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【第二幕】公爵家令嬢たちの婚約事情
国家間婚姻優遇措置とチャイ民族の血統
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大陸七国は少しずつではあるが、国同士の結びつきを強めようとしている。
最も東に位置するチャイ帝国の東端には海があり、そこから戦闘機なら二時間ほどで渡れる島国ヤポン神国は、昔から好戦的で度々チャイ帝国へ攻め込んできたりもしていた。
また、デモングラ国の北西にある海から戦闘機で一時間の距離にある島国エングラン皇国も、ヤポン神国と同様に好戦的で、こちらも幾度かデモングラ国との戦争を起こしてきた。さらに、ヤポン神国から東へ七時間ほど飛ぶとアインデイアンと呼ぶ別の大陸があって、四つの国が今でも争っている。
そういった海外の敵国に対する防衛が今後も継続して必要であると考え、大陸七国は軍事同盟を通して一つに纏まりつつあるのだ。
大陸七国で決めた共通の国際法規条項の一つに、「国家間婚姻優遇措置」という条約があるのだが、それにより国を越えて配偶者を持った場合には相手国の国籍や身分を取得できる。
例えば、チャイ帝国軍のソルティ‐パオズーン将軍の長男ラァメーノが、ヴェッポン国自衛軍のサラッド‐ラデイシュ中将の娘メロウリを配偶者にした場合、将来的にラァメーノはチャイ帝国軍の将軍であると同時に、ヴェッポン国では公爵かつ中将という身分を得ることができるのだ。
従って、ラデイシュがパオズーンに持ちかけようとしているお見合い話は、決して悪い話ではないはず。
そう考えたラデイシュは、早速パオズーンに国際電話をかけた。
だが電話に出た秘書の話によると、今パオズーンは軍事演習の最中で、終わり次第折り返し電話する、という返答だった。
それから一時間後にパオズーンから電話がかかってきた。ラデイシュは子細を話した。
『やはり、我が家の嫁は、チャイ帝国内で選びたいので……』
「そう、ですか……」
『はい、それでは失礼』
「こちらこそ、急に連絡して済みませんでした」
その場で断られたのだ。長男ラァメーノはもちろんのこと、次男メンマーヌに対しても、配偶者は同じチャイ民族から選びたいそうだ。
パオズーンは、国家間婚姻優遇措置よりもチャイ民族という血統を重要視しているのである。
「駄目だったよ」
「そうですか、それは残念……」
ラデイシュもフラッペも肩を落とした。
そして、ラデイシュが電話の受話器を置いてすぐのことだ。
――ジャリリリリィーン★♪
別の着信があったのだ。
『もしもし』
「はいはい、こちら総司令本部」
『こちらは王宮です』
「おっ、オイルーパーか?」
『左様でございます』
電話をかけてきたのは、召使いのオイルーパーだった。
「なんだと、それは本当か!?」
『はい』
「分かった。すぐにそちらへ行く」
オイルーパーは、デモングラ国の王子二人が一度やめると決めたお見合いを考え直すといっている旨を伝えてきたのだ。
「サラッド中将、どうしました?」
「デモングラ国の王子二人が、お見合いのドタキャンを逆キャンする、といってきているそうだ」
「なんと!」
こうして、ラデイシュとフラッペは肩を並べて王宮へ向かうのだった。
Ω Ω Ω
ピクルスが王立第一アカデミーの高級クラス専用教室に戻ってきた。今朝飛び出したのと同じ窓から入ってきたのだ。
デモングラ国のオムレッタルとサラミーレがお見合いの件を思い直した、ということを逸早くメロウリとショコレットに教えるために飛んできたのだ。
ちょうど今日の授業も終わって放課後になったばかり。まだ、ほとんどの生徒が教室内に残っている。
「おっピクルス、お帰りぃ」
「どこ行ってたんだ? ていうか、もう授業はないぞ」
「そうだぞ、お前そんなだと卒業できねえぜ?」
窓の近くにいる男子三人がピクルスをからかうのだが、ピクルスは彼らを全く相手にはしない。
「シャラップ! さあ、そこをお退きなさい!!」
ピクルスは男子たちを払いのけ、急いでショコレットの席に向かった。
「ショコレット、サラミーレ王子からお聞きになったかも知れませんけれど、王子はあなたとのお見合いをしないと一度は決めたものの、それを考え直し、予定通り執り行うそうです。つい先ほど、わたくしにお約束なさいましたわよ♪」
「えっ!」
ショコレットは驚いた。
それも無理はないと悟ったピクルスはメロウリとマロウリも呼んで、これまでの経緯を簡単に説明した。
「サラミーレ王子たちは既に準備しています。さあ、あなた方もご支度を!」
ピクルスは、メロウリとショコレットに笑顔を向けた。
促された二人は更衣室へと向かう。放課後にお見合いをするため、より豪華なドレスを用意してあるのだ。
だがどうしてか、ショコレットは苦い表情で歯軋りをしている。
王立第一アカデミーには、ロッカーのみがある小さい部屋から、バスとトイレさらには天蓋つきベッド付属寝室や談話室までもが備わっている豪華な部屋まで、多種多様な更衣室が設えてある。
通常のロッカールームは無料だが、他は有料で高級クラスの生徒ともなると、少なくともシャワールームくらいはついた更衣室を使っている。
メロウリやショコレットに与えられているのは、ウムラジアン大陸で最も優秀と評判の高い、フランセという国の超一流ホテルデザイナーが手かけた部屋で、天蓋つきベッド付属寝室と談話室もある最高級の「七つ星更衣室」なのだ。
最も東に位置するチャイ帝国の東端には海があり、そこから戦闘機なら二時間ほどで渡れる島国ヤポン神国は、昔から好戦的で度々チャイ帝国へ攻め込んできたりもしていた。
また、デモングラ国の北西にある海から戦闘機で一時間の距離にある島国エングラン皇国も、ヤポン神国と同様に好戦的で、こちらも幾度かデモングラ国との戦争を起こしてきた。さらに、ヤポン神国から東へ七時間ほど飛ぶとアインデイアンと呼ぶ別の大陸があって、四つの国が今でも争っている。
そういった海外の敵国に対する防衛が今後も継続して必要であると考え、大陸七国は軍事同盟を通して一つに纏まりつつあるのだ。
大陸七国で決めた共通の国際法規条項の一つに、「国家間婚姻優遇措置」という条約があるのだが、それにより国を越えて配偶者を持った場合には相手国の国籍や身分を取得できる。
例えば、チャイ帝国軍のソルティ‐パオズーン将軍の長男ラァメーノが、ヴェッポン国自衛軍のサラッド‐ラデイシュ中将の娘メロウリを配偶者にした場合、将来的にラァメーノはチャイ帝国軍の将軍であると同時に、ヴェッポン国では公爵かつ中将という身分を得ることができるのだ。
従って、ラデイシュがパオズーンに持ちかけようとしているお見合い話は、決して悪い話ではないはず。
そう考えたラデイシュは、早速パオズーンに国際電話をかけた。
だが電話に出た秘書の話によると、今パオズーンは軍事演習の最中で、終わり次第折り返し電話する、という返答だった。
それから一時間後にパオズーンから電話がかかってきた。ラデイシュは子細を話した。
『やはり、我が家の嫁は、チャイ帝国内で選びたいので……』
「そう、ですか……」
『はい、それでは失礼』
「こちらこそ、急に連絡して済みませんでした」
その場で断られたのだ。長男ラァメーノはもちろんのこと、次男メンマーヌに対しても、配偶者は同じチャイ民族から選びたいそうだ。
パオズーンは、国家間婚姻優遇措置よりもチャイ民族という血統を重要視しているのである。
「駄目だったよ」
「そうですか、それは残念……」
ラデイシュもフラッペも肩を落とした。
そして、ラデイシュが電話の受話器を置いてすぐのことだ。
――ジャリリリリィーン★♪
別の着信があったのだ。
『もしもし』
「はいはい、こちら総司令本部」
『こちらは王宮です』
「おっ、オイルーパーか?」
『左様でございます』
電話をかけてきたのは、召使いのオイルーパーだった。
「なんだと、それは本当か!?」
『はい』
「分かった。すぐにそちらへ行く」
オイルーパーは、デモングラ国の王子二人が一度やめると決めたお見合いを考え直すといっている旨を伝えてきたのだ。
「サラッド中将、どうしました?」
「デモングラ国の王子二人が、お見合いのドタキャンを逆キャンする、といってきているそうだ」
「なんと!」
こうして、ラデイシュとフラッペは肩を並べて王宮へ向かうのだった。
Ω Ω Ω
ピクルスが王立第一アカデミーの高級クラス専用教室に戻ってきた。今朝飛び出したのと同じ窓から入ってきたのだ。
デモングラ国のオムレッタルとサラミーレがお見合いの件を思い直した、ということを逸早くメロウリとショコレットに教えるために飛んできたのだ。
ちょうど今日の授業も終わって放課後になったばかり。まだ、ほとんどの生徒が教室内に残っている。
「おっピクルス、お帰りぃ」
「どこ行ってたんだ? ていうか、もう授業はないぞ」
「そうだぞ、お前そんなだと卒業できねえぜ?」
窓の近くにいる男子三人がピクルスをからかうのだが、ピクルスは彼らを全く相手にはしない。
「シャラップ! さあ、そこをお退きなさい!!」
ピクルスは男子たちを払いのけ、急いでショコレットの席に向かった。
「ショコレット、サラミーレ王子からお聞きになったかも知れませんけれど、王子はあなたとのお見合いをしないと一度は決めたものの、それを考え直し、予定通り執り行うそうです。つい先ほど、わたくしにお約束なさいましたわよ♪」
「えっ!」
ショコレットは驚いた。
それも無理はないと悟ったピクルスはメロウリとマロウリも呼んで、これまでの経緯を簡単に説明した。
「サラミーレ王子たちは既に準備しています。さあ、あなた方もご支度を!」
ピクルスは、メロウリとショコレットに笑顔を向けた。
促された二人は更衣室へと向かう。放課後にお見合いをするため、より豪華なドレスを用意してあるのだ。
だがどうしてか、ショコレットは苦い表情で歯軋りをしている。
王立第一アカデミーには、ロッカーのみがある小さい部屋から、バスとトイレさらには天蓋つきベッド付属寝室や談話室までもが備わっている豪華な部屋まで、多種多様な更衣室が設えてある。
通常のロッカールームは無料だが、他は有料で高級クラスの生徒ともなると、少なくともシャワールームくらいはついた更衣室を使っている。
メロウリやショコレットに与えられているのは、ウムラジアン大陸で最も優秀と評判の高い、フランセという国の超一流ホテルデザイナーが手かけた部屋で、天蓋つきベッド付属寝室と談話室もある最高級の「七つ星更衣室」なのだ。
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