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番外編
かわいい子には旅をさせよう 4
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「ほらユーリ様見えますか?その枝の斜め右上ですよ」
シェラさんのアドバイスに私は必死に目を凝らした。
「あっ!ありました、あの黒っぽい実ですね?枝の陰に隠れてて全然分かりませんでした・・・!」
木の枝の間には黒っぽい野イチゴみたいな果実が確かに実っている。
「ではオレがユーリ様を抱き上げますので果実の採取はお願いいたします。ただ引っ張るのではなくて軽くひねって、ねじ切るようにすれば簡単に枝から離れますので。」
「はい!」
ひょいとシェラさんに縦抱きにされてそのまま高く掲げられたので、果実に手を伸ばして教えられた通りにそれを取る。
「取れましたー!」
「お上手です、では次の実を採りましょうか。」
「はい!」
私の採った野イチゴもどきを手にぶら下げていた籠に入れたシェラさんが褒めてくれるものだから、さっそく私は次の実を探して樹上に目を凝らす。
そしてそんな私達を遠巻きに見ながら騎士さん達が
「ユーリ様、その隊長と一緒にそんな事しなくてもいいんですよ⁉︎」
とか
「果実や木の実なら俺たちが採って来ますので!だから隊長から離れてください!」
やら
「あっ、ちょうどスープが出来そうですから隊長の腕から降りて来てぜひ試食を!」
なんて声がかかる。いやいや、突然決まった視察に護衛で付き合わせている騎士さん達になるべく迷惑はかけられない。
そう、それがたとえたった一泊の野営だとしても。
私とシェラさんは今、あの王宮勤めの書記官の人から渡された直訴状もどきに書かれていたベルージュ地方へと向かっていた。
そしてレジナスさんが話してくれたように護衛のために中央騎士団から派遣された15人ほどの騎士さん達も一緒だ。
ダーヴィゼルドに向かった時は緊急だったので同行者はシェラさんとデレクさんだけだったし、その前のノイエ領への初めての視察もどきも安全な土地だという理由で護衛の騎士さんは4人しかいなかった。
だから奥の院を出発する時に玄関先にずらりと並んだ15人の騎士さんを見た時はその人数の多さに驚いた。
『え?こんなに要ります?急な視察にこんなにもたくさんの人を護衛に借りるのは迷惑じゃないですか?』
護衛をしてくれる事へのお礼を言うのも忘れて思わずそんな事を言ってしまったけど、当の護衛担当の騎士さん達は口々に
『とんでもない!ユーリ様の護衛が出来るなんて光栄です‼︎』
『ぜひとも連れて行ってください!』
と目をキラキラさせて言ってくれてなぜか物凄くやる気に満ちていた。
まあそんなに護衛がしたいならいっか・・・と思っていたその時、
『なんで同行する魔導士が俺だけなんすか!』
とやる気に満ちた騎士さん達とは全く真逆に行きたくなさそうな声を上げたのがユリウスさんだった。
『別に行くのはいいんすけど、勇者様が警告するような土地に足を踏み入れるんならせめて補助の魔導士をニ、三人付けるべきっす!まともな魔導士が俺だけとかおかしい!過剰労働っす!』
抗議しているそちらを見れば、ユリウスさんは私を見送りに来てくれていたシグウェルさんに文句を言っている。
ちなみにシグウェルさんからは気をつけて行け、と頭をぐりぐりと押されるようにされたけどあれはもしかして頭を撫でてくれたんだろうか?
ついさっきの出来事を思い出して私が首を傾げている間にも、ユリウスさんとシグウェルさんは話していた。
『人員節約だ。それにお前一人で地系と水系、どちらの魔法もその辺の魔導士よりもよほど上手く扱えるだろう?優れた魔導士一人は凡百の魔導士百人に匹敵するからお前だけで充分だと思ったんだが。俺の見込み違いか?』
『ぐっ・・・こんな時だけ褒めてくるとかズルイっす!』
『それにレジナスが今回選んだ護衛騎士達も魔力量が多く魔法の扱いに優れた魔法剣士達ばかりだ。いざとなったらそいつらをうまく使え。』
私の前に並ぶ護衛の騎士さん達をシグウェルさんは顎でくいと指し示す。
ええー何それ、魔法剣士とか名前からしてカッコいい。
そういえば騎士団の見学で擬似魔物との模擬戦闘を見せてもらった時も戦っていた騎士さん達は剣に炎を纏わせたり、剣を振ったらカマイタチみたいに魔物を切り裂く風が出たりしていたなあ。
それは頼もしい、と改めて騎士さん達に
『よろしくお願いしますね!』
と愛想を振り撒きにこっとして頭を下げたら、なぜか可愛い!死にそう!命に替えても絶対守ります!と言う声が騎士さん達から上がった。
ただの挨拶なのに大袈裟だなあと思わず苦笑いしたら、そんな私の隣にはいつの間にかシェラさんが立っていて
『あなた達・・・ユーリ様が頭を下げているのに、なぜそんなユーリ様を上から見下ろしているのですか?頭が高いんですよ、ユーリ様が頭を下げたならそれよりも低く地に頭を付けるのが道理でしょう?』
大袈裟どころかどこの独裁者?と思うようなことを当たり前のように言っている。
『何言ってるんですかシェラさん⁉︎』
びっくりして注意すれば、シグウェルさんだけでなくやっぱり私の見送りに来てくれていたレジナスさんやリオン様にも
『シェラ、気持ちは分かるけどユーリはそういうのは嫌いだから止めておいた方がいいよ?』
『本当にお前は何を言っているんだ、このままお前にユーリを任せていいのか心配しかない。』
なんて言われていたけど当の本人は全く意に介していない。それどころか
『女神に対するオレの敬意の表れを分かっていただけないとは残念極まりないですねぇ』
と首を振って注意したリオン様達や私が間違っていると言わんばかりだった。ユリウスさんもそんなシェラさんに
『ええ・・・今日から数日間、こんな人と一緒に行動するとか団長のお守りをするのと面倒くささがそんなに変わらないっすね・・・』
とボヤいていた。出発前からそんなあれこれがありながら、なんとか王都を旅立ったのだ。
ちなみに出発前に日程は教えてもらっていて、今回はダーヴィゼルドの時ほど切迫した事態ではないので馬での移動による強行軍ではなくゆったりした馬車移動だ。
休憩もきちんと適時取り、暗くなっても夜道を行くような無理をしないかわりに道中はなんと野営で一泊する予定だとも聞いていた。
初めての野営だ、とわくわくしていれば馬車の向かいに座っているマリーさんが
「野営を楽しみにされるなんて、ユーリ様は変わっているというか度胸がありますね」
なんて感心していたけど。ちなみに今回ついて来てくれている侍女はマリーさんだけだ。
シンシアさんもついて来たがったけど、目的地の町は小さく貧しい部類に入るので大きな宿屋もなく、あまり大人数で訪れてもかえって迷惑になるからというシェラさんの判断でマリーさんだけが一緒に来ることになった。
その割に護衛の騎士さん達の人数が多いので、そっちの方が宿屋の確保が大変じゃないのかな?と護衛だからとなぜかちゃっかり私の隣に座っているシェラさんに聞けば
「ああ、なんなら彼らは町の外れで野宿させればよろしいのです。むしろその方がオレ達が滞在中、町の保安や治安維持に役立つかも知れません。それにシンシア嬢がおられなくても、ダーヴィゼルドの時のようにオレが代わりにユーリ様のお世話をいたしますのでそちらもご安心を。」
とやたらと色気の溢れる笑顔で答えられ、私の向かいに座っているマリーさんが
「シェラザード様って本当にブレないですよね」
と呆れたようにため息をついていた。
そんな時間を経て野営をするという森の中、馬車は静かに止まったのだ。
さあどうぞとシェラさんにひょいと抱き上げられて降りた先を見れば、目の前の少し開けた場所ではすでに騎士さん達がわいわいと焚き火に使う小枝を集めに行ったりかまどを組むための手頃な石を探していたりしている。
ちなみにユリウスさんは
「騎士じゃないのになんで俺も護衛騎士ばりに馬での移動なんすか⁉︎俺もユーリ様と一緒の馬車がいい!」
とシェラさんに文句を言っては
「まだそれだけの元気があれば明日も馬で大丈夫そうですね?さすが騎士団長のご子息、騎士の才能もしっかり受け継いでいてやはり血筋ですかねぇ。」
と軽くあしらわれていて相変わらずの賑やかさだ。
マリーさんや騎士さん達は私に
「野営と食事の準備が出来るまでは馬車の中で休んでお待ちください」
なんて言ってくれたけど、みんな働いている中で私一人だけボンヤリしているのは申し訳ない。
そう思っていたらシェラさんが森の中での果実採取に誘ってくれた。
シェラさんのアドバイスに私は必死に目を凝らした。
「あっ!ありました、あの黒っぽい実ですね?枝の陰に隠れてて全然分かりませんでした・・・!」
木の枝の間には黒っぽい野イチゴみたいな果実が確かに実っている。
「ではオレがユーリ様を抱き上げますので果実の採取はお願いいたします。ただ引っ張るのではなくて軽くひねって、ねじ切るようにすれば簡単に枝から離れますので。」
「はい!」
ひょいとシェラさんに縦抱きにされてそのまま高く掲げられたので、果実に手を伸ばして教えられた通りにそれを取る。
「取れましたー!」
「お上手です、では次の実を採りましょうか。」
「はい!」
私の採った野イチゴもどきを手にぶら下げていた籠に入れたシェラさんが褒めてくれるものだから、さっそく私は次の実を探して樹上に目を凝らす。
そしてそんな私達を遠巻きに見ながら騎士さん達が
「ユーリ様、その隊長と一緒にそんな事しなくてもいいんですよ⁉︎」
とか
「果実や木の実なら俺たちが採って来ますので!だから隊長から離れてください!」
やら
「あっ、ちょうどスープが出来そうですから隊長の腕から降りて来てぜひ試食を!」
なんて声がかかる。いやいや、突然決まった視察に護衛で付き合わせている騎士さん達になるべく迷惑はかけられない。
そう、それがたとえたった一泊の野営だとしても。
私とシェラさんは今、あの王宮勤めの書記官の人から渡された直訴状もどきに書かれていたベルージュ地方へと向かっていた。
そしてレジナスさんが話してくれたように護衛のために中央騎士団から派遣された15人ほどの騎士さん達も一緒だ。
ダーヴィゼルドに向かった時は緊急だったので同行者はシェラさんとデレクさんだけだったし、その前のノイエ領への初めての視察もどきも安全な土地だという理由で護衛の騎士さんは4人しかいなかった。
だから奥の院を出発する時に玄関先にずらりと並んだ15人の騎士さんを見た時はその人数の多さに驚いた。
『え?こんなに要ります?急な視察にこんなにもたくさんの人を護衛に借りるのは迷惑じゃないですか?』
護衛をしてくれる事へのお礼を言うのも忘れて思わずそんな事を言ってしまったけど、当の護衛担当の騎士さん達は口々に
『とんでもない!ユーリ様の護衛が出来るなんて光栄です‼︎』
『ぜひとも連れて行ってください!』
と目をキラキラさせて言ってくれてなぜか物凄くやる気に満ちていた。
まあそんなに護衛がしたいならいっか・・・と思っていたその時、
『なんで同行する魔導士が俺だけなんすか!』
とやる気に満ちた騎士さん達とは全く真逆に行きたくなさそうな声を上げたのがユリウスさんだった。
『別に行くのはいいんすけど、勇者様が警告するような土地に足を踏み入れるんならせめて補助の魔導士をニ、三人付けるべきっす!まともな魔導士が俺だけとかおかしい!過剰労働っす!』
抗議しているそちらを見れば、ユリウスさんは私を見送りに来てくれていたシグウェルさんに文句を言っている。
ちなみにシグウェルさんからは気をつけて行け、と頭をぐりぐりと押されるようにされたけどあれはもしかして頭を撫でてくれたんだろうか?
ついさっきの出来事を思い出して私が首を傾げている間にも、ユリウスさんとシグウェルさんは話していた。
『人員節約だ。それにお前一人で地系と水系、どちらの魔法もその辺の魔導士よりもよほど上手く扱えるだろう?優れた魔導士一人は凡百の魔導士百人に匹敵するからお前だけで充分だと思ったんだが。俺の見込み違いか?』
『ぐっ・・・こんな時だけ褒めてくるとかズルイっす!』
『それにレジナスが今回選んだ護衛騎士達も魔力量が多く魔法の扱いに優れた魔法剣士達ばかりだ。いざとなったらそいつらをうまく使え。』
私の前に並ぶ護衛の騎士さん達をシグウェルさんは顎でくいと指し示す。
ええー何それ、魔法剣士とか名前からしてカッコいい。
そういえば騎士団の見学で擬似魔物との模擬戦闘を見せてもらった時も戦っていた騎士さん達は剣に炎を纏わせたり、剣を振ったらカマイタチみたいに魔物を切り裂く風が出たりしていたなあ。
それは頼もしい、と改めて騎士さん達に
『よろしくお願いしますね!』
と愛想を振り撒きにこっとして頭を下げたら、なぜか可愛い!死にそう!命に替えても絶対守ります!と言う声が騎士さん達から上がった。
ただの挨拶なのに大袈裟だなあと思わず苦笑いしたら、そんな私の隣にはいつの間にかシェラさんが立っていて
『あなた達・・・ユーリ様が頭を下げているのに、なぜそんなユーリ様を上から見下ろしているのですか?頭が高いんですよ、ユーリ様が頭を下げたならそれよりも低く地に頭を付けるのが道理でしょう?』
大袈裟どころかどこの独裁者?と思うようなことを当たり前のように言っている。
『何言ってるんですかシェラさん⁉︎』
びっくりして注意すれば、シグウェルさんだけでなくやっぱり私の見送りに来てくれていたレジナスさんやリオン様にも
『シェラ、気持ちは分かるけどユーリはそういうのは嫌いだから止めておいた方がいいよ?』
『本当にお前は何を言っているんだ、このままお前にユーリを任せていいのか心配しかない。』
なんて言われていたけど当の本人は全く意に介していない。それどころか
『女神に対するオレの敬意の表れを分かっていただけないとは残念極まりないですねぇ』
と首を振って注意したリオン様達や私が間違っていると言わんばかりだった。ユリウスさんもそんなシェラさんに
『ええ・・・今日から数日間、こんな人と一緒に行動するとか団長のお守りをするのと面倒くささがそんなに変わらないっすね・・・』
とボヤいていた。出発前からそんなあれこれがありながら、なんとか王都を旅立ったのだ。
ちなみに出発前に日程は教えてもらっていて、今回はダーヴィゼルドの時ほど切迫した事態ではないので馬での移動による強行軍ではなくゆったりした馬車移動だ。
休憩もきちんと適時取り、暗くなっても夜道を行くような無理をしないかわりに道中はなんと野営で一泊する予定だとも聞いていた。
初めての野営だ、とわくわくしていれば馬車の向かいに座っているマリーさんが
「野営を楽しみにされるなんて、ユーリ様は変わっているというか度胸がありますね」
なんて感心していたけど。ちなみに今回ついて来てくれている侍女はマリーさんだけだ。
シンシアさんもついて来たがったけど、目的地の町は小さく貧しい部類に入るので大きな宿屋もなく、あまり大人数で訪れてもかえって迷惑になるからというシェラさんの判断でマリーさんだけが一緒に来ることになった。
その割に護衛の騎士さん達の人数が多いので、そっちの方が宿屋の確保が大変じゃないのかな?と護衛だからとなぜかちゃっかり私の隣に座っているシェラさんに聞けば
「ああ、なんなら彼らは町の外れで野宿させればよろしいのです。むしろその方がオレ達が滞在中、町の保安や治安維持に役立つかも知れません。それにシンシア嬢がおられなくても、ダーヴィゼルドの時のようにオレが代わりにユーリ様のお世話をいたしますのでそちらもご安心を。」
とやたらと色気の溢れる笑顔で答えられ、私の向かいに座っているマリーさんが
「シェラザード様って本当にブレないですよね」
と呆れたようにため息をついていた。
そんな時間を経て野営をするという森の中、馬車は静かに止まったのだ。
さあどうぞとシェラさんにひょいと抱き上げられて降りた先を見れば、目の前の少し開けた場所ではすでに騎士さん達がわいわいと焚き火に使う小枝を集めに行ったりかまどを組むための手頃な石を探していたりしている。
ちなみにユリウスさんは
「騎士じゃないのになんで俺も護衛騎士ばりに馬での移動なんすか⁉︎俺もユーリ様と一緒の馬車がいい!」
とシェラさんに文句を言っては
「まだそれだけの元気があれば明日も馬で大丈夫そうですね?さすが騎士団長のご子息、騎士の才能もしっかり受け継いでいてやはり血筋ですかねぇ。」
と軽くあしらわれていて相変わらずの賑やかさだ。
マリーさんや騎士さん達は私に
「野営と食事の準備が出来るまでは馬車の中で休んでお待ちください」
なんて言ってくれたけど、みんな働いている中で私一人だけボンヤリしているのは申し訳ない。
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