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番外編
指輪ものがたり 15
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婚約破棄は完了した、と告げたシグウェルさんのその後の行動は素早かった。
これ以上ここに留まるのは無駄とばかりに私の手を引いて、エル君とユリウスさんを伴うと魔力をほとんど失った人達で混乱する宴会場をさっさと後にした。
大きな広間を横切って出て行こうとする私達を護衛騎士さんや魔導士さん達が止めようとしたけれど、シグウェルさんがパチンと指を弾けばその人達はその場に足止めされて一歩も動けなくなる。
ごく簡単な足止めの魔法だ。魔法の扱いに優れているクレイトス領の魔導士さんや騎士さんなら本来すぐにでも解除できただろうに、シグウェルさんのさっきの大掛かりな魔法で魔力を失った今は思うようにいかないらしい。
「こんな簡単な魔法すら解除できないなんて・・・!」
とか
「そんなバカな、これから一体、オレ達はどうしたらいいんだ⁉︎」
やら
「大公閣下、ミア様、お助け下さい‼︎」
なんて悲痛な声があちこちから聞こえてきた。
そんな人達で大混乱の会場を出て私達の後ろで大きな扉が閉まってしまえばざわめきはほとんど聞こえなくなる。
それでもシグウェルさんは
「一応もう少し念入りに足止めをしておくか」
とまた一つ指を弾けば扉はガチャンと鍵がかかったような鈍い音をたてた。
「えっ⁉︎まさかミアさん達を中に閉じ込めたんですか⁉︎」
「魔法で鍵をかけただけだ、斧でも何でも持ってきて物理的に扉を壊せばすぐに出られる」
なんて事をするんだと非難の目で見た私にシグウェルさんはなんてことなさそうに言うけれど。
「いや団長、普段魔法に頼りっきりの連中が斧であのでかい扉を簡単に壊せると思いますか?」
とユリウスさんも呆れている。だけどシグウェルさんは、
「それならミア嬢が得意の火炎魔法で扉を燃やすか扉にかけた魔法を解けばいいだけだ。大公とミア嬢だけには魔力をそのまま残しておいたんだからな、きりきり働いてもらおう。」
と皮肉めいた笑みを浮かべた。そしてそのまま来た時のあのお城の外の魔法陣へと向かう。
途中、自分の魔力が突然減ってパニックになっている城内の人達と何人もすれ違ったけど誰一人私達を気に止めることがなく不思議に思えば、
「わりと簡単な姿隠しの魔法にすら反応しないなんて、マジでその辺の三流魔導士以下の魔力しか残ってないじゃないっすか!鬼ですかアンタ‼︎」
とユリウスさんが恐ろしそうに呟いたので、どうやら移動する私達に他の人達が気付いていないのは混乱のせいだけではなさそうだった。
そんな人達をみんな尻目にそのまま外への扉をくぐり抜けると、目の前には大きな橋がありその向こう側に魔法陣が見えた。
「荷物もまとめて持ってきました」
エル君の声に後ろを見れば、いつの間にか私達と一度別れて部屋に寄ってきたらしい。
その側には私達の服やら何やらが入っている荷物入れがあった。
「では帰ろうか」
その姿を確かめて頷くと、シグウェルさんは私達を魔法陣の真ん中へと促した。
「来た時と違って荷物まで一緒ですけど一気に運べるんですか?」
クレイトス領に着いた時は荷物は後から送ってもらったはず、と確かめれば
「せっかく君の指輪に入れておいた俺の魔力をまた自分の中に戻してしまったからな。これくらいどうと言うこともない。」
とシグウェルさんは平然としている。そういえばそうだった。
多少ユリウスさんの補助はあったとはいえ、いつもの自分の魔力の半分しかない状態でも軽々とクレイトス領まで移動できた人だ。
本来の魔力を取り戻した今ならユリウスさんの補助がなくても荷物ごとルーシャ国に戻れるんだろう。と、私は納得していたけどユリウスさんの
「何の媒介物も魔力の増幅魔道具も使わずにさっきあんな大魔法を使ったばっかりなのに、まだルーシャ国まで一足飛びに移動できる魔力があるなんてマジで化け物じみてるっす、団長の魔力の限界値ってどこなんすか」
と言う恐ろしいものを見るような目での言葉に、これが普通じゃないんだと改めて思い知る。どうもシグウェルさんと一緒にいるとこちらの常識がずれてしまうみたいだ。
だけど当の本人はそんなユリウスさんを気にする風でもなく、
「すっかり夜も更けてしまったな。今向こうに戻れば深夜か。さすがにその時間帯に王宮の敷地内を魔法で移動するのはまずいか?魔導士院からユーリの部屋まで直通で行けるがこの人数で動けば騒ぎになりそうだな。」
なんて考えこんでいる。人様の領地を大混乱に陥れるような騒ぎは平気で起こすくせに、深夜に奥の院を含む王宮の敷地内を魔法でうろつく非常識さには気を使うなんて矛盾してない?
一体シグウェルさんの常識の基準はどこなんだろう?と首を傾げていれば、
「とりあえず今夜はユールヴァルト家のタウンハウスに行くとするか」
とどうやらシグウェルさんは行き先を決めたらしい。ユリウスさんにも、
「お前も今日はタウンハウスに泊まっていけ。明日はそのまま俺に同行して殿下への事後報告に付き合ってもらう」
と告げて
「それって俺に全部事の次第を説明させる流れっすよね⁉︎一緒に怒られろってことっすか⁉︎」
「怒られることはないはずだ。・・・おそらく。」
「王宮とやり取りする仕事もつまってるこんな時期に、この騒ぎでまた王宮を出禁になるような謹慎処分を受けたらどうするんすか!」
「穏便に事を収めようとした殿下の提案を先に断ったのはクレイトス側だからな、その点を強調すれば問題ないはずだ」
なんてやり取りをしている。
「マジで後始末のことまで考えて物事を進めて欲しいっす・・・!」
とブツブツ言うユリウスさんをまあまあと慰める。
「なんだかんだ言ってシグウェルさんの面倒を見れるのはユリウスさんだけですからね、頑張ってください!」
その肩をぽんぽんすれば、
「何言ってるんすか、団長がやらかさないようにするのはユーリ様のお役目っすからね!体力作りをする前にダンナの手綱の握り方からまずは学んで欲しいっす‼︎」
と言われてしまった。いやいや、それは無理でしょ?このシグウェルさんに一般人の常識に合わせてもらうとか私には出来ない。
「ユリウスさん、人には適材適所ってものがあってですね・・・」
シグウェルさんの世話を焼くのはユリウスさんが最適だ、と説いて「人はそれを責任転嫁と言うっす!」なんてやり取りをしていたら
「何をごちゃごちゃ言っているか知らないが行くぞ」
ふいにシグウェルさんに引き寄せられ抱きしめられた。
「また足腰が立たなくならないようにしっかり構えておけ」
そう言われたかと思うと足元の魔法陣が淡く光る。慌てて目をつぶりこちらからもシグウェルさんにしっかり掴まると、来た時と同じように一瞬足元が抜け落ちるような不思議な浮遊感に襲われた。
と次の瞬間、
「お帰りなさいませ、思ったよりも早いお帰りでしたねぇ。」
と言うシェラさんの声がした。
ハッとして目を開けば、周りの景色はさっきまでの山あいのお城の高台から魔導士院の中の、あの移動用魔法陣のある場所へと変わっていた。
そして目の前には声の主人のシェラさんがにこにこして佇んでいる。
「え?なんでシェラさんがここに?」
「任務を終えて戻って参りました。ユーリ様がクレイトス領へ行くこととその目的も存じ上げておりましたので、目的さえ達成すればシグウェル殿の性格上早めに戻るとは思っておりましたが・・・まさか朝を待たずに戻られるとは予想よりも早いお帰りでした。」
と答えられた。私達が戻ってくるのをここで待っていたって・・・
「もしかして朝までここで待つつもりだったんですか?」
任務明けなのにまさか休みもせずにここに直行したんだろうか。
「無理しないで、ちゃんと体を休めてください!」
と頼めば
「ユーリ様にお会いすることが疲れを取る一番の方法ですから。それにオレの情報も役立てたか気になっておりましたし。」
とシェラさんは目を細めてシグウェルさんを見た。何の話だろう?
ユリウスさんが
「もしかしてあのユーリ様の取り扱い説明書のことっすか?」
と聞き返す。ああ、あのやたらと細かくクレイトス領の人達に要求していたアレ?と思えば、違いますよとシェラさんは否定した。
「あんなものユーリ様に心安らかに過ごしていただくための基本中の基本で情報と言うほどのものではないです。どうでしたかシグウェル殿、うまくいきましたか?」
水を向けられたシグウェルさんが満足そうに頷く。
「ああ、助かった。さすがにこの短時間であれほど離れた他領の人口と魔導士の比率を正確に把握するのは骨が折れるからな。君の情報通りに計算した魔法式で問題なかった。さすが、キリウ小隊の情報収集力だ。」
「リオン殿下の任務をこなしながらでしたので少し手間取りましたが、お役に立てたようで何よりです」
あれ、これはなんか聞いてはいけない事を聞いてしまったような気がするよ?
これ以上ここに留まるのは無駄とばかりに私の手を引いて、エル君とユリウスさんを伴うと魔力をほとんど失った人達で混乱する宴会場をさっさと後にした。
大きな広間を横切って出て行こうとする私達を護衛騎士さんや魔導士さん達が止めようとしたけれど、シグウェルさんがパチンと指を弾けばその人達はその場に足止めされて一歩も動けなくなる。
ごく簡単な足止めの魔法だ。魔法の扱いに優れているクレイトス領の魔導士さんや騎士さんなら本来すぐにでも解除できただろうに、シグウェルさんのさっきの大掛かりな魔法で魔力を失った今は思うようにいかないらしい。
「こんな簡単な魔法すら解除できないなんて・・・!」
とか
「そんなバカな、これから一体、オレ達はどうしたらいいんだ⁉︎」
やら
「大公閣下、ミア様、お助け下さい‼︎」
なんて悲痛な声があちこちから聞こえてきた。
そんな人達で大混乱の会場を出て私達の後ろで大きな扉が閉まってしまえばざわめきはほとんど聞こえなくなる。
それでもシグウェルさんは
「一応もう少し念入りに足止めをしておくか」
とまた一つ指を弾けば扉はガチャンと鍵がかかったような鈍い音をたてた。
「えっ⁉︎まさかミアさん達を中に閉じ込めたんですか⁉︎」
「魔法で鍵をかけただけだ、斧でも何でも持ってきて物理的に扉を壊せばすぐに出られる」
なんて事をするんだと非難の目で見た私にシグウェルさんはなんてことなさそうに言うけれど。
「いや団長、普段魔法に頼りっきりの連中が斧であのでかい扉を簡単に壊せると思いますか?」
とユリウスさんも呆れている。だけどシグウェルさんは、
「それならミア嬢が得意の火炎魔法で扉を燃やすか扉にかけた魔法を解けばいいだけだ。大公とミア嬢だけには魔力をそのまま残しておいたんだからな、きりきり働いてもらおう。」
と皮肉めいた笑みを浮かべた。そしてそのまま来た時のあのお城の外の魔法陣へと向かう。
途中、自分の魔力が突然減ってパニックになっている城内の人達と何人もすれ違ったけど誰一人私達を気に止めることがなく不思議に思えば、
「わりと簡単な姿隠しの魔法にすら反応しないなんて、マジでその辺の三流魔導士以下の魔力しか残ってないじゃないっすか!鬼ですかアンタ‼︎」
とユリウスさんが恐ろしそうに呟いたので、どうやら移動する私達に他の人達が気付いていないのは混乱のせいだけではなさそうだった。
そんな人達をみんな尻目にそのまま外への扉をくぐり抜けると、目の前には大きな橋がありその向こう側に魔法陣が見えた。
「荷物もまとめて持ってきました」
エル君の声に後ろを見れば、いつの間にか私達と一度別れて部屋に寄ってきたらしい。
その側には私達の服やら何やらが入っている荷物入れがあった。
「では帰ろうか」
その姿を確かめて頷くと、シグウェルさんは私達を魔法陣の真ん中へと促した。
「来た時と違って荷物まで一緒ですけど一気に運べるんですか?」
クレイトス領に着いた時は荷物は後から送ってもらったはず、と確かめれば
「せっかく君の指輪に入れておいた俺の魔力をまた自分の中に戻してしまったからな。これくらいどうと言うこともない。」
とシグウェルさんは平然としている。そういえばそうだった。
多少ユリウスさんの補助はあったとはいえ、いつもの自分の魔力の半分しかない状態でも軽々とクレイトス領まで移動できた人だ。
本来の魔力を取り戻した今ならユリウスさんの補助がなくても荷物ごとルーシャ国に戻れるんだろう。と、私は納得していたけどユリウスさんの
「何の媒介物も魔力の増幅魔道具も使わずにさっきあんな大魔法を使ったばっかりなのに、まだルーシャ国まで一足飛びに移動できる魔力があるなんてマジで化け物じみてるっす、団長の魔力の限界値ってどこなんすか」
と言う恐ろしいものを見るような目での言葉に、これが普通じゃないんだと改めて思い知る。どうもシグウェルさんと一緒にいるとこちらの常識がずれてしまうみたいだ。
だけど当の本人はそんなユリウスさんを気にする風でもなく、
「すっかり夜も更けてしまったな。今向こうに戻れば深夜か。さすがにその時間帯に王宮の敷地内を魔法で移動するのはまずいか?魔導士院からユーリの部屋まで直通で行けるがこの人数で動けば騒ぎになりそうだな。」
なんて考えこんでいる。人様の領地を大混乱に陥れるような騒ぎは平気で起こすくせに、深夜に奥の院を含む王宮の敷地内を魔法でうろつく非常識さには気を使うなんて矛盾してない?
一体シグウェルさんの常識の基準はどこなんだろう?と首を傾げていれば、
「とりあえず今夜はユールヴァルト家のタウンハウスに行くとするか」
とどうやらシグウェルさんは行き先を決めたらしい。ユリウスさんにも、
「お前も今日はタウンハウスに泊まっていけ。明日はそのまま俺に同行して殿下への事後報告に付き合ってもらう」
と告げて
「それって俺に全部事の次第を説明させる流れっすよね⁉︎一緒に怒られろってことっすか⁉︎」
「怒られることはないはずだ。・・・おそらく。」
「王宮とやり取りする仕事もつまってるこんな時期に、この騒ぎでまた王宮を出禁になるような謹慎処分を受けたらどうするんすか!」
「穏便に事を収めようとした殿下の提案を先に断ったのはクレイトス側だからな、その点を強調すれば問題ないはずだ」
なんてやり取りをしている。
「マジで後始末のことまで考えて物事を進めて欲しいっす・・・!」
とブツブツ言うユリウスさんをまあまあと慰める。
「なんだかんだ言ってシグウェルさんの面倒を見れるのはユリウスさんだけですからね、頑張ってください!」
その肩をぽんぽんすれば、
「何言ってるんすか、団長がやらかさないようにするのはユーリ様のお役目っすからね!体力作りをする前にダンナの手綱の握り方からまずは学んで欲しいっす‼︎」
と言われてしまった。いやいや、それは無理でしょ?このシグウェルさんに一般人の常識に合わせてもらうとか私には出来ない。
「ユリウスさん、人には適材適所ってものがあってですね・・・」
シグウェルさんの世話を焼くのはユリウスさんが最適だ、と説いて「人はそれを責任転嫁と言うっす!」なんてやり取りをしていたら
「何をごちゃごちゃ言っているか知らないが行くぞ」
ふいにシグウェルさんに引き寄せられ抱きしめられた。
「また足腰が立たなくならないようにしっかり構えておけ」
そう言われたかと思うと足元の魔法陣が淡く光る。慌てて目をつぶりこちらからもシグウェルさんにしっかり掴まると、来た時と同じように一瞬足元が抜け落ちるような不思議な浮遊感に襲われた。
と次の瞬間、
「お帰りなさいませ、思ったよりも早いお帰りでしたねぇ。」
と言うシェラさんの声がした。
ハッとして目を開けば、周りの景色はさっきまでの山あいのお城の高台から魔導士院の中の、あの移動用魔法陣のある場所へと変わっていた。
そして目の前には声の主人のシェラさんがにこにこして佇んでいる。
「え?なんでシェラさんがここに?」
「任務を終えて戻って参りました。ユーリ様がクレイトス領へ行くこととその目的も存じ上げておりましたので、目的さえ達成すればシグウェル殿の性格上早めに戻るとは思っておりましたが・・・まさか朝を待たずに戻られるとは予想よりも早いお帰りでした。」
と答えられた。私達が戻ってくるのをここで待っていたって・・・
「もしかして朝までここで待つつもりだったんですか?」
任務明けなのにまさか休みもせずにここに直行したんだろうか。
「無理しないで、ちゃんと体を休めてください!」
と頼めば
「ユーリ様にお会いすることが疲れを取る一番の方法ですから。それにオレの情報も役立てたか気になっておりましたし。」
とシェラさんは目を細めてシグウェルさんを見た。何の話だろう?
ユリウスさんが
「もしかしてあのユーリ様の取り扱い説明書のことっすか?」
と聞き返す。ああ、あのやたらと細かくクレイトス領の人達に要求していたアレ?と思えば、違いますよとシェラさんは否定した。
「あんなものユーリ様に心安らかに過ごしていただくための基本中の基本で情報と言うほどのものではないです。どうでしたかシグウェル殿、うまくいきましたか?」
水を向けられたシグウェルさんが満足そうに頷く。
「ああ、助かった。さすがにこの短時間であれほど離れた他領の人口と魔導士の比率を正確に把握するのは骨が折れるからな。君の情報通りに計算した魔法式で問題なかった。さすが、キリウ小隊の情報収集力だ。」
「リオン殿下の任務をこなしながらでしたので少し手間取りましたが、お役に立てたようで何よりです」
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