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番外編
王様は誰だ 3
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私も加わって王様ゲームをすることになると、さっき試しに作った4本に分けた紙くじでは数が足りなくなるのでくじ引き用の棒を新しく作り直す。
室内に置いてあった観葉植物の細い枝を人数分だけ手折る許可をリオン様から得たシグウェルさんが折ったそれを、レジナスさんが器用にも小さなナイフで葉っぱを落として綺麗に形を整えた。
まるで細い割り箸みたいになったその5本の棒の下の方には、最後の仕上げでシグウェルさんが魔法を使って1番から4番までの数字と王冠マークを刻み込む。
うっすらと青く輝く印を持ったそれを、中身の見えない色付きのガラス瓶の中へ入れてカラカラと混ぜればゲームの準備は完成だ。
瓶の中から上半分だけが飛び出して見えている棒を円卓の真ん中に置いたリオン様が
「じゃあ始めようか?」
と楽しそうにみんなを見渡したので、私も頷いて合図をする。
「準備はいいですよ!さあみんな、自分の好きな棒を取ってくださいね。・・・王様だーれだ!」
私の言葉にみんながタイミング良く同時に棒を引き抜いて、他の人に見せないように素早くそれを確かめる。
「おや、オレが王様です」
シェラさんがにっこりと自己申告をした。
その手には確かに王冠マークのついた棒がある。
「あんまりやりにくそうな命令はしないでくださいね?」
シェラさんだしなあ・・・と一応念を押せば、分かっておりますよと頷いた後に少し考え込んだシェラさんは
「では・・・2番が4番の頭を撫でるのはどうでしょう?回数も決めましょうか?そうですね・・・3回撫でてもらいましょう。さて、どなたが当たりましたか?」
そう言って私達をぐるりと見渡した。ちなみに私の棒は1番だったのでシェラさんの命令からは見事に外れた。
「2番は僕だね」
「・・・また俺か?」
リオン様が嬉しそうに2番の棒を私達に見せて、レジナスさんはジッと自分の棒を見つめている。どうやら4番の棒を引き当てたらしい。
「難しい命令じゃなくて良かったね。でも長い付き合いだけど、レジナスの頭を撫でることなんて今まで一度もなかったから、なんだか不思議な気分だなあ」
そう言いながらリオン様は自分の隣に座っているレジナスさんに頭を下げるように促している。
レジナスさんも
「確かに妙な気分です」
少し戸惑いながらも僅かに前傾してリオン様に頭を下げた。
「他の人たちにはあまり見せられない光景だね」
笑うリオン様は楽しそうにレジナスさんの頭を撫でて、レジナスさんはそんなリオン様の行為をうっすらと頬を染めながら黙って受け入れている。
忠犬とそのご主人、みたいな光景に私は微笑ましく思って眺めていたけどシェラさんは
「いくら相手が殿下とはいえ、おとなしく頭を撫でられている貴方を見るなんてなんだか気味が悪いですね」
と自分が言った命令なのにおかしなものを見せられた、といった風に肩をすくめている。
その後は無難に命令をこなしたリオン様がカランと乾いた音をさせて金貨を一枚グラスの中に放ると
「さて、それじゃ次の王様を決めようか?」
と先を促した。そうして二度目は私が王様になり、「3番の人がお酒を2杯飲む」命令をすればそれはシグウェルさんが当たって難なく命令をこなしてもらった。
「なるほど、そんな感じで一人にだけ命令をするのもありなんだね?」
ふむふむと頷いて学んでいるらしいリオン様に三度目は王様が当たった。
すると私達を見回したリオン様は
「・・・じゃあ4番の人には上着を一枚脱いでもらおうかな。4番は誰?」
とさっそく学んだことを実施した。その言葉に私は一瞬ウッと声を詰まらせて渋々手を上げる。
「私です・・・」
すると四人の目が一斉に私に注がれた。
リオン様が
「みんな上着を着てるし、一枚くらい脱いでも大丈夫だろうと思って言ったんだけど、まさかユーリに当たるなんてね。」
と目を丸くしている。
ちなみに今の私は夜着ではないけどゆったりとくつろいだ薄手でノースリーブ型のワンピースドレスを着ている。そしてその上にはドレスと同じ色合いのカーディガンみたいな上着を羽織っていた。
別に上着一枚脱ぐくらい、普段ならなんてことはないんだけどこんなに注目されている中で脱いで二の腕をさらすのはなんだか気恥ずかしい。
「大丈夫ですかユーリ様。ご自分で脱ぐのがお恥ずかしいようであればオレがお手伝いいたしますが」
「いえ、結構です!」
シェラさんが気を利かせたんだか自分が脱がせたいだけなんだか判断に困る事を言い出したので慌てて断る。
「たかが上着の一枚くらい、自分で脱げますから!ていうかみんな、そんなに注目しないでもらえます⁉︎」
あんまり見られていると脱ぎにくい。お酒を飲んでもいないのに顔が熱くなってきたので絶対今の私は顔が赤いだろう。
「ユーリ、そんな顔して脱ぐのをためらわれると僕らもおかしな気分になってくるんだけど?」
なんてリオン様が言うものだから、「何言ってるんですか⁉︎」と声を上げてやけくそ気味に思い切って上着を脱いで椅子の背にそれをかける。
「さあ脱ぎましたよ、次にいきましょう!」
私も金貨を一枚、自分でグラスの中に放り込む。
「もう少しだけ恥ずかしがっているユーリの姿を見ていたかったなあ」
なんてリオン様は残念そうにうそぶいていたけど、先を促してゲームを続ければなんと今度はまた私が王様になった。やった。
さて何をしてもらおうかな?この四人の中では普段絶対にしないだろうことをしてもらって、私と同じくちょっと恥ずかしい目に遭って欲しい。
うーんと考えた末に口を開く。
「3番の人が1番の人の手を握って5秒見つめてください!」
するとバキッ、と棒の折れる音がした。・・・え?
音の主はレジナスさんだ。あれ?またレジナスさんに当たったんだ?
「ユーリ・・・まさかと思うが、わざとやっているのか?」
「ユーリ様、これは一体何の嫌がらせでしょうか?」
シェラさんも悲しげな顔で私を見つめて「オレが何かユーリ様のご不興を買うことをしましたか?」と訴えてきた。
どうやら番号的にレジナスさんがシェラさんの手を取って見つめる形になるらしい。まさかの組み合わせだ。
シグウェルさんとリオン様は他人事なので
「これはまた珍しいものを見られるな」
とか
「命令にはちゃんと従わなくちゃね」
と面白そうにしている。
「お願いします、王宮の職人さん達のお給料がかかっていますから!あと王様の命令なので絶対です!」
私も胸の前で両手を組んでお願いする。お願いって言っちゃってるし、もはや命令でもなんでもない。
だけどまあ、確かにこんなことでもなければ見られない光景なのでどうせなら見てみたい。
そうしたらレジナスさんが恐ろしく低い声でシェラさんに
「・・・手を出せ」
と言った。分かりましたよ、と諦めたらしいシェラさんがかぶりを降って片手を出すと、レジナスさんはその手をがっしりと握手をするように握ってシェラさんを見る。
「ちょっと、加減をしてくれませんか?なんですかその馬鹿力は」
「命令通りだ」
抗議して眉をひそめながら自分を見つめるシェラさんに、レジナスさんは短く返してしっかりと見つめ返している。
・・・見つめ返しているっていうか、睨んでないかな?
お互いにギリギリと力を込めて手を握り合い、目力も強く見つめ・・・もとい火花が散るような目で睨み合っている。
「まあ一応命令通りではあるよね」
そんな二人にリオン様は笑いをこぼしてセーフの判定をくだしたけどそうかな⁉︎
私と同じような「ちょっと恥ずかしい目に遭ってもらう」つもりの命令が一触即発の雰囲気になってしまった。
おかしいな?王様ゲームってこんな殺伐とした雰囲気になるものじゃないよね?
誰か次の王様に当たる人がこの空気を変えてくれるような命令をしてくれればいいんだけど。
そう思っていたら、レジナスさんを困らせる命令をした私にバチが当たったのかまた私が恥ずかしい目に遭う羽目になった。
王様を引いたシグウェルさんが、私の引いた数字に対して
「次のくじを引くまでに語尾に『にゃあ』のように猫のような言葉を付けて話すこと」
というとんでもない事をあの無表情な顔で言い放ったのだ。・・・うん?わざとかな⁉︎
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うっすらと青く輝く印を持ったそれを、中身の見えない色付きのガラス瓶の中へ入れてカラカラと混ぜればゲームの準備は完成だ。
瓶の中から上半分だけが飛び出して見えている棒を円卓の真ん中に置いたリオン様が
「じゃあ始めようか?」
と楽しそうにみんなを見渡したので、私も頷いて合図をする。
「準備はいいですよ!さあみんな、自分の好きな棒を取ってくださいね。・・・王様だーれだ!」
私の言葉にみんながタイミング良く同時に棒を引き抜いて、他の人に見せないように素早くそれを確かめる。
「おや、オレが王様です」
シェラさんがにっこりと自己申告をした。
その手には確かに王冠マークのついた棒がある。
「あんまりやりにくそうな命令はしないでくださいね?」
シェラさんだしなあ・・・と一応念を押せば、分かっておりますよと頷いた後に少し考え込んだシェラさんは
「では・・・2番が4番の頭を撫でるのはどうでしょう?回数も決めましょうか?そうですね・・・3回撫でてもらいましょう。さて、どなたが当たりましたか?」
そう言って私達をぐるりと見渡した。ちなみに私の棒は1番だったのでシェラさんの命令からは見事に外れた。
「2番は僕だね」
「・・・また俺か?」
リオン様が嬉しそうに2番の棒を私達に見せて、レジナスさんはジッと自分の棒を見つめている。どうやら4番の棒を引き当てたらしい。
「難しい命令じゃなくて良かったね。でも長い付き合いだけど、レジナスの頭を撫でることなんて今まで一度もなかったから、なんだか不思議な気分だなあ」
そう言いながらリオン様は自分の隣に座っているレジナスさんに頭を下げるように促している。
レジナスさんも
「確かに妙な気分です」
少し戸惑いながらも僅かに前傾してリオン様に頭を下げた。
「他の人たちにはあまり見せられない光景だね」
笑うリオン様は楽しそうにレジナスさんの頭を撫でて、レジナスさんはそんなリオン様の行為をうっすらと頬を染めながら黙って受け入れている。
忠犬とそのご主人、みたいな光景に私は微笑ましく思って眺めていたけどシェラさんは
「いくら相手が殿下とはいえ、おとなしく頭を撫でられている貴方を見るなんてなんだか気味が悪いですね」
と自分が言った命令なのにおかしなものを見せられた、といった風に肩をすくめている。
その後は無難に命令をこなしたリオン様がカランと乾いた音をさせて金貨を一枚グラスの中に放ると
「さて、それじゃ次の王様を決めようか?」
と先を促した。そうして二度目は私が王様になり、「3番の人がお酒を2杯飲む」命令をすればそれはシグウェルさんが当たって難なく命令をこなしてもらった。
「なるほど、そんな感じで一人にだけ命令をするのもありなんだね?」
ふむふむと頷いて学んでいるらしいリオン様に三度目は王様が当たった。
すると私達を見回したリオン様は
「・・・じゃあ4番の人には上着を一枚脱いでもらおうかな。4番は誰?」
とさっそく学んだことを実施した。その言葉に私は一瞬ウッと声を詰まらせて渋々手を上げる。
「私です・・・」
すると四人の目が一斉に私に注がれた。
リオン様が
「みんな上着を着てるし、一枚くらい脱いでも大丈夫だろうと思って言ったんだけど、まさかユーリに当たるなんてね。」
と目を丸くしている。
ちなみに今の私は夜着ではないけどゆったりとくつろいだ薄手でノースリーブ型のワンピースドレスを着ている。そしてその上にはドレスと同じ色合いのカーディガンみたいな上着を羽織っていた。
別に上着一枚脱ぐくらい、普段ならなんてことはないんだけどこんなに注目されている中で脱いで二の腕をさらすのはなんだか気恥ずかしい。
「大丈夫ですかユーリ様。ご自分で脱ぐのがお恥ずかしいようであればオレがお手伝いいたしますが」
「いえ、結構です!」
シェラさんが気を利かせたんだか自分が脱がせたいだけなんだか判断に困る事を言い出したので慌てて断る。
「たかが上着の一枚くらい、自分で脱げますから!ていうかみんな、そんなに注目しないでもらえます⁉︎」
あんまり見られていると脱ぎにくい。お酒を飲んでもいないのに顔が熱くなってきたので絶対今の私は顔が赤いだろう。
「ユーリ、そんな顔して脱ぐのをためらわれると僕らもおかしな気分になってくるんだけど?」
なんてリオン様が言うものだから、「何言ってるんですか⁉︎」と声を上げてやけくそ気味に思い切って上着を脱いで椅子の背にそれをかける。
「さあ脱ぎましたよ、次にいきましょう!」
私も金貨を一枚、自分でグラスの中に放り込む。
「もう少しだけ恥ずかしがっているユーリの姿を見ていたかったなあ」
なんてリオン様は残念そうにうそぶいていたけど、先を促してゲームを続ければなんと今度はまた私が王様になった。やった。
さて何をしてもらおうかな?この四人の中では普段絶対にしないだろうことをしてもらって、私と同じくちょっと恥ずかしい目に遭って欲しい。
うーんと考えた末に口を開く。
「3番の人が1番の人の手を握って5秒見つめてください!」
するとバキッ、と棒の折れる音がした。・・・え?
音の主はレジナスさんだ。あれ?またレジナスさんに当たったんだ?
「ユーリ・・・まさかと思うが、わざとやっているのか?」
「ユーリ様、これは一体何の嫌がらせでしょうか?」
シェラさんも悲しげな顔で私を見つめて「オレが何かユーリ様のご不興を買うことをしましたか?」と訴えてきた。
どうやら番号的にレジナスさんがシェラさんの手を取って見つめる形になるらしい。まさかの組み合わせだ。
シグウェルさんとリオン様は他人事なので
「これはまた珍しいものを見られるな」
とか
「命令にはちゃんと従わなくちゃね」
と面白そうにしている。
「お願いします、王宮の職人さん達のお給料がかかっていますから!あと王様の命令なので絶対です!」
私も胸の前で両手を組んでお願いする。お願いって言っちゃってるし、もはや命令でもなんでもない。
だけどまあ、確かにこんなことでもなければ見られない光景なのでどうせなら見てみたい。
そうしたらレジナスさんが恐ろしく低い声でシェラさんに
「・・・手を出せ」
と言った。分かりましたよ、と諦めたらしいシェラさんがかぶりを降って片手を出すと、レジナスさんはその手をがっしりと握手をするように握ってシェラさんを見る。
「ちょっと、加減をしてくれませんか?なんですかその馬鹿力は」
「命令通りだ」
抗議して眉をひそめながら自分を見つめるシェラさんに、レジナスさんは短く返してしっかりと見つめ返している。
・・・見つめ返しているっていうか、睨んでないかな?
お互いにギリギリと力を込めて手を握り合い、目力も強く見つめ・・・もとい火花が散るような目で睨み合っている。
「まあ一応命令通りではあるよね」
そんな二人にリオン様は笑いをこぼしてセーフの判定をくだしたけどそうかな⁉︎
私と同じような「ちょっと恥ずかしい目に遭ってもらう」つもりの命令が一触即発の雰囲気になってしまった。
おかしいな?王様ゲームってこんな殺伐とした雰囲気になるものじゃないよね?
誰か次の王様に当たる人がこの空気を変えてくれるような命令をしてくれればいいんだけど。
そう思っていたら、レジナスさんを困らせる命令をした私にバチが当たったのかまた私が恥ずかしい目に遭う羽目になった。
王様を引いたシグウェルさんが、私の引いた数字に対して
「次のくじを引くまでに語尾に『にゃあ』のように猫のような言葉を付けて話すこと」
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