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勃ってなんかいない、和泉の言葉にもキスにも反応なんかしていない、と立ち上がろうとする敬太を強引に押さえつけた和泉が、敬太のスウェットを下着ごとずらすと、敬太の分身がひょこりと頭を出した。
「ほら、やっぱり勃ってるじゃん」
「ちょ……おいっ!」
マンションの非常階段の途中である。外出自粛中とはいえ、いつ誰が通るかもわからない。
和泉の行為を咎める敬太のの声にかまわず和泉の指先が敬太の亀頭をぐるりと撫でると、敬太はびくりと体を弾ませた。
「先っぽめちゃくちゃ濡れてるね。もっといじめてほしそう」
「おい……やめ……っ!」
敬太の制止もかまわず、和泉はスウェットを下着ごと腿のあたりまで引き下げると、完全に露出した敬太の性器をまじまじと見つめた。
「綺麗な色だね」
(何言ってんだコイツ?!)
「男はあまり得意じゃないんだけど、こんなに綺麗なら僕でも舐められるかな」
(?!)
次の瞬間――敬太は己のペニスの先端がなにか生暖かく柔らかいものに包まれたのを感じた。下半身にこれまで味わったことのないような快楽がこみ上げてくる。
(やばい……これ、やば……あ……っ!!)
生暖かかったそれは和泉の口で、和泉が敬太のペニスを先端から中ほどまでを口に含み、さらに竿の部分を軽くしごいたせいだと理解できたのは、体の奥からこみ上げてきた熱いものを和泉の整った顔立ちにしこたまブチまけた後だった。
「あー、びっくりした。敬太くん、すごい出たね」
突然のことに呆然とする敬太の前で、和泉は自分のまつげのあたりにひっかかっている白い液体をすくい取ってその指を口に含むと、「濃いね」と軽く笑った。
そして、鼻筋や顎のほうにまで垂れてきたそれを手でぬぐうとその手を敬太の鼻先に突き出した。
敬太が顔をしかめて後ずさりしようとすると、
「舐めて」
と、少し低い声で言った。
「な……っ」
「いやなの?」
「当然だろ!」
「自分のじゃん」
「いやだよ!!」
「僕の顔には平気でかけといて?」
「…………そっ……平気でってわけじゃ……」
「自分だけはいやだとか、ひどくない?」
「それは……」
「ひどいよね」
言うなり、和泉は自分の指先を二本、強引に敬太の口のなかに突っ込んだ。
生臭い匂いに敬太は思わず顔をしかめるが、先ほどの和泉に「ひどい」と言われたのが気になって――これを拒否したら、まるで自分が悪い人間であるかのような気がして――それ以上の抵抗はできなかった。
和泉は、指先を敬太の舌やら口蓋やらにしばらくなすりつけるようにしていたかと思うと、二本の指で敬太の舌を挟み、口の外へ弄ぶように引き出した。
「敬太くん、ベロ薄いね。かわいい」
「ふぁ……」
「口、もっと大きく開いてよ」
そう言いながら和泉は、半開きだった敬太の口を大きく開かせる。
自分がいまどういう状態なのかわかない敬太はされるがままだ。泉は、指先で敬太の口蓋の上を撫でたり、唇をなぞったりしたあと、自身の舌先で敬太の舌の裏側をペロリと舐め上げ、片手で自分のスラックスのジッパーを下ろし、前をはだけた。
すでに布地がパンパンに張り詰めていたそこからは、敬太のそれの二倍はありそうな、エラの張った赤黒いペニスがぬっと顔を出した。
「敬太くんも、舐めてくれるよね?」
「ほら、やっぱり勃ってるじゃん」
「ちょ……おいっ!」
マンションの非常階段の途中である。外出自粛中とはいえ、いつ誰が通るかもわからない。
和泉の行為を咎める敬太のの声にかまわず和泉の指先が敬太の亀頭をぐるりと撫でると、敬太はびくりと体を弾ませた。
「先っぽめちゃくちゃ濡れてるね。もっといじめてほしそう」
「おい……やめ……っ!」
敬太の制止もかまわず、和泉はスウェットを下着ごと腿のあたりまで引き下げると、完全に露出した敬太の性器をまじまじと見つめた。
「綺麗な色だね」
(何言ってんだコイツ?!)
「男はあまり得意じゃないんだけど、こんなに綺麗なら僕でも舐められるかな」
(?!)
次の瞬間――敬太は己のペニスの先端がなにか生暖かく柔らかいものに包まれたのを感じた。下半身にこれまで味わったことのないような快楽がこみ上げてくる。
(やばい……これ、やば……あ……っ!!)
生暖かかったそれは和泉の口で、和泉が敬太のペニスを先端から中ほどまでを口に含み、さらに竿の部分を軽くしごいたせいだと理解できたのは、体の奥からこみ上げてきた熱いものを和泉の整った顔立ちにしこたまブチまけた後だった。
「あー、びっくりした。敬太くん、すごい出たね」
突然のことに呆然とする敬太の前で、和泉は自分のまつげのあたりにひっかかっている白い液体をすくい取ってその指を口に含むと、「濃いね」と軽く笑った。
そして、鼻筋や顎のほうにまで垂れてきたそれを手でぬぐうとその手を敬太の鼻先に突き出した。
敬太が顔をしかめて後ずさりしようとすると、
「舐めて」
と、少し低い声で言った。
「な……っ」
「いやなの?」
「当然だろ!」
「自分のじゃん」
「いやだよ!!」
「僕の顔には平気でかけといて?」
「…………そっ……平気でってわけじゃ……」
「自分だけはいやだとか、ひどくない?」
「それは……」
「ひどいよね」
言うなり、和泉は自分の指先を二本、強引に敬太の口のなかに突っ込んだ。
生臭い匂いに敬太は思わず顔をしかめるが、先ほどの和泉に「ひどい」と言われたのが気になって――これを拒否したら、まるで自分が悪い人間であるかのような気がして――それ以上の抵抗はできなかった。
和泉は、指先を敬太の舌やら口蓋やらにしばらくなすりつけるようにしていたかと思うと、二本の指で敬太の舌を挟み、口の外へ弄ぶように引き出した。
「敬太くん、ベロ薄いね。かわいい」
「ふぁ……」
「口、もっと大きく開いてよ」
そう言いながら和泉は、半開きだった敬太の口を大きく開かせる。
自分がいまどういう状態なのかわかない敬太はされるがままだ。泉は、指先で敬太の口蓋の上を撫でたり、唇をなぞったりしたあと、自身の舌先で敬太の舌の裏側をペロリと舐め上げ、片手で自分のスラックスのジッパーを下ろし、前をはだけた。
すでに布地がパンパンに張り詰めていたそこからは、敬太のそれの二倍はありそうな、エラの張った赤黒いペニスがぬっと顔を出した。
「敬太くんも、舐めてくれるよね?」
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