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番外編
王様は誰だ 4
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シグウェルさんの、あの氷のように冷たい無表情な美貌にはとても似つかわしくない『にゃあ』なんて単語が発せられたのも衝撃だけど・・・なんでまたそんな命令を?
もし私に当たっていなくて他の誰かでも「猫みたいな語尾で話せ」なんて命令をしたんだろうか。
いやまあ、リオン様達がそんな語尾を付けて話している姿は少し見てみたい気もするけど。
なんて事を私が考えている間もシグウェルさんは
「2番の棒の持ち主はユーリだったか。」
ではやってもらおうか?と促してくる。
「待ってください、一体どこからそんな発想が湧いて出たんですか⁉︎」
子どもならともかく、いい年をした大人が語尾に「にゃー」とか「にゃん」とか付けて話すのは恥ずかしい。
なんかそういうコンセプトのカフェやお店で働く人のようなあざとさっていうか、いかがわしさを感じるんですけど?
それに魔法にしか興味のないシグウェルさんがこんなふざけた事を突然思いつくのも信じられない。誰かの入れ知恵かな?
レジナスさんは真面目だからナイとして、怪しいのはリオン様とシェラさんだ。四人で集まった時にでも、そんな話題が出たことがあるんだろうか。
疑いの目でリオン様達を見れば
「え、何ユーリ。どうしてそんな目で僕らを見てるのさ?」
「もしかして何か疑っていますか?」
と逆に二人には不思議そうな目で見つめ返された。あれ、違った?じゃあなんで。
「ユーリ、語尾が違う。王様の命令通りに、だ。」
さっき疑問を呈した私にシグウェルさんから素早く指導が入った。
その言葉にうぐ、とまたリオン様達にかけようとした言葉を飲み込む。
さっき嫌がるレジナスさんにも散々王様として命令した立場としては私も王様の命令に従うしかない。
「な、なんでそんな命令なんですか・・・にゃん。普段のシグウェルさんなら絶対に思い付かなそうな発想だし、てっきりリオン様かシェラさんにでもそんな話をされてたのかなあって気になったにゃん!」
語尾ににゃんを付けながら普段通りに話すのは思ったより難しい。いつもよりちょっと崩したくらいの話し方の方が喋りやすいんだなと四苦八苦していれば、
「僕らはそんな話、一度もしたことはないよ。それにしても随分と可愛いねその話し方。」
リオン様にくすりと笑われ、レジナスさんもほのかに頬を染めながら黙って小さくそれに頷いている。そしてシェラさんには
「ユーリ様・・・。今からでも髪型を猫耳に整えてもよろしいですか?いえ、ぜひそうさせてください。そうすれば更に猫らしい愛らしさが増すはずです。」
と懇願された。
「いやにゃん、絶対にお断りにゃん!」
命令通りの話し方をすればするほど、かわいいものを愛でるように私を見る四人の視線に落ち着かない。言ってるこっちはかなり恥ずかしいのに。くっ・・・いっそ殺せ・・・!
くっ殺精神ってこんな感じなんだと恥ずかしさに四人の顔を見れず下を向いていれば、シグウェルさんが
「以前マリーが他の侍女達とユーリのあの猫耳の髪型について話していたのを小耳に挟んだことがある。その時『これで話す時も猫のように、にゃあとでも付け加えてもらえれば、それはきっとさぞかし愛らしいのだろう』と言っていたのを思い出したんだが・・・試しに命じてみて正解だったな。」
そんな事を話したので顔を上げる。
「ええ・・・?」
何それ。満足そうなシグウェルさんの隣ではシェラさんも
「英断です」
なんて頷いているけど待って待って。その言葉から察すると・・・。
「ちょっと待ってくださいにゃん!じゃあ今の命令って、ピンポイントで私に当てに来てたってことですにゃん⁉︎誰が2番の棒を持っているか分からなかったはずなのになんでにゃん⁉︎」
怪しい、と抗議すればこっちは必死だと言うのにリオン様は
「言えば言うほど可愛いね、まるで猫のお姫様みたいだ。さっきのレジナスじゃないけど頭を撫でてあげたくなるよ」
なんてのん気だし、レジナスさんも
「さっきの命令も俺ではなくユーリに当たっていれば良かったですね」
と同意している。
「二人とも!これってシグウェルさんがゲームでイカサマしてるかも知れないってことですにゃん⁉︎それでもいいにゃん⁉︎」
よく考えたらシグウェルさんはあのゲームや賭け事大好きキリウさんの子孫だった。
そして私が過去の世界に飛ばされた時、レニ様と賭けをしたキリウさんはイカサマをして大人げなくレニ様に勝ったこともある。
血は争えないというし、まさかシグウェルさんも私が語尾ににゃんを付けて話すのを見たくて何かイカサマでもしたんじゃないの?
「ちょっとみんなの棒も見せるにゃん!」
棒に仕掛けでもあるのかと、四人から奪い取った棒と私の持っている物をじっくり確かめるけど何もない。
さっきレジナスさんが勢い余って折ってしまい作り直した棒も含めて、5本とも綺麗なもので目印になるキズや欠けもない。
「絶対におかしいにゃん・・・!」
唸るように言った私に動じることなくシグウェルさんは
「気が済んだか?」
なんて言っている。ついでに面白そうに肘をつきながらあの綺麗なアメジストの瞳を細めて
「イカサマだと言うのなら証拠を見つけなければな。そうでなければそれはただの疑いだ。しっかりよく見てみたらどうだ?」
優雅にとんとんとその指先で自分の目元をついて挑発めいたことまでする。ますます怪しい。やっぱり何か仕掛けがあるんじゃないの?
でも確かに、証拠がなければこれはただのイカサマ疑惑で命令を断る理由にもならない。
それにゲームはちょうど折り返しで、あと5回やると終わりだ。
いくら疑わしくてもこれ以上私に何か命令が当たることはそうないだろう。あってもせいぜい、一回か二回じゃないかな?レジナスさんで命令が偶然当たったのは二回だけだし。
「じゃあゲームを続けますにゃん・・・!」
イカサマの疑いが晴れないまま、とりあえずゲームを続けることにする。何しろあと5回頑張ればお城のみんなのお給料が僅かとはいえ増えるのだ。
と、次の王様は初めてレジナスさんに当たった。レジナスさんなら誰に命令するにしてもおかしな事は言わないよね。
安心と安全、信頼のレジナスさんが王様になったらどんな命令をするんだろう?
なんて私は自分の棒に書かれた1番という数字を目の端で確かめながら、絶対にそれが誰にも見えないようにぎゅうぎゅうに握りしめる。レジナスさんには悪いけど、念のためのイカサマ防止だ。
すると、少し考えたレジナスさんはごほんと一つ咳払いをして
「・・・2番が1番を膝に乗せる」
重々しく言った。・・・へ?
その言葉にぽかんとする。い、1番?今1番って言った?なんでまた私?
「まさかレジナスさん、私の番号を見ましたか⁉︎」
一体私は誰の膝に乗せられるっていうのか。そもそもそんな命令がピンポイントでまた私に当たるのも怪しい。まさかとは思うけど、レジナスさんまで何かイカサマを?
するとそんな私にレジナスさんが答える前にリオン様が弾んだ声で
「ああ、2番は僕だね。」
と数字の書かれた棒を私に見せてきた。
「こんな事を命じられるなら、命令される側になるのも悪くないね。」
おいでユーリ、なんて満面の笑顔で待っている。
ますます怪しいよ、リオン様が私を膝に乗せる命令なんていかにも主人に忠実なレジナスさんぽい。
絶対に怪しい、何かある。なのにイカサマの証拠がない。不審に思ったまま渋々リオン様の膝の上に座れば、そのまま後ろからぎゅっと抱きしめられて
「王様ゲームって楽しいね」
と囁かれた。いや、こっちは全然ですけど⁉︎
もし私に当たっていなくて他の誰かでも「猫みたいな語尾で話せ」なんて命令をしたんだろうか。
いやまあ、リオン様達がそんな語尾を付けて話している姿は少し見てみたい気もするけど。
なんて事を私が考えている間もシグウェルさんは
「2番の棒の持ち主はユーリだったか。」
ではやってもらおうか?と促してくる。
「待ってください、一体どこからそんな発想が湧いて出たんですか⁉︎」
子どもならともかく、いい年をした大人が語尾に「にゃー」とか「にゃん」とか付けて話すのは恥ずかしい。
なんかそういうコンセプトのカフェやお店で働く人のようなあざとさっていうか、いかがわしさを感じるんですけど?
それに魔法にしか興味のないシグウェルさんがこんなふざけた事を突然思いつくのも信じられない。誰かの入れ知恵かな?
レジナスさんは真面目だからナイとして、怪しいのはリオン様とシェラさんだ。四人で集まった時にでも、そんな話題が出たことがあるんだろうか。
疑いの目でリオン様達を見れば
「え、何ユーリ。どうしてそんな目で僕らを見てるのさ?」
「もしかして何か疑っていますか?」
と逆に二人には不思議そうな目で見つめ返された。あれ、違った?じゃあなんで。
「ユーリ、語尾が違う。王様の命令通りに、だ。」
さっき疑問を呈した私にシグウェルさんから素早く指導が入った。
その言葉にうぐ、とまたリオン様達にかけようとした言葉を飲み込む。
さっき嫌がるレジナスさんにも散々王様として命令した立場としては私も王様の命令に従うしかない。
「な、なんでそんな命令なんですか・・・にゃん。普段のシグウェルさんなら絶対に思い付かなそうな発想だし、てっきりリオン様かシェラさんにでもそんな話をされてたのかなあって気になったにゃん!」
語尾ににゃんを付けながら普段通りに話すのは思ったより難しい。いつもよりちょっと崩したくらいの話し方の方が喋りやすいんだなと四苦八苦していれば、
「僕らはそんな話、一度もしたことはないよ。それにしても随分と可愛いねその話し方。」
リオン様にくすりと笑われ、レジナスさんもほのかに頬を染めながら黙って小さくそれに頷いている。そしてシェラさんには
「ユーリ様・・・。今からでも髪型を猫耳に整えてもよろしいですか?いえ、ぜひそうさせてください。そうすれば更に猫らしい愛らしさが増すはずです。」
と懇願された。
「いやにゃん、絶対にお断りにゃん!」
命令通りの話し方をすればするほど、かわいいものを愛でるように私を見る四人の視線に落ち着かない。言ってるこっちはかなり恥ずかしいのに。くっ・・・いっそ殺せ・・・!
くっ殺精神ってこんな感じなんだと恥ずかしさに四人の顔を見れず下を向いていれば、シグウェルさんが
「以前マリーが他の侍女達とユーリのあの猫耳の髪型について話していたのを小耳に挟んだことがある。その時『これで話す時も猫のように、にゃあとでも付け加えてもらえれば、それはきっとさぞかし愛らしいのだろう』と言っていたのを思い出したんだが・・・試しに命じてみて正解だったな。」
そんな事を話したので顔を上げる。
「ええ・・・?」
何それ。満足そうなシグウェルさんの隣ではシェラさんも
「英断です」
なんて頷いているけど待って待って。その言葉から察すると・・・。
「ちょっと待ってくださいにゃん!じゃあ今の命令って、ピンポイントで私に当てに来てたってことですにゃん⁉︎誰が2番の棒を持っているか分からなかったはずなのになんでにゃん⁉︎」
怪しい、と抗議すればこっちは必死だと言うのにリオン様は
「言えば言うほど可愛いね、まるで猫のお姫様みたいだ。さっきのレジナスじゃないけど頭を撫でてあげたくなるよ」
なんてのん気だし、レジナスさんも
「さっきの命令も俺ではなくユーリに当たっていれば良かったですね」
と同意している。
「二人とも!これってシグウェルさんがゲームでイカサマしてるかも知れないってことですにゃん⁉︎それでもいいにゃん⁉︎」
よく考えたらシグウェルさんはあのゲームや賭け事大好きキリウさんの子孫だった。
そして私が過去の世界に飛ばされた時、レニ様と賭けをしたキリウさんはイカサマをして大人げなくレニ様に勝ったこともある。
血は争えないというし、まさかシグウェルさんも私が語尾ににゃんを付けて話すのを見たくて何かイカサマでもしたんじゃないの?
「ちょっとみんなの棒も見せるにゃん!」
棒に仕掛けでもあるのかと、四人から奪い取った棒と私の持っている物をじっくり確かめるけど何もない。
さっきレジナスさんが勢い余って折ってしまい作り直した棒も含めて、5本とも綺麗なもので目印になるキズや欠けもない。
「絶対におかしいにゃん・・・!」
唸るように言った私に動じることなくシグウェルさんは
「気が済んだか?」
なんて言っている。ついでに面白そうに肘をつきながらあの綺麗なアメジストの瞳を細めて
「イカサマだと言うのなら証拠を見つけなければな。そうでなければそれはただの疑いだ。しっかりよく見てみたらどうだ?」
優雅にとんとんとその指先で自分の目元をついて挑発めいたことまでする。ますます怪しい。やっぱり何か仕掛けがあるんじゃないの?
でも確かに、証拠がなければこれはただのイカサマ疑惑で命令を断る理由にもならない。
それにゲームはちょうど折り返しで、あと5回やると終わりだ。
いくら疑わしくてもこれ以上私に何か命令が当たることはそうないだろう。あってもせいぜい、一回か二回じゃないかな?レジナスさんで命令が偶然当たったのは二回だけだし。
「じゃあゲームを続けますにゃん・・・!」
イカサマの疑いが晴れないまま、とりあえずゲームを続けることにする。何しろあと5回頑張ればお城のみんなのお給料が僅かとはいえ増えるのだ。
と、次の王様は初めてレジナスさんに当たった。レジナスさんなら誰に命令するにしてもおかしな事は言わないよね。
安心と安全、信頼のレジナスさんが王様になったらどんな命令をするんだろう?
なんて私は自分の棒に書かれた1番という数字を目の端で確かめながら、絶対にそれが誰にも見えないようにぎゅうぎゅうに握りしめる。レジナスさんには悪いけど、念のためのイカサマ防止だ。
すると、少し考えたレジナスさんはごほんと一つ咳払いをして
「・・・2番が1番を膝に乗せる」
重々しく言った。・・・へ?
その言葉にぽかんとする。い、1番?今1番って言った?なんでまた私?
「まさかレジナスさん、私の番号を見ましたか⁉︎」
一体私は誰の膝に乗せられるっていうのか。そもそもそんな命令がピンポイントでまた私に当たるのも怪しい。まさかとは思うけど、レジナスさんまで何かイカサマを?
するとそんな私にレジナスさんが答える前にリオン様が弾んだ声で
「ああ、2番は僕だね。」
と数字の書かれた棒を私に見せてきた。
「こんな事を命じられるなら、命令される側になるのも悪くないね。」
おいでユーリ、なんて満面の笑顔で待っている。
ますます怪しいよ、リオン様が私を膝に乗せる命令なんていかにも主人に忠実なレジナスさんぽい。
絶対に怪しい、何かある。なのにイカサマの証拠がない。不審に思ったまま渋々リオン様の膝の上に座れば、そのまま後ろからぎゅっと抱きしめられて
「王様ゲームって楽しいね」
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