯爵より哀を込めて〆〆
――――――――――――――――――――――
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僕の♭なピクルス大佐へ
グルテン・モルゲン!
あ,ペンネ伯爵がきたんだってね?
スピニッチ族は,相手にしないのが最善さ.
――――スタフィッシュより.
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ペンネ伯爵は、このところ東隣のトンジル国を騒がせている窃盗団の長で、ピクルスも度々耳にすることがある。一方、スタフィッシュというのは、「全く記憶にございません」といいたくなるような名だ。
そして「大切なχ」という部分が最も気になる。
「なんのことでしょう? χ……あ、もしや!」
その謎の鍵を握っているのは、まだ目を開けそうにない緑妖精。
そのままだと身体が痛いだろうと考え、ピクルスは、両の手の平に収まるほどに小さな少年を、そっと優しくすくい上げて、寝台に載せた。
Ω Ω Ω
ここは、世界のどこか片隅に存在していて世間にはほとんど知られていない、とあるゲーム制作会社の運営部第四課の室内。密やかに仕事が進められている。
万年課長の超魔王レバニイラが軽快にキーボートを叩いた。
》.$ピクルス@貧相女は王宮を守れるか
》.$RESET=【PTSD】
》.$ROUTE=謎の緑妖精ζ.
PTSDは不具合の一種だが、瞬時も冷静さを失っていない。
ここへ、定時の鐘が鳴り響いてきた。能面を決して崩さない。
ほどなく、部下数名が珍しく「歌い合い」に誘ってきたが、レバニイラは、それが義務あるいは内なる快感であるかの如く辞し、帰路に就くのだ。
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