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どういたしまして
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斉藤は無言のまま俺のベルトをはずしはじめた。俺がそれを防ごうをすると今度はシャツのボタンをはずす。それを防ごうとするとベルト。シャツのボタン。スラックスのボタン。ジッパー。シャツのボタン。シャツのボタン。スラックスが脱がされる。シャツの前がはだけられる。靴を脱がされる。シャツのボタンの最後のひとつをはずされる。パンツを引き下げられる。体をひっくり返されてシャツを脱がされ、そのシャツで後ろ手に縛られる。スラックスとパンツが完全に足から引き抜かれ、背もたれの上に放り投げられた。膝が胸につきそうなくらい体を折り曲げられ、振動したままのアナルプラグがゆっくりと引き抜かれる。すべて引き抜かれたところで、再び中に入れられる。出して。入れて。出して。入れて。気持ちいい。体が揺れるのに合わせて、硬くなった自分のチンコがぺちぺちと俺の腹を叩く。気持ちいい。
でも。
「さいと、斉藤、ダメ、ダメ、これダメ」
「これ好きですもんね。知ってますよ」
「違う、違う! もうしない。もうやらない!」
「これじゃ足りないってことですか?」
斉藤は薄く笑い、自分のカバンのなかから、密封式のビニール袋に入れられた金属の棒のようなものを取り出した。
「これ、なにか分かります?」
俺は首を横に振る。
「すぐに分かりますよ」
斉藤はアナルプラグを引き抜くと、シャツで後ろ手に縛られた状態のまま俺の体を起こしシートの上にあぐらをかいたような状態で座らせると、俺のチンコの先端、尿道の穴で少しへこんでいるところに、棒の先端を当てた。
斉藤のいう通り。意図するところは、すぐにわかった。
「おちんちんの栓みたい、って、先輩興味津々でしたもんね。プジーっていうんですよ。わがままで我慢のきかない先輩のおちんちんに、これで栓をしてあげます」
「や……」
「動かないで。へたに動くと、中を傷つけますよ」
「あ、あ、ぁあ、あー…………」
はじめて尻の穴に指をいれられた時とは、比較にならないほどの異物感に、俺は頭のてっぺんから爪の先までしびれるような感覚を味わっていた。長いと思っていた棒は、すでに半分ほど俺のなかに姿を消している。クリクリ、クリクリと、斉藤が小さくひねりながら、残り半分をゆっくりと俺のなかに埋め込んでいく。
「ひぃ……いぃいぃぃ……」
「可愛いなあ」
斉藤が俺の前髪をかきあげ、キスしてきた。額、瞼、頰、顎、そして唇。斉藤はプジーの端についていた丸い金属の輪っかに指を入れ、軽く引っ張ったり押し込んだりを繰り返している。
「気持ちいいですか?」
「気持ちぃ……ぎぼぢちィィ……」
「家に着くまではこれで楽しんでて。まだイっちゃダメですよ」
斉藤がプジーから手を離し、車の床に落ちていた自分のカバンと俺のカバンを助手席に移すと、一度出ようとしたのか、再びドアロックをはずした。
「斉藤……」
俺は、ここでひいてはダメだと、最後の力を振り絞り斉藤に呼びかけた。
「はい?」
「だめ………」
「はいはい」
「もう、しない。彼女、ほしい」
「……はい?」
「彼女ほしい……こういうの、もう、ダメ、しない……しない……」
「…………」
斉藤は再びドアロックをかける。なにか言おうとしたのか少し口を開いて、しかしその状態のまま何も言わず、長い時間が経った。
長いとはいってもどれくらいだったのかはわからない。長かったような気がするが、後から考えると言うほど長い時間でもなかったような気もする。ともあれ斉藤はその長い無言のあと、俺の尿道を塞いでいたプジーを引き抜いた。
俺はたまらず小さく嬌声をあげたが、それについてのコメントはなかった。俺の手をしばっていたシャツをほどき軽く着せ直すと、俺のスラックスとカバンを膝の上に置いて、一度外に出て、運転席のドアから再び車内に戻って来た。
その時斉藤がどういう表情をしていたのかはよく覚えていない。しかしどんな角度で見ても鼻は高いし輪郭は整ってるしまつ毛は長い。骨ばっているがほどよく筋肉ののった腕は男が見てもうっとりするほどで、やっぱりこいつはまごうことなきイケメンだな、と、妙に感心したことを覚えている。
斉藤は無言のまま車を運転して、俺を自宅マンションの前まで送ってくれた。車を降りる際、ありがとな、と礼を言うと、斉藤は、どういたしまして、と返事をして、それきり何も言わずに去って行った。
でも。
「さいと、斉藤、ダメ、ダメ、これダメ」
「これ好きですもんね。知ってますよ」
「違う、違う! もうしない。もうやらない!」
「これじゃ足りないってことですか?」
斉藤は薄く笑い、自分のカバンのなかから、密封式のビニール袋に入れられた金属の棒のようなものを取り出した。
「これ、なにか分かります?」
俺は首を横に振る。
「すぐに分かりますよ」
斉藤はアナルプラグを引き抜くと、シャツで後ろ手に縛られた状態のまま俺の体を起こしシートの上にあぐらをかいたような状態で座らせると、俺のチンコの先端、尿道の穴で少しへこんでいるところに、棒の先端を当てた。
斉藤のいう通り。意図するところは、すぐにわかった。
「おちんちんの栓みたい、って、先輩興味津々でしたもんね。プジーっていうんですよ。わがままで我慢のきかない先輩のおちんちんに、これで栓をしてあげます」
「や……」
「動かないで。へたに動くと、中を傷つけますよ」
「あ、あ、ぁあ、あー…………」
はじめて尻の穴に指をいれられた時とは、比較にならないほどの異物感に、俺は頭のてっぺんから爪の先までしびれるような感覚を味わっていた。長いと思っていた棒は、すでに半分ほど俺のなかに姿を消している。クリクリ、クリクリと、斉藤が小さくひねりながら、残り半分をゆっくりと俺のなかに埋め込んでいく。
「ひぃ……いぃいぃぃ……」
「可愛いなあ」
斉藤が俺の前髪をかきあげ、キスしてきた。額、瞼、頰、顎、そして唇。斉藤はプジーの端についていた丸い金属の輪っかに指を入れ、軽く引っ張ったり押し込んだりを繰り返している。
「気持ちいいですか?」
「気持ちぃ……ぎぼぢちィィ……」
「家に着くまではこれで楽しんでて。まだイっちゃダメですよ」
斉藤がプジーから手を離し、車の床に落ちていた自分のカバンと俺のカバンを助手席に移すと、一度出ようとしたのか、再びドアロックをはずした。
「斉藤……」
俺は、ここでひいてはダメだと、最後の力を振り絞り斉藤に呼びかけた。
「はい?」
「だめ………」
「はいはい」
「もう、しない。彼女、ほしい」
「……はい?」
「彼女ほしい……こういうの、もう、ダメ、しない……しない……」
「…………」
斉藤は再びドアロックをかける。なにか言おうとしたのか少し口を開いて、しかしその状態のまま何も言わず、長い時間が経った。
長いとはいってもどれくらいだったのかはわからない。長かったような気がするが、後から考えると言うほど長い時間でもなかったような気もする。ともあれ斉藤はその長い無言のあと、俺の尿道を塞いでいたプジーを引き抜いた。
俺はたまらず小さく嬌声をあげたが、それについてのコメントはなかった。俺の手をしばっていたシャツをほどき軽く着せ直すと、俺のスラックスとカバンを膝の上に置いて、一度外に出て、運転席のドアから再び車内に戻って来た。
その時斉藤がどういう表情をしていたのかはよく覚えていない。しかしどんな角度で見ても鼻は高いし輪郭は整ってるしまつ毛は長い。骨ばっているがほどよく筋肉ののった腕は男が見てもうっとりするほどで、やっぱりこいつはまごうことなきイケメンだな、と、妙に感心したことを覚えている。
斉藤は無言のまま車を運転して、俺を自宅マンションの前まで送ってくれた。車を降りる際、ありがとな、と礼を言うと、斉藤は、どういたしまして、と返事をして、それきり何も言わずに去って行った。
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