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番外編
なごり雪 24
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貴重な銀毛魔孤の毛皮をまるごと敷き物にするという贅沢な使い方にまだ戸惑っている私達にシェラさんは言葉を続ける。
「そのソファでユーリ様はよく本を読まれたままうたた寝をされますでしょう?そんな時もその毛皮は手触りも良く厚みがあるので気持ち良くお眠りになれると思いますよ。」
「私の昼寝用ですか⁉︎」
「そうですよ、さあどうぞお掛けになってみてください。なんなら横になってみてはどうですか?」
どうぞどうぞと強引にストンと座らせられる。しかも何故かリオン様に取って代わって隣に座ったシェラさんにあっという間に横にされて膝枕をされた。
「???」
「ちょっとシェラ⁉︎」
「どうですユーリ様、銀毛魔孤の敷布の寝心地は?」
何してるのさ⁉︎と声を上げたリオン様には構わずに、シェラさんは自分の膝の上に頭を乗せた私に身をかがめて頭を撫でつつ横髪を耳にかけるとその耳元で囁いた。
ね、寝心地?言われてみれば何も敷いていなかったさっきより座り心地も寝心地もいい気はするけど、男の人に膝枕をされたのは初めてのことでそれどころじゃない。
「い、いいと思いますよ?」
落ち着かない気分のまま答えればくすりと笑った気配がして、また耳元でシェラさんが囁いた。
「ではオレの膝はどうですか?」
「い・・・?」
これはいいって言っていいのかな?そんな事を言ったら最後、シェラさんどころかそれを聞いたリオン様にもこの先ことあるごとに膝枕をされそうな気がする。
「ふふ、お耳が真っ赤ですよユーリ様。これは肯定と捉えて良いんでしょうね?」
また耳元でくすりと忍び笑いをしたシェラさんが密やかにそのまま耳打ちをした。
「以前ダーヴィゼルドでシンシアが仕立てた銀毛魔孤の毛皮のコートを着て喜んでいたユーリ様を見て以来、オレも必ずユールヴァルト家に負けないくらい立派な銀毛魔孤の毛皮をユーリ様に捧げようと心に誓っていたのですが思わぬ形でそれが叶いました。むしろこの方が服と違っていつまでも使っていただけそうで良かったです。」
ひそひそと至近距離でそんな風に囁かれるとくすぐったい上にあの艶やかな声が直接頭に響くみたいで背中がぞわぞわとむず痒くなる。
な、何これなんかヘンな気分になる・・・!
思わずシェラさんの膝の上で強く目をつぶったままぎゅっとその膝の部分の服を掴めば、私が何かおかしな事を言われたと思ったのかリオン様がまた声を上げた。
「シェラ、ユーリに何を言ったの?手を出さなくてもいやらしい事を言ったならそれは同罪だからね⁉︎」
「な、何言ってるんですかリオン様・・・!」
「なんでしょうね、オレがユーリ様にする事に対しての殿下の心証がひどく悪いというか誤解されているような気がするのですが。」
「君の日頃の行いと態度のせいじゃないか!」
「オレはただ、ユーリ様に雪が溶けたと言っただけですよ。」
へ?何それ、そんな事言われてませんけど?
シェラさんの服の裾を掴んだままちらりと見上げれば、泣きぼくろも色っぽいあの金色の瞳がにっこりと微笑んで私を見下ろしている。
「ダーヴィゼルドの古い言い回しですよ。心残りのある出来事を残雪に例えた暗喩です。オレの未練はユーリ様に銀毛魔孤の毛皮を贈れていなかったことですが、今回の訪問で期せずしてそれが解消されました。ですからオレの気持ちの奥にあったなごり雪の如き心残りは解消され、春の雪解けのようにその残雪は溶けてなくなったということです。」
つまりダーヴィゼルドのことわざ的なものかな?さすが北の雪国、雪にまつわる言い回しだ。
いや、リオン様とシェラさんがわあわあしているこんな状況で知りたくなかったけど。
「ユーリ様もそうではないですか?」
「え?」
「あのエリスという女のことですよ。顔を合わせて話をされたからか、ダーヴィゼルドに行く前よりもすっきりと晴れやかなお顔をされております。ユーリ様の心の内にあった残雪も消えてようやく春が来たというところでしょうか。」
まあ季節はもう夏ですが。そう言いながらまだ私の頭を撫でてシェラさんは微笑んでいる。
そうなのかな。確かにエリス様のことは気掛かりだったけど。
そう考えに沈みかけた私の耳にリオン様とシェラさんの賑やかな声が聞こえて来る。
「さあ、いい加減ユーリを解放して!夜も更けて来たし、君も渡す物は渡したんだからもういいだろう?」
「そうですね。・・・そうそうリオン殿下、例のユーリ様の夜着工房が完成したと報告を受けましたので、本格的な稼働の前に一度視察をお願いいたします。日程はおってレジナスと調整を・・・」
「ちょっとシェラ⁉︎人聞きの悪い!」
リオン様の慌てた声に引っかかる。・・・んん?
「なんですか、私の夜着工房って?なんでそんな恥ずかしいものを専用で堂々と建ててるんです⁉︎」
「違うよユーリ、シェラの言い方がおかしいんだって。夜着専用じゃなくて、ユーリの花嫁衣装を始めとした衣装を仕立てるための工房だよ。東国から職人を呼んで新しい技術を取り入れた、これをきっかけにルーシャ国の織り物生産を革新するための取っ掛かりで、僕だけじゃなくレジナス達他の三人の伴侶も交えて決めたことで・・・!」
やけに長いリオン様の説明が怪しい。言ってることは間違ってなさそうだけどそこに若干の後ろめたい何かがあるからなのか、真っ当なはずのその説明がもの凄く言い訳めいて聞こえる。
そもそも伴侶が集まって決めた私専用の衣装工房ってところからして怪しいし。
疑わしい目でリオン様を見ればシェラさんがそれに追い討ちをかけるように
「東国の特別な技術を使って織られる衣類は軽くて薄く、ユーリ様のお肌を素晴らしく魅力的に魅せてくれるはずですからね。それは見ようによっては身に纏っていながらもまるで着ていないかのような錯覚を覚えるほどだそうです。早くそれを身に付けたユーリ様を見たいものです。」
と嬉しそうに言った。もう絶対アレだよ、花嫁衣装とかは口実で本当の目的は初夜の夜着とかそういう類のやつ!
「ふ、二人とももう自分の部屋に戻ってください!私も寝ます、今日はもう二人とは口を聞きませんからね‼︎」
「あっ、ユーリ⁉︎」
「おや照れておられる。可愛らしいですね。」
おやすみなさい!と逃げるようにリオン様との共同の居間を後にすれば後ろから二人の声がしたけど無視をして寝室に飛び込んだ。
東国から職人を呼んだとか工房を建てたとか、一体どれだけ前からそんな夜着のためにあれこれ準備していたんだろうか。
少なくとも本格的な結婚式の話が出た辺りからでは間に合っていないと思う。
・・・もしかして私が一年間眠り続けていた時から?それともその前からでもこっそりみんなで集まって決めていたんだろうか。
いつの間にかリオネルの孤島を買って保養地にしていた時もそうだけど、普段はそれぞれバラバラで子供みたいな諍いもするくせにこういう時だけは四人とも一致団結するのは何なんだろう⁉︎
しかも何をするか分からないシェラさんとシグウェルさんならともかく、普段なら常識人で真面目な歯止め役になるはずのリオン様とレジナスさんまで。
結婚をした後もこういう事がありそうでなんか怖い。
未練がなくなる事をなごり雪が消えたって言うならこんな感じの・・・暗中模索でもないけど、未来に対する漠然とした不安を言い表すことわざ的なものもダーヴィゼルドにあるのかな⁉︎
思いがけず結婚式後の初夜を連想させるようなことを耳にしてしまい、気を紛らわせるためにあれこれ考えながら誰に見られるわけでもないのに恥ずかしさに布団にくるまって、その日は久々に団子虫のようになって寝付けない夜を過ごしたのだった。
「そのソファでユーリ様はよく本を読まれたままうたた寝をされますでしょう?そんな時もその毛皮は手触りも良く厚みがあるので気持ち良くお眠りになれると思いますよ。」
「私の昼寝用ですか⁉︎」
「そうですよ、さあどうぞお掛けになってみてください。なんなら横になってみてはどうですか?」
どうぞどうぞと強引にストンと座らせられる。しかも何故かリオン様に取って代わって隣に座ったシェラさんにあっという間に横にされて膝枕をされた。
「???」
「ちょっとシェラ⁉︎」
「どうですユーリ様、銀毛魔孤の敷布の寝心地は?」
何してるのさ⁉︎と声を上げたリオン様には構わずに、シェラさんは自分の膝の上に頭を乗せた私に身をかがめて頭を撫でつつ横髪を耳にかけるとその耳元で囁いた。
ね、寝心地?言われてみれば何も敷いていなかったさっきより座り心地も寝心地もいい気はするけど、男の人に膝枕をされたのは初めてのことでそれどころじゃない。
「い、いいと思いますよ?」
落ち着かない気分のまま答えればくすりと笑った気配がして、また耳元でシェラさんが囁いた。
「ではオレの膝はどうですか?」
「い・・・?」
これはいいって言っていいのかな?そんな事を言ったら最後、シェラさんどころかそれを聞いたリオン様にもこの先ことあるごとに膝枕をされそうな気がする。
「ふふ、お耳が真っ赤ですよユーリ様。これは肯定と捉えて良いんでしょうね?」
また耳元でくすりと忍び笑いをしたシェラさんが密やかにそのまま耳打ちをした。
「以前ダーヴィゼルドでシンシアが仕立てた銀毛魔孤の毛皮のコートを着て喜んでいたユーリ様を見て以来、オレも必ずユールヴァルト家に負けないくらい立派な銀毛魔孤の毛皮をユーリ様に捧げようと心に誓っていたのですが思わぬ形でそれが叶いました。むしろこの方が服と違っていつまでも使っていただけそうで良かったです。」
ひそひそと至近距離でそんな風に囁かれるとくすぐったい上にあの艶やかな声が直接頭に響くみたいで背中がぞわぞわとむず痒くなる。
な、何これなんかヘンな気分になる・・・!
思わずシェラさんの膝の上で強く目をつぶったままぎゅっとその膝の部分の服を掴めば、私が何かおかしな事を言われたと思ったのかリオン様がまた声を上げた。
「シェラ、ユーリに何を言ったの?手を出さなくてもいやらしい事を言ったならそれは同罪だからね⁉︎」
「な、何言ってるんですかリオン様・・・!」
「なんでしょうね、オレがユーリ様にする事に対しての殿下の心証がひどく悪いというか誤解されているような気がするのですが。」
「君の日頃の行いと態度のせいじゃないか!」
「オレはただ、ユーリ様に雪が溶けたと言っただけですよ。」
へ?何それ、そんな事言われてませんけど?
シェラさんの服の裾を掴んだままちらりと見上げれば、泣きぼくろも色っぽいあの金色の瞳がにっこりと微笑んで私を見下ろしている。
「ダーヴィゼルドの古い言い回しですよ。心残りのある出来事を残雪に例えた暗喩です。オレの未練はユーリ様に銀毛魔孤の毛皮を贈れていなかったことですが、今回の訪問で期せずしてそれが解消されました。ですからオレの気持ちの奥にあったなごり雪の如き心残りは解消され、春の雪解けのようにその残雪は溶けてなくなったということです。」
つまりダーヴィゼルドのことわざ的なものかな?さすが北の雪国、雪にまつわる言い回しだ。
いや、リオン様とシェラさんがわあわあしているこんな状況で知りたくなかったけど。
「ユーリ様もそうではないですか?」
「え?」
「あのエリスという女のことですよ。顔を合わせて話をされたからか、ダーヴィゼルドに行く前よりもすっきりと晴れやかなお顔をされております。ユーリ様の心の内にあった残雪も消えてようやく春が来たというところでしょうか。」
まあ季節はもう夏ですが。そう言いながらまだ私の頭を撫でてシェラさんは微笑んでいる。
そうなのかな。確かにエリス様のことは気掛かりだったけど。
そう考えに沈みかけた私の耳にリオン様とシェラさんの賑やかな声が聞こえて来る。
「さあ、いい加減ユーリを解放して!夜も更けて来たし、君も渡す物は渡したんだからもういいだろう?」
「そうですね。・・・そうそうリオン殿下、例のユーリ様の夜着工房が完成したと報告を受けましたので、本格的な稼働の前に一度視察をお願いいたします。日程はおってレジナスと調整を・・・」
「ちょっとシェラ⁉︎人聞きの悪い!」
リオン様の慌てた声に引っかかる。・・・んん?
「なんですか、私の夜着工房って?なんでそんな恥ずかしいものを専用で堂々と建ててるんです⁉︎」
「違うよユーリ、シェラの言い方がおかしいんだって。夜着専用じゃなくて、ユーリの花嫁衣装を始めとした衣装を仕立てるための工房だよ。東国から職人を呼んで新しい技術を取り入れた、これをきっかけにルーシャ国の織り物生産を革新するための取っ掛かりで、僕だけじゃなくレジナス達他の三人の伴侶も交えて決めたことで・・・!」
やけに長いリオン様の説明が怪しい。言ってることは間違ってなさそうだけどそこに若干の後ろめたい何かがあるからなのか、真っ当なはずのその説明がもの凄く言い訳めいて聞こえる。
そもそも伴侶が集まって決めた私専用の衣装工房ってところからして怪しいし。
疑わしい目でリオン様を見ればシェラさんがそれに追い討ちをかけるように
「東国の特別な技術を使って織られる衣類は軽くて薄く、ユーリ様のお肌を素晴らしく魅力的に魅せてくれるはずですからね。それは見ようによっては身に纏っていながらもまるで着ていないかのような錯覚を覚えるほどだそうです。早くそれを身に付けたユーリ様を見たいものです。」
と嬉しそうに言った。もう絶対アレだよ、花嫁衣装とかは口実で本当の目的は初夜の夜着とかそういう類のやつ!
「ふ、二人とももう自分の部屋に戻ってください!私も寝ます、今日はもう二人とは口を聞きませんからね‼︎」
「あっ、ユーリ⁉︎」
「おや照れておられる。可愛らしいですね。」
おやすみなさい!と逃げるようにリオン様との共同の居間を後にすれば後ろから二人の声がしたけど無視をして寝室に飛び込んだ。
東国から職人を呼んだとか工房を建てたとか、一体どれだけ前からそんな夜着のためにあれこれ準備していたんだろうか。
少なくとも本格的な結婚式の話が出た辺りからでは間に合っていないと思う。
・・・もしかして私が一年間眠り続けていた時から?それともその前からでもこっそりみんなで集まって決めていたんだろうか。
いつの間にかリオネルの孤島を買って保養地にしていた時もそうだけど、普段はそれぞれバラバラで子供みたいな諍いもするくせにこういう時だけは四人とも一致団結するのは何なんだろう⁉︎
しかも何をするか分からないシェラさんとシグウェルさんならともかく、普段なら常識人で真面目な歯止め役になるはずのリオン様とレジナスさんまで。
結婚をした後もこういう事がありそうでなんか怖い。
未練がなくなる事をなごり雪が消えたって言うならこんな感じの・・・暗中模索でもないけど、未来に対する漠然とした不安を言い表すことわざ的なものもダーヴィゼルドにあるのかな⁉︎
思いがけず結婚式後の初夜を連想させるようなことを耳にしてしまい、気を紛らわせるためにあれこれ考えながら誰に見られるわけでもないのに恥ずかしさに布団にくるまって、その日は久々に団子虫のようになって寝付けない夜を過ごしたのだった。
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