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番外編

星に願いを 7

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せっかく頑張ってシェラさんの身体に口付けていたのに、くすぐったいと涙を滲ませてまで笑われてしまった。

おかしい、ちゃんとやってたはずなのに。

仰向けになっていたシェラさんの上に寝そべるように乗っていた私は、がーんとショックを受けてその胸元で拳を握った。

シェラさんはそんな私の頭をゆっくりと撫でながら

「申し訳ありません、その小さな赤い舌がオレの身体を必死に舐めて吸い付いてくれるのは嬉しいのですが、まるでその・・・仔猫が母猫の乳を求めているようで官能的というよりも愛らしさの方が勝っておりまして・・・つい微笑ましく思ってしまいました。」

なんて慰める始末だ。それはつまり、私からのアプローチは色っぽいと言うよりも子どもっぽいってことじゃない?

「・・・恥ずかしいのを我慢してせっかく挑戦してみたのに・・・。仕方ないじゃないですか、リオン様達にはいつも訳が分からなくされてたから今まではこんな事する余裕も何もなかったんですよ、そんな人の初めての試みを笑うなんてひどくないですか?」

むうっ、と文句を言えばシェラさんはその目を機嫌の良い猫のように細めて色っぽく嬉しそうな微笑みを見せた。

「おや、そうでしたか。ユーリ様の方からそのようにしていただける初めての男がオレとは、この上なく光栄です。なに、これから少しずつ慣れていけばよろしいのですよ。」

休暇もまだ残っておりますし、なんて言われたけど慰められっぱなしはなんだかちょっと悔しい。

シェラさんの態度に、私だって少しはやれるところを見せてやりたい、と謎の反骨精神みたいなものが湧き上がってきた。

よく考えてみたら、今までの新婚休暇ではリオン様達三人に毎回前後不覚になるほど抱き潰されてこちらから何か出来る状況にはなかった。

それに昨日のシェラさんも。私はあの大人のおもちゃみたいな魔道具で今までにないような痴態を晒したのに、シェラさんは余裕たっぷりでそんな私の様子を楽しむばかりだった。

どうにかして私みたいに余裕のない顔を見れないかな?と考える。

そんな私をシェラさんはにこにこしながら見つめてまだ頭を撫でているけど。

「もう終わりですか?ユーリ様に抱いていただいたというにはまだ早いですが・・・」

なんてことまで言われてしまった。

「ま、まだまだこれからですよ・・・!」

「ではどうぞ、もう一度口付けるところから始めますか?今度はもっと思い切り強く吸い付いていただいても構いませんよ、痛みを感じるとかはありませんので。」

そんな風に促され、シェラさんは撫でていた私の髪の毛を一筋すくい上げてそこにうやうやしく口付けた。余裕だ。

もー!何とかしてその余裕ぶった態度を崩したい。その胸の上にしがみついたままそう思っていてふと気付く。

・・・薄い夜着越しに、私のお腹の辺りに硬いものが当たっていた。シェラさんのアレだ。

余裕のある態度ながらも、一応は興奮してくれているらしい。

そう思ったと同時にこれだ!と、とある事を思いつく。知識でしか知らないし、当然ながら今まで一度も実践したことはないけれど。

でもこれならさすがのシェラさんも意表を突かれて余裕を失くすかも。

どきどきしながら、そっとその手を私のお腹の辺りに当たっている硬いものに伸ばした。

「じゃあまた続けますからね・・・!」

そう宣言して、手を下の方へ伸ばしながら私は自分の体をシェラさんの胸の上からその下腹部の方へと少し移動する。

「・・・?ユーリ様?」

てっきり私がまたその胸元に口付けると思っていたシェラさんは不思議そうに少しだけ身を起こして私が何をしようとしているのか確かめようとした。

あっ、待って。あんまりまじまじと見られると恥ずかしいかも。

シェラさんがこちらにちゃんと向き直るその前に、慌ててその下腹部のいきり立ち硬くなっているものを両手できゅっと握った。

「な、にを・・・⁉︎」

どうやら予想外だったらしい私の動きにシェラさんはハッと息を呑んで一瞬動きが止まった。

よし、今だ!

思い切って、屹立するそれを握りしめたまま大きく口を開けてパクリとその先端を口に含む。

恥ずかしくて目をつぶったままそれを口にしたし、必死だったのでシェラさんの顔を見る余裕はない。

だけど私がそれを口にした時、う、と小さな呻き声が聞こえたような気がした。

その耐えるように密やかな声に呼応するように、握りしめていたシェラさんのものが私の手の中でびくりと一度大きく震える。

目をつぶったままだから、その・・・アレの様子がどうなっているのかはよく分からない。分からないけど、手の中でドクドクと熱く脈打っているしなんだか血管みたいなものの形というか感触も感じる。

口の中に含んだシェラさんのものも、握っているところと同じように脈打って震えている。

確か、痛いから歯は立てないようにするんだよね?あと口にしたまま上下に動かすんだっけ?

自分の持っている知識を総動員して、シェラさんのものに歯を立てて傷付けないように気を付ける。

えっと、歯がダメなら唇?唇で撫でるみたいにするのかな?で、上下に・・・?

気を付けて唇だけで口に含んだシェラさんのものをやわやわと食むように刺激すれば

「・・・っ、ユーリ様、それは・・・!」

頭の上の方で少しだけ余裕のないシェラさんの声がした。ええと、それは気持ちいいってことなのかな、それともダメってことなのかな?

よく分からないので、そのまま上下に動かしてみようとしたけど・・・動かない。ていうか、うまく動かせない。

シェラさんのものの半分も口の中に入れてないと思うのに、小さな私の口腔内はそのシェラさんのものでいっぱいでスムーズに動かせないのだ。

そういえばリオン様には前に口付けられながら

「ユーリの口の中は狭くて小さいね。そこがすごく可愛いけど、出来ることが限られるからそれは少し残念かなあ」

って色っぽく微笑まれながら言われたことがある。その時は意味がよく分からなかったけどそれってもしかして、私の口は小さいからこういう行為にはあまり向かないって意味だった・・・?

なんとかちょっとだけ上下してシェラさんのものを咥えた唇の端が、そのカリ首のくびれたところで引っかかって止まってしまったままそんな事を思い出した。

「・・・ふっ、ぅ・・・」

そしてその中途半端な私の動きと唇での刺激に、ぶるりと震えたシェラさんは思わずと言った風にため息のような声を漏らし、私の口の中のものも膨らみを増してその体積を増やしたようだった。

えっ、ウソでしょう⁉︎これ以上大きくなったらアゴが外れるんじゃ・・・。

もうムリ。ほんの少ししか動かしていないのに、これ以上は口の中で動かせない。

シェラさんのものを咥えたまま、動かせないでいる私の口の中にはじゅわじゅわと唾液が溢れ始める。

ただ、そのおかげか溢れ出た唾液が潤滑剤のような働きをしてほんの少しだけ口の中のシェラさんのものを上下に擦ることが出来た。

歯を立てないように、慎重に歯の代わりに唇でしっかりと挟み込むようにしてゆっくりと顔を上下する。するとシェラさんが

「ユーリ様・・・っ!そのようなご奉仕、オレなどにしなくてもいいのです・・・っ」

余裕なさげな声を上げて私の頭に手を添えた。私にはいつも意地悪な事をして、やめてって言ってもやめないくせに・・・。

そう思ったのと初めて自分でシェラさんの余裕を失くするのに成功したのに気を良くした私はシェラさんの言葉を無視して行為を続けた。

シェラさんのものでいっぱいの口の中、何とか舌を動かしてその熱いものを撫でるようにそっと舐める。

するとまたびくりと口の中でそれは震えて、シェラさんも「う、」と声を漏らした。

舌がつりそうになりながら何度か舐め上げたら、口の中のシェラさんのものの先端からも先走りがぷくっ、と溢れ始めたのが分かる。

「それ以上はダメです、ユーリ様・・・っ!」

シェラさんのものの先端から出始めたものと私の唾液が混ざり合い、口の中からぽたぽたと透明な液体が溢れ出す。

「くっ・・・!」

何とかあともう少しだけ動かしたい、と思っていたらシェラさんが私の頬に手を添えて口を開けさせると自分のものを引き抜いた。

「ふ、あ・・・?」

あれ?最後までイッてないけどいいのかな。つぶっていた目を開けてぱちぱちと瞬きながらシェラさんを見上げれば、開いたままの私の口の端から二人から出た混ざり合った透明な液体が、つうっと糸を引いてこぼれ落ちた。

そんな私を見て、

「危うくユーリ様のお口の中を汚すところでした。・・・まだそんな事はしなくてもよろしいのですよ⁉︎」

頬を赤く染めたシェラさんが子どものいたずらを叱るように言った。

「だってシェラさんが・・・」

私から抱けだのって言うから私なりにそうしたのに。

するとシェラさんは、「ああ、もう!」とあの長めの前髪に手を当ててくしゃりと頭を掻きむしると、まさかここまでするとは思わなかったと呟いた。

「・・・どうしてもそうしたいと仰るのなら、そのうちおいおいとやり方は教えてさしあげます。ですが今はまだ早いので。」

「え・・・じゃあ今日はどうするんですか?」

もしかして、私の方から抱けとかいう無茶振りもこれで終わり?と淡い期待をした私がバカだった。

「ユーリ様がお一人でオレを抱くのが難しそうだというのが分かりましたので、半分だけ手伝って差し上げます。」

「半分・・・?」

これまた意味不明な発言だ。するとシェラさんは私に、肩幅ほど脚を開いたまま膝立ちで立てと言う。

なぜ?と疑問に思う間もなくあれよあれよといううちに膝立ちをさせられると、シェラさんは私の脚の間に仰向けになった自分の体を滑り込ませた。

そのままその屹立したものの先端を私のアソコにぴたりと添える。

「さあ、ここまでは手伝って差し上げました。ここから先はユーリ様がご自分で挿れるんですよ。」

そう言ってその切先でつん、と私のアソコの入り口を僅かに突いた。

「ええ・・・⁉︎」

「ご自分で挿れなければオレを抱いたとは言えないでしょう?」

「そっ、それは・・・!」

そうかも知れないけど。でも。

「ほら、いつでもどうぞ。」

「んっ・・・」

下から突き上げるようにつん、とまたつつかれるとそれだけで感じてしまって下腹部がひくっと震え、鼻から抜けるような甘い声が漏れた。

「かわいいですね、少し突いただけなのにユーリ様の中から物欲しげに溢れてくる蜜でオレのモノが濡れてしまっていますよ。」

ほら、と少し強めに何度か押しつけてわざとくちゅくちゅと音を立てられた。

「下のお口はもうぱくぱく開いてオレのモノをいつでも受け入れられそうです。後はユーリ様がそのまま腰を沈めてくださればいいだけですよ。」

「そんなこと、言われてもぉ・・・っ」

お腹の奧が、ぞわぞわむずむずして腰を降ろせない。腰を降ろしたらシェラさんのもので一気に貫かれてその快感で頭が真っ白になるのが怖い。

「そのままだと挿れにくいのであれば、ご自分でその可愛らしい秘所に手を添えて広げながら挿れるのはどうですか?」

目を細めて艶然と微笑むシェラさんはそんな事を言ってまたもう一度私の下の入り口にくちゅくちゅと自分のものを擦り付けた。

さっきまであんなに余裕をなくして私にやめてってお願いしてたくせに。もしかして意趣返しだろうか。

「いっ、意地悪ぅ・・・!」

「まさか」

泣き言を言った私にシェラさんは素知らぬ顔で動こうとしない。どうやら本当に私が自分で腰を降ろさない限りは終わりが見えなそうだった。

















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